お刺身盛り合わせ大皿

「刺身」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう!

2022/08/08

この記事では、「刺身」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。

冷凍?冷蔵?常温?刺身の適切な保存方法や期間を紹介

プラスチック容器に入ったスペインのサバ刺身。
yukimco/gettyimages

刺身は生魚であり、鮮度が失われやすい食品であるため、お店で売られているときも温度が低めの冷蔵棚に陳列されています。

生魚を常温の環境に放置すると、食中毒のリスクが高まるため、冷蔵・冷凍保存がおすすめです。

ここでは、刺身の適切な保存方法や期間を紹介していきます。刺身に適した保存方法を理解して、おいしい状態を保てるようにしておきましょう。

冷蔵保存

刺身は冷蔵保存が向いていますが、たとえきちんと冷蔵しておいても、1~3日程度しか日持ちはしません。大型の魚なら3日程度、白身魚は2日程度、青魚は1日以内に消費するのが望ましいとされています。なるべく購入した日に消費するよう心がけておきましょう。

通常の刺身はパックから取り出し、水気をキッチンペーパーで拭き取ります。次に、刺身を新しいキッチンペーパーで包み、さらに食品用ラップで包んで冷蔵保存します。凍る直前くらいの低い温度ほど刺身の保存に適しているため、チルド室に入れましょう。

また、刺身が白身魚の場合は、昆布締めもおすすめです。刺身に塩を振り30分ほど置いた後、水分をキッチンペーパーで拭き取り、昆布ではさんでから冷蔵庫に入れます。このとき、乾燥を防ぐために食品用ラップをかけておくといいでしょう。

冷凍保存

刺身を冷凍すると、どうしても味が落ちてしまうため、おすすめではありません。しかし、「柵」の状態であれば、空気にふれる面積が少ないため、冷凍でも味が落ちにくくなっています。

刺身を柵のまま冷凍保存するときは、刺身の表面をキッチンペーパーでなでるように水分などを拭き取りましょう。拭き取った後は食品用ラップで包み、ジッパーつきの保存袋に空気を抜いた状態で入れてから冷凍庫で保存しましょう。

また、「漬け」にしてから冷凍するのもおすすめです。酒と醤油の合わせ調味料といっしょにジッパーつきの保存袋に入れて、なるべく平らにしてから冷凍しましょう。

冷凍した刺身を解凍する際は、海水よりも薄めの塩水で洗い流して、水気を拭き取ったらジッパーつきの保存袋に入れて、氷水に1時間程度沈ませることでおいしく解凍できるため、ぜひ試してみてください。

常温保存

刺身は常温保存では、1日どころか数時間も鮮度を保てません。大げさにいえば、刺身を買った後に寄り道をしていたら、家に着いたときには傷んでいるという可能性もあるでしょう。

常温で保存可能な時間は1時間程度となっています。夏の高温下や梅雨時期の湿度が高い時期などは、30分でも鮮度を保つのはむずかしいでしょう。

刺身のような生魚は、常温で放置するとヒスタミンという有毒な菌が発生しやすくなったり、腐敗のリスクが高まったりします。

ヒスタミンは加熱しても殺菌されないため、放置した刺身を煮たり焼いたりしても危険です。食中毒を避けるためにも、常温で放置することは避けましょう。

食べない方がいい「刺身」の目安

傷んだ刺身には、ヒスタミンのように食中毒を引き起こす菌が増殖している可能性があるため、注意しましょう。

食べない方がいい刺身は、「見た目」「匂い」「質感」から判断してください。保存しておいた刺身を見て、変色して茶色っぽくなっているもの、カビが生えているものは、食べずに捨てる必要があります。

見た目に変化がなくても、すっぱい匂いや生臭さが強くなっているなど、通常の刺身と異なる匂いがあるときも食べるのは避けましょう。さわってみてぬめりが強いときや、水分が抜けすぎているときも、捨てることをおすすめします。

刺身を使ったおすすめレシピ紹介

刺身は冷蔵でも長期保存ができない食品です。上手に保存できていないと、鮮度が落ちやすく、食中毒を引き起こすリスクもあるため、食べ切れなかったときは、ほかの料理にアレンジしましょう。

ここでは、刺身を使ったレシピを3つご紹介します。わさびと醤油で食べる刺身スタイルに飽きたときや、多めに刺身を消費したいときなどに試してみましょう。

おすすめレシピ1:まぐろの漬け丼

出典:白ごはん.com

「まぐろの漬け丼」は、醤油や酒などを使った合わせ調味料に一定時間刺身を漬け込む料理です。寿司屋で出されることもあるため、ご存知のかたも多いでしょう。刺身を漬け込む時間は4~5分程度となっており、わさびと醤油で食べる刺身とは違う味わいになります。

漬け状態で冷凍保存のまぐろがあるときは、「まぐろの漬け丼」として食べることができるため、レシピを活用してみましょう。

おすすめレシピ2:サーモンのゆずマリネ

出典:白ごはん.com

「サーモンのゆずマリネ」では、「柵」の状態のサーモンを使用しています。柵で買ったサーモンが多すぎて食べ切れないときや、柵のまま冷凍にしてあるときに、つくってみてはいかがでしょうか。

レシピのなかで、サーモンをマリネ液につけて一晩寝かせるため、消費期限間近のサーモンを使うのは避けましょう。マリネにしても保存期間はあまり延びないため、サーモンそのものの消費期限を守って食べ切るようにすることをおすすめします。

おすすめレシピ3:アジのたたき

出典:白ごはん.com

アジをアレンジして食べたいときは、「アジのたたき」のレシピもおすすめです。

アジのたたきは、数種類の薬味と適度な大きさに切ってたたいたアジを混ぜ合わせるため、薄い刺身に美しく仕立てる必要がなく、自宅でもつくりやすい料理です。

酒の肴としてつくるときは、ゆずやスダチなど柑橘系の風味を加えてもおいしくなるでしょう。

刺身の正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!

刺身には冷蔵保存が向いていますが、長い期間の保存はできません。冷凍保存なら長期保存も可能ですが、切り身の状態ではおいしさを保つのはむずかしく、急速冷凍も必要になります。

刺身は誤った方法で保存すると食中毒を引き起こす可能性もあるため、正しい保存方法を理解し、なるべく早く消費することが大切です。

刺身に適した保存方法を理解したうえで、調理方法も工夫し、おいしい状態のうちに使い切るように心がけましょう。

参考サイト

 
 

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