あなたも間違えてるかも!?やってはいけない小松菜の保存方法
2024/08/27
鉄分もカルシウムも豊富で、ほうれん草より安価に手に入ることが多い家計の味方、小松菜。これから秋が深まるとともに出荷量も増えて、食卓での登場回数も増える季節です。
小松菜を保存するとき、無造作に野菜室のいちばん上にポンっと寝かせる人も多いと思いますが、野菜のプロからするとやってしまいがちなNGが多いようです。今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、小松菜の保存方法について教えてもらいます。
【NG1】洗わずに保存
野菜を洗ってから保存することって、かなり少ないのではないでしょうか。そもそもゴボウや里芋など、多くの野菜は土がついた状態のほうが保存性がよいため、むしろ洗ってしまってはダメな気がしますよね。
ところが小松菜に関しては逆。しっかり洗って土を落としておいたほうが、長く持つのです。そのため、時間があったらできるだけ洗ってから保存するようにしましょう。
【NG2】完全に乾いた状態で保存
野菜は水気がついているとすぐに腐ってしまうタイプのものもあり、小松菜についてもしっかり水気をふき取ってから保存すべき、と思う人もいるかもしれません。しかし、小松菜に関しては、それはNG。
もしあらかじめ洗ってから保存する場合は、もちろん水気はある程度取ってからキッチンペーパーにつつんでポリ袋に入れたいところですが、完全に乾いた状態にまでしてしまうと、小松菜が乾燥でいたんでしまいます。
もし冷蔵庫に入れる前の段階でカサカサに乾いている場合は、少し霧吹きをしてからキッチンペーパーにつつんでもいいくらいです。そのくらい、乾燥対策をしておいたほうが長持ちにつながります。
【NG3】寝かせて保存
たいていの野菜は、畑にあったときと同じ向きで保存したほうが、日持ちがよくなります。小松菜の場合は縦に立った状態で土から生えていますから、冷蔵庫のなかでもやはり寝かせるより立たせたほうが保存期間が長くなります。
100円ショップのケースや空のペットボトルを利用したケースでもかまいませんが、小松菜は長いぶん意外とバランスを取りづらいので、空のガラスびんに立てるのもおすすめです。
栄養豊富な旬の小松菜をかしこく保存しよう!
小松菜は肉にも魚にもあわせることができ、不足しがちな鉄分やカルシウムも補うことができる優秀野菜です。これから旬をむかえると安価で手に入りやすのもうれしいですよね。
今回は、冷蔵で保存する場合のNGをご紹介しましたが、立てて保存するスペースがない…という場合は洗って切って水気をふいた状態でポリ袋に入れて保存してもOK。ご自宅の状況にあわせて保存してくださいね。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部