プロが解決!「レンジフード」の掃除方法の正解
2022/04/03
キッチンのレンジフードは、日々の調理で油汚れが付着します。
頑固な油汚れは掃除も一苦労で、掃除に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そんなレンジフードの掃除方法を、クリンネスト1級の資格をもつお掃除スペシャリストのいつきさんに教えてもらいました。
お手入れの前に
レンジフードには油汚れが付着しやすいので、市販品のフィルターを装着してしまいがちです。しかし、市販品のフィルターを装着したことによりレンジフードが故障した場合はメーカー保証対象にはなりません。もし保証を受けたい場合には、市販フィルターは使用しないほうがよいでしょう。
とくにシロッコファンは、プロペラファンに比べて排気力が弱いので、市販フィルターを装着することにより吸気効率が下がってしまいます。
油汚れは放置すると固まってしまい、頑固な汚れになってしまうので、市販フィルターをつけずに本体カバーは1週間に1回、ファンなどの各パーツは1カ月に1回程度を目安にこまめにお手入れすることで、清潔に保つことができるのです。
むずかしいようで、実は簡単!
レンジフードの本体カバーをあけ、純正フィルターやシロッコファンを取り外します。
取り外し方はご家庭のレンジフードにより異なりますので取扱説明書をご覧ください。(ネットで検索も可能)
初めは取り外し方がむずかしく感じるのですが、やってみると案外簡単なものです。
落下の可能性があるので、下はタオルをひいて保護しておくとよいでしょう。
取り外したパーツで丸洗いできるものはシンクに置きます。
レンジフード本体は、中性洗剤を含ませたクロスでしっかりと拭きます。
使うアイテムは?
・使い古した歯ブラシやハケ
・使い古したスポンジ
・中性洗剤
・バケツ
シロッコファンの細長い羽根についた油汚れは、歯ブラシやハケで洗います。
そして、純正フィルターやベルマウスといわれるほかのパーツは使い古したスポンジを使います。
スポンジを交換するタイミングでレンジフードの掃除もしておくとむだがありません。
油汚れに効果的な洗剤といえばアルカリ性なのですが、変色の可能性があるので中性洗剤を使用します。
バケツはつけ置き洗いに使います。
やってはいけないこと
万能な洗剤だからといって酸素系漂白剤を使用したくなりますが、それはNGです。
酸素系漂白剤は金属との相性が悪いので変色してしまい、取り返しのつかないことになってしまうからです。
どうしても油汚れがひどい場合には、バケツにお湯と中性洗剤を入れてつけ置きしておくと汚れがふやけて落ちやすくなります。
食洗機を利用して洗ったり乾かしたりすることも、塗装が剥がれる原因となるのでNGです。
こまめに洗うことが一番の近道
油汚れを放置すると、汚れが酸化し変色したり塗装が剥がれることがあります。
酸化した油や調理のニオイが付着しているので、悪臭の原因にもなります。
こまめに洗うことで汚れも落ちやすく、劣化を防ぎます。
そして空気もクリーンになるので気持ちよくキッチンを使うことができます。
洗剤が残らないようしっかりと洗い流し、乾かしたら取りつけて完了です。
慣れてしまえば15分ほどで終わります。
簡単にお手入れできるテクニックを知っておくことで、こまめに気軽に掃除することができます。
・本体はこまめにクロスで拭く
・ファンはハケで洗う
・汚れがひどい場合にはバケツでつけ置き洗いする
ぜひ、レンジフード掃除の参考にしてみてください。
■執筆/いつきさん…クリンネスト1級の資格をもつお掃除スペシャリスト。掃除のしやすさとスッキリとした暮らしを突き詰めて辿り着いた「シンプルな暮らし」を叶える情報を発信。インスタグラムはkiki.uchigestyle。
編集/サンキュ!編集部