「小松菜」の冷凍方法は?上手な保存のコツやおいしい活用レシピを紹介
2022/10/28
小松菜を生のまま冷凍できることをご存知でしょうか。小松菜の特徴である鮮やかな緑色や食感もあまり失われず、保存期間を延ばせます。本記事では、小松菜に向いている冷凍保存の方法や解凍方法、活用レシピなどを紹介しています。正しい冷凍方法を知り、小松菜を活用しましょう。
小松菜は冷凍保存がおいしい
小松菜は下処理せずに食べられ、比較的安定した価格で購入できる野菜ですが、生のままでは乾燥しやすく、数日で萎びてしまい、日持ちしません。
葉物野菜なので、生のまま冷凍することを考えたことがないという人も多いでしょう。しかし、小松菜は冷凍保存してもおいしい野菜なので、冷凍方法を覚えておきましょう。
小松菜にはアクが少なく、下茹でせずに生のまま冷凍できるため、茹でることで栄養の一部が流出してしまうことも防げます。
小松菜の冷凍保存方法は2つ
小松菜を冷凍保存する方法は、下茹でせずに生の状態で冷凍する方法と、下茹でしから冷凍する方法の2種類です。冷凍保存しておける期間は、下茹でしてから冷凍した方が長く保存できますが、下茹でにはデメリットもあります。
下茹ですることのメリットとデメリットを理解したうえで、その時々に適した冷凍方法を選択しましょう。ここでは、小松菜を生のまま冷凍する方法と下茹でしてから冷凍する方法について、順を追って紹介していきます。
【おすすめ!】小松菜を生のまま冷凍する方法
小松菜を生のまま冷凍しておけば、下茹でにより栄養が流れ出すことがないため、小松菜の持つ栄養を丸ごと保存しておけます。下茹でする時間が不要なので、冷凍前の下準備も簡単です。
小松菜には、凍ると砕けやすくなるという特徴があります。冷凍保存することで粉々になってしまうことがないように、水分に気をつけながら冷凍しましょう。
1:小松菜を水で洗う
冷凍する前に、小松菜は流水で全体を洗っておきましょう。根元は泥がたまりやすいので、切り落としてから、さらに茎部分を指でこすってよく洗ってください。根元近くを洗うときは、流水ではなくボウルに水を溜めて念入りに洗った方がキレイになるのでおすすめです。
2:水気をしっかりふき取る
冷凍前に、洗った小松菜の水気をしっかり切っておきましょう。小松菜に水分がついていると、冷凍したときに小松菜どうしがくっついた状態で凍ってしまいます。洗ったあとに水を切るだけでなく、小松菜の表面にある水分をふきんやペーパータオルを使ってふき取っておきましょう。
3:好みの長さで切る
水分をふき取った小松菜は保存しやすいサイズに切ります。小松菜を使う料理が決まっている場合は料理に合わせてカットし、用途が決まっていない場合はよく使うサイズに切っておくとよいでしょう。
小松菜は3~4cm程度のサイズで使われることが多いため、カットするサイズに迷ったときは、3~4cm程度の大きさにカットしてみましょう。小さなお子さんがいる場合は、さらに小さくカットしておけばお子さんも食べやすいサイズになるのでおすすめです。
4:保存容器に入れて冷凍する
使いやすいサイズにカットした小松菜は、食品用ラップや冷凍用保存袋、保存容器などに入れて冷凍します。凍った小松菜は砕けやすいため、保存容器に入れて冷凍しましょう。
冷凍用保存容器に小松菜を直接入れて冷凍することも可能ですが、1回分ずつラップで包み、まとめて冷凍用保存容器に入れて冷凍すれば使いやすくなります。
ラップで包むときは、酸化や乾燥を防ぐため、しっかり空気を抜きましょう。ラップで包んでおけば、冷凍中に小松菜同士がぶつかって粉々になることも防げます。
小松菜を茹でてから冷凍する方法
できるだけ長く小松菜を冷凍保存しておきたいというときは、下茹でしてから冷凍保存しましょう。生のまま冷凍保存するときと比べ、保存可能な期間を1週間程度延ばせます。
しかし、下茹でにより、うまみや栄養が流れ出てしまうので、小松菜のおいしさや栄養価を重視したい方には、生のまま冷凍保存することをおすすめします。
1:小松菜を水で洗う
下茹でしてから冷凍保存する場合も、まず小松菜を水で洗って、土や汚れを落としましょう。流水で小松菜全体を洗ったあと、根元を切り落とし、根元に近い部分はさらにしっかり洗います。
小松菜の根元部分には泥が溜まっていることもあるため、根元を切り落としたあと、ボウルに水を溜め、小松菜の根元近くを指でこすって洗いましょう。
2:お湯に根元からくぐらせて20~30秒茹でる
