【野菜のプロ監修】「キャベツ」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう!
2024/08/21
この記事では、「キャベツ」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。
■記事監修
冷凍?冷蔵?常温?キャベツの適切な保存方法や期間を紹介
1年を通して野菜売り場で目にするキャベツですが、丸ごと買って保存場所に悩んだり、なかなか使い切れなかったりと、困った経験はありませんか。
丸ごと買ったキャベツは冬場であれば常温でも保存可能ですが、あまり長くは日持ちしないため、基本的には冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
また、キャベツは切り口から傷みが進行していきやすいです。 1/2や1/4カットにされたキャベツを購入した場合や、カットしてからキャベツを保存する場合は、基本的に常温保存は避け、冷蔵保存するようにしましょう。
ここからはキャベツの適切な保存方法や期間について詳しくご紹介します。キャベツは形状によって保存方法も変わるため、それぞれの形状に合った保存方法について正しい知識を身に付けましょう。
冷蔵保存
キャベツは切り口から傷むため、丸ごと保存するのが好ましいですが、冷蔵庫に入らなかったり、カット済みで購入したりする場合もあるでしょう。保存方法が異なるので、ポイントをチェックしてみてください。
キャベツを丸ごと保存する場合は、包丁の刃先で芯をくり抜いた後、くり抜いた穴の部分に湿らせたキッチンペーパーを詰め、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存します。キャベツは芯の部分が成長点なので、芯を取り除いておくことと、水分を保つことがポイントです。
丸ごと保存したキャベツを使う際には、キャベツを切断せずに、外側の葉からはがして使うようにすると長持ちします。丸ごと冷蔵保存したキャベツは、2~3週間を目安に使い切りましょう。
カットしたキャベツを保存する場合は、切り口をキッチンペーパーや食品用ラップで覆い、ポリ袋に入れて保存します。切り口は黒ずみの原因となるため、しっかり覆いましょう。カットして冷蔵保存したキャベツは、1週間を目安に使い切るようにしましょう。
常温保存
丸ごとのキャベツであれば、気温の低い冬場なら常温保存も可能です。しかし、基本的には冷蔵での保存をおすすめします。新聞紙などに包んで、風通しのよいところで保存しましょう。外側から剥いで使うと長持ちします。
カットキャベツの場合は、冷蔵保存するようにしましょう。
冷凍保存
キャベツが特に長持ちする保存方法は冷凍保存で、3~4週間日持ちするといわれています。キャベツの切り方によって、冷凍保存の方法や解凍後の食べ方が異なるため、それぞれについて説明します。
まず、せん切りにしたキャベツの保存方法です。せん切りにしたキャベツは、ジッパー付きの保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍します。使う際は自然解凍をし、コールスローなどのサラダとして調理することができます。
キャベツは自然解凍後に絞ると、塩もみをしたようにしんなりとした状態になるため、ドレッシングの味がしっかりと染み渡り、減塩にもつながります。ただし、水分を絞り過ぎてしまうと、うまみ成分まで逃げてしまうため、少し水分を残すように絞ることがポイントです。
次にざく切りにしたキャベツの保存方法です。ざく切りにしたキャベツも、ジッパー付きの保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍します。使う際は、ざるに入れた冷凍キャベツにさっと熱湯をかけるか流水で解凍し、和え物やサラダとして食べることができます。
最後に1/8個にカットしたキャベツの保存方法です。芯ごと1/8個にカットしたキャベツは、食品用ラップに包んだ後、ジッパー付きの保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍します。
煮物やスープ、炒め物は、解凍をせずにそのまま調理できるため、溶けだしたうまみ成分がスープや煮汁の中に混ざり、よりコクのある味わいになります。
キャベツを使ったおすすめレシピ紹介
味にクセがなく、幅広い料理に使えるキャベツですが、その量の多さに悩む方もいるのではないでしょうか。
ここでは、キャベツを使ったおすすめレシピをご紹介します。キャベツを大量に消費したいときなどに参考にしてみてください。
おすすめレシピ1:鶏肉とキャベツのマヨしょうゆ炒め
キャベツを蒸し焼きにすれば、大量のキャベツも短時間で簡単に調理することができます。
こんがり焼いた鶏肉と、蒸し焼きで甘みが増したキャベツの相性が良いレシピです。マヨネーズを加えることで、しょうゆの量が少なくてもコクのある味わいに仕上がります。
大量のキャベツを消費したいときにおすすめです。
おすすめレシピ2:キャベツそぼろ
肉そぼろにキャベツを加えれば、栄養満点のそぼろに早変わりします。
小さめに切ったキャベツと豚ひき肉を甘辛く炒めれば、キャベツの栄養がたっぷり染み込んだそぼろの完成です。加熱して溶けだしたキャベツの栄養をしっかり摂取することができます。
おすすめレシピ3:キャベツのみそオリーブ油もみ
思い立ったらすぐ献立に追加できる、おしゃれな漬物のような一品です。
火を使わないため、キャベツの栄養を余すことなくしっかり摂取できるレシピです。ざく切りにしたキャベツを調味料とともにポリ袋の中でもむだけなので、料理の合間にさっと作ることができます。
野菜不足を感じた一日の夕食や、献立にもう少し野菜を足したい日などにもおすすめの時短レシピです。
キャベツの正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!
キャベツには冷蔵保存や冷凍保存が向いています。キャベツを丸ごと冷蔵庫に入れるのが難しい場合は、カットしたものを冷蔵と冷凍で上手に使い分けるのも良いでしょう。
冷凍保存の場合は、今回の記事で説明したせん切り、ざく切り、1/8カットのそれぞれの保存方法を参考にしてみてください。コールスローサラダ、和え物やサラダ、スープ、煮込み料理を作る際に役立ちます。
キャベツの正しい保存方法を知り、キャベツをおいしく使い切りましょう。