洗面台のシャワーヘッドを掃除する方法|クエン酸や重曹を使ったやり方を解説

2022/10/27

シャワーヘッドつきの洗面台は、洗髪にも掃除にも便利で使いやすいですよね。普段は汚れに気づきませんが、ふと裏側をみて見ると、黒い汚れがついていてビックリ!なんてことはありませんか?手を洗う場所でもありますから、一度汚れに気づいてしまうと、気になってしまうもの。でも、どうやって掃除をするのがいいのか、イマイチよくわからなかったりもしますよね。

この記事では、洗面台のシャワーヘッドを掃除する方法をご紹介しています。クエン酸や重曹を使った方法ですから、小さなお子さんのいるご家庭でも安心です。また、シャワーヘッドが汚れる原因や汚れやすい場所も解説。掃除の際のポイントや、シャワーヘッドの汚れを予防する方法もありますよ。

シャワーヘッドの正しい掃除方法がわかり、もう掃除の仕方に迷うことがないでしょう。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。以前家政婦として活動していた知識と20年超えの主婦業で培った経験を生か...

>>>マミの記事をもっと見る

洗面台のシャワーヘッドが汚れる要因

シャワーヘッドの黒い汚れの主な原因はカビです。頻繁に水を流しているのだから、汚れも流れてカビは生えにくいのでは?とも思いますが、シャワーヘッドのカビは水垢を養分にして発生することが多いのです。頻繁に水が出てくる場所は、水垢が溜まりやすい場所でもあります。カビも生えやすくなりますね。

カビだけでなく、水垢自体が固まってしまうと頑固な汚れになり、掃除が大変になることもあります。カビの発生を抑制するためには、水垢を溜めてしまわないように、定期的な掃除が大切になってきますよ。

洗面台のシャワーヘッドで汚れやすい箇所

一見きれいに見えても、シャワーヘッドは意外と汚れているものです。手洗いの際に水や石けんが飛び散ったりなど、汚れがつきやすい環境にあるだけでなく、普段は見えにくい場所が意外と汚れていたりもします。

洗面台と蛇口の接続部分は、普段から汚れやすいことは想像がつきますが、水が出てくる部分、ホースが蛇口内に入っていて普段は見えない溝部分など、あまり気にしていない場所が汚れやすい箇所であったりしますよ。

汚れやすい箇所それぞれを、詳しく見ていきましょう。

洗面台と蛇口本体の接続部分

洗面台と蛇口との接続部分は、シャワーヘッドのついていない洗面台でも汚れがつきやすい場所ですよね。水や石けんなどがかかりやすいだけでなく、手で触れる機会も多いため、皮脂もつくことが多いのが原因です。

水に濡れやすい所は、水垢がつきやすい所。放っておけば、カビが生えたり水垢が白く固まったりしてしまうことも。汚れが溜まらないように頻繁に掃除をしておいた方がいい場所ですよ。

シャワーの水が出る部分

水の吹き出し口周辺は、水垢がつきやすい場所です。また、いつも湿気があるため、黒カビも生えやすいのです。

水垢は、カルシウムなど水の中のミネラル分が固まったもの。水はやがて蒸発してしまいますが、ミネラル分はそのまま残ってしまいます。結晶化した水垢が吹き出し口n溜まると、目が詰まり水の出が悪くなったりすることも。

詰まり防止のためにも、吹き出し口を時々は確認し、汚れを取っておくことが大切ですよ。

シャワーヘッドと蛇口のつなぎ目にある溝

洗面台のシャワーヘッドは、蛇口の中にホースが格納されていて、それを引き出して使うものがほとんどですよね。

蛇口とシャワーヘッドのつなぎ目にある溝も、水垢や汚れが溜まりやすい部分ですよ。普段目に見える部分ではありませんから、忘れやすい箇所でもあります。気づいたときには真っ黒!ということにならないように、定期的に掃除をするようにしましょう。

洗面台のシャワーヘッドを掃除する前に用意したい道具

シャワーヘッドの掃除に入る前に、まずは道具を用意しましょう。必要な道具は以下の通りです。

・台所用中性洗剤
・クエン酸
・重曹
・スプレーボトル
・歯ブラシ(使い古しのものでOK)
・やわらかめのスポンジ
・スクレーパー

普段家にあるようなものばかりで、特別に用意するようなものはありません。スプレーボトルや、固まった水垢を落とすためのスクレーパーは、100円ショップなどでも入手可能ですし、幅広のマイナスドライバーなどでもスクレーパーの代用ができますよ。水垢汚れがそれほどひどくなければ、使わなくて大丈夫な場合もあります。

洗面台のシャワーヘッドを掃除する方法

洗面台のシャワーヘッドについた軽い汚れを掃除する方法

洗面ボウルに栓をして、すすぎ洗いに使うための水をあらかじめ溜めておきましょう。それから、汚れがついている部分に中性洗剤をかけ、歯ブラシやスポンジを使って汚れを除去していきます。

汚れが取れたら、洗面台に溜めた水でシャワーヘッドを洗い、よくすすげば掃除は終了です。

水垢汚れをクエン酸パックして掃除する方法

スプレーボトルに水100mlとクエン酸小さじ1杯を入れよく振り、クエン酸水を作ります。入れたクエン酸水を水垢部分に吹きつけたら、すぐにラップフィルムをかぶせてパックをします。

1時間程度放置してからラップを剥がし、歯ブラシやスクレーパーなどでこすって水垢を除去しましょう。

水垢汚れをつけ置きで掃除する方法

分解できるシャワーヘッドは、あらかじめ分解してフィルターなどを外しておきます。

洗面台に水を溜め、クエン酸を大さじ1杯程度入れてよく溶かします。シャワーホースを引き出し、シャワーヘッドを洗面台のクエン酸水の中に漬け、1時間ほど放置しましょう。

その後、スポンジや歯ブラシで水垢をこすり洗いし、シャワーヘッド全体を水洗いしてすすげば終了です。固まってしまって取れない水垢は、スクレーパーで削って除去してください。

ホース部分もまた汚れやすい場所ですから、外せるシャワーヘッドであれば、ホース部分もつけ置きしましょう。

取り外せないシャワーヘッドである場合のホース部分の掃除方法

ヘッドが外れないタイプの場合、ホースや蛇口のつなぎ目の隙間が汚れているのに気がついても、うまく掃除ができず、諦めてしまうこともありますよね。

そんな時は、長めの毛の掃除用ブラシか、綿棒を使って汚れを取り除きましょう。掃除用ブラシは100円ショップなどでも入手が可能です。急須の口などを洗うための注ぎ口ブラシや、ストロー用ブラシなどを使うと、細かい所も掃除しやすく便利ですよ。

シャワーヘッドの中を掃除する方法

シャワーヘッドの先端部分を反時計回りに回し、取り外します。取り外したら、さらにパッキンと散水板に分解できるので、分解してそれぞれを洗います。接続部分の汚れには重曹をかけ、歯ブラシなどで汚れを落としましょう。

ホースを引き出し、シャワーヘッドそのものを反時計回りに回すと、今度はシャワーホースからヘッドが取り外せます。
シャワーヘッドの内側からフィルターを外し、フィルターと接続部分それぞれの汚れを重曹を使って歯ブラシなどで除去します。

後は、シャワーヘッドを組み立て直して終了です。ヘッドの外し方がよくわからない場合は、取扱説明書を確認するようにしてくださいね。

洗面台のシャワーヘッドを掃除するポイント

シャワーヘッドの汚れの要因と汚れやすい箇所、そして、シャワーヘッドの掃除で使う道具と掃除方法をお伝えしてきました。シャワーヘッドