買うのが当たり前……ではありません!じつはその調味料、カンタンにおいしく自作できます
2022/06/27
購入するのが当たり前だと思っている調味料ですが、自分でも簡単に、美味しく作れるものがあります。なかには市販品よりコスパがよいものも。
そこで今回は、暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、手作りにおすすめの調味料5種とそのレシピをお伺いしました。
執筆/監修: 暮らしスタイリスト 河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...
めんつゆ
そうめんやうどん、そばなどの麺類を食べるときに欠かせないめんつゆ。切らしていて慌てたことはないでしょうか。おうちによくある材料で、めんつゆは簡単に作れます。
醤油とみりん(各50ml)、鰹節(5g)を鍋に入れて火にかけ、弱火で2~3分煮ます。ざるで漉(こ)したら、できあがり。好みに合わせて、水で3~4倍に薄めて使ってください。鰹節がない場合は、和風の顆粒だしでもOK。小さじ1程度入れて、同じように作ります。
余ってしまっても、冷蔵庫で1週間程度は保存可能。麺につけるだけでなく、炊き込みご飯や煮物、親子丼の味つけなどにも便利です。
ポン酢
ポン酢は、レモンや柚子、かぼすなど柑橘類の果汁があれば、簡単に作れます。市販のレモン果汁でもOK。
すぐに使いたいというときにおすすめなのが、混ぜるだけでできるレシピです。柑橘類の果汁(小さじ1)と酢(大さじ1)、醤油(大さじ1.5)を混ぜれば、すっきりとした味のポン酢が作れます。
出汁の風味の効かせた本格的なポン酢を作りたいのであれば、柑橘類の果汁(100ml)に醤油(150ml)、昆布(5g)と鰹節(5g)を保存容器に入れて、冷蔵庫で一週間程度寝かせれば、できあがり。昆布と鰹節を漉してから使います。果汁が足りないときには、お酢を加えてもよいです。時間はかかりますが、作り方は簡単。味は絶品です。
塩麹・醤油麹
「旨みがアップする」「肉や魚が柔らかくしっとり仕上がる」と人気の塩麹。市販の調味料もたくさんありますが、自分で作っても簡単な上にコスパがよいです。
乾燥米麹(20g)と塩(60g)を清潔な保存容器に入れて、よく混ぜ合わせ、水(250ml)を加えます。ヘラなどでしっかり混ぜ合わせたら、常温に夏なら1週間程度、冬なら10日程度置き、発酵させます。一日一回清潔なスプーンなどで混ぜ合わせ、麹の粒が柔らかくなって芯がなくなったら、できあがりです。できあがった塩麹は冷蔵庫で2~3ヶ月保存できます。
また、乾燥米麹(20g)と醤油(200ml)を混ぜ合わせ、塩麹と同じように麹の芯がなくなるまで置いたら、醤油麹ができあがります。耳馴染みはないかもしれませんが、こちらも使い勝手がよい調味料です。醤油のように使うことができますが、より旨みや風味があり、塩麹のように肉や魚を柔らかくする効果もあります。
タルタルソース
揚げ物やサラダなどによく合うタルタルソースですが、市販のものを買うと使い切れずに余ってしまうことがありませんか。自分で作れば、使い切りやすい分量で用意できます。
玉ねぎ(1/8個分)とゆで卵(1個)をみじん切りにします。ボウルに入れて、マヨネーズ(大さじ4)、酢(大さじ1)、塩こしょう(各少々)で和えれば、できあがり。玉ねぎの代わりにらっきょうの甘酢漬けやピクルスを使うと、より本格的な味になります。
この分量で揚げ物などを食べるときの2人分程度となります。余ったら、冷蔵庫で保存をし、2~3日以内に食べきりましょう。トーストに塗ったり、ポテトサラダに和えても美味しいです。
スイートチリソース
エスニック料理に欠かせないスイートチリソースも使い切れずに困ることがある調味料です。特別な材料が必要そうに思えますが、おうちにもよくある材料で作れます。
酢(50ml)と砂糖(大さじ2)、豆板醤(小さじ1)、塩(ひとつまみ)、おろしにんにく(小さじ1/2)を耐熱ボウルに入れて、よく混ぜ、ラップをし、電子レンジ(600W)で3分加熱します。粗熱が取れたら、できあがり。
豆板醤がないときには、赤唐辛子で代用できます。そのときはお酢を入れたボウルに赤唐辛子(1~2本)をしばらく浸して、柔らかくし、キッチンばさみなどで細かく刻みます。あとは残りの材料を入れて、同じように電子レンジで加熱すればOKです。
◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。
※電子レンジの加熱時間は、600Wの場合の目安です。
※電子レンジで液体を加熱するとき、沸点に達していても、沸騰しないことがごくまれにあります。この状態の液体が、ちょっとした刺激で急激に沸騰を起こし、液体が激しく飛び散ることがあります。(=突沸現象)。やけどの原因になりますので、ご注意ください。