下茹でしてから冷凍する場合は、水洗い後にカットせずに下茹で工程に入ります。下茹でをするとうまみや栄養がゆで汁に出てしまいますが、カットして下茹ですると、切り口からもうまみや栄養が出てしまいます。
下茹でで加熱しすぎるのも注意が必要です。小松菜を茹ですぎてしまうと食感も損なわれてしまいます。茹で時間の目安は20~30秒ですが、小松菜の緑色が鮮やかになったら下茹で完了のサインです。目安となる時間より前でも、お湯から出して水分を切りましょう。
3:粗熱を取ったあと好みの大きさにカットして水気をしっかり絞る
下茹でした小松菜は、粗熱を取ったあと適当な大きさにカットしてから冷凍します。小松菜を使う料理が決まっている場合は、料理で使うサイズにカットしておきます。
小松菜の用途が決まっていない場合は、よく使われる3~4cm程度のサイズにカットしておくと便利です。小さいお子さんのいるご家庭では、さらに小さくカットしておけば、お子さんでも食べやすいサイズになるのでおすすめです。
4:保存容器に小分けにして冷凍する
下茹でして適当なサイズにカットした小松菜は、冷凍用保存袋や保存容器に直接入れて冷凍保存できます。使いやすさも考慮して、1回分ずつ小分けにして食品用ラップで包み、まとめて冷凍用保存袋や保存容器に入れて冷凍しましょう。
小分けするためにラップで包むときに空気を抜いておけば、小松菜が酸化したり乾燥したりすることを防げるため、長い期間の保存が可能になります。
冷凍した小松菜の保存期間は?
小松菜は生のまま冷凍した場合、2~3週間程度保存しておけます。さらに長い期間保存しなければならないときは、下茹でしてから冷凍することで3週間~1カ月程度保存できます。
ただし、下茹でにより、栄養やうまみが茹で湯に流れ出てしまうため、保存方法としてあまりおすすめはできません。
小松菜の解凍方法
生のまま冷凍した小松菜は、用途によって適した解凍方法が異なります。汁物や炒め物に使うときは、解凍せずに凍ったまま料理に使いましょう。
サラダやナムルに使うときは自然解凍します。おひたしとして食べたいときも、自然解凍してください。生のまま冷凍した小松菜でも、自然解凍するとしんなりとするため、水気を切って加熱せずに使えます。
自然解凍する時間がないときは、電子レンジを使って解凍し、水にさらしてから水気を切って使いましょう。
冷凍した小松菜の活用レシピ
冷凍保存している小松菜は、自然解凍して生食することも、煮炊きする料理に使うこともできるため、活用の幅が広い便利な食材といえます。
小松菜を使って作る料理であれば、ほとんどの料理に冷凍保存した小松菜も使えます。実際に使って、食感や色味、うまみなどを確認してみましょう。
ここでは、冷凍保存した小松菜を活用できる簡単なレシピを紹介します。
小松菜のおひたし
「小松菜をレンジで簡単おひたしに」は、電子レンジ加熱により簡単に小松菜のおひたしを作れるレシピです。レシピでは生の小松菜を使っていますが、生の状態で冷凍した小松菜を使って同じレシピを試してみましょう。
小松菜にはアクがなく、繊維がしっかりしているため、電子レンジで調理してもおいしく仕上がります。冷凍した小松菜は加熱せずに自然解凍しただけでも、おひたしとして食べられます。自然解凍と電子レンジ調理で食べ比べてみるのもよいでしょう。
小松菜みかんジュース
「小松菜みかんジュース」は、小松菜の緑が鮮やかな、小松菜の栄養やうまみを逃すことなく丸ごと使えるレシピです。ミカンを薄皮ごと入れるのがポイントです。
鮮やかな緑色のジュースですが、見た目の飲み辛いイメージに反し、飲みやすいのでお試しください。すべての材料をミキサーに入れて攪拌するだけで、とても簡単にできあがります。
小松菜とエノキのみそ汁
「小松菜とエノキのみそ汁」は、小松菜とエノキのシャキシャキ感を楽しむレシピです。シャキシャキした触感を残せるよう、小松菜は最後に入れて、加熱しすぎない段階で火を止めましょう。
凍ったままでも自然解凍してからでも使えますが、自然解凍してから使った方が、加熱しすぎを防ぎやすくなります。
小松菜の保存は冷凍を活用しよう
小松菜は、見た目の緑も美しく、栄養も豊富な野菜です。多くの料理に活用できるので、多めに手に入ったときには冷凍を活用して保存しておきましょう。小松菜の栄養やうまみを保ちつつ冷凍するためには、生のまま冷凍しておく方法が向いています。
正しい冷凍方法を理解し、小松菜のうまみと栄養を丸ごと受け取れるように活用しましょう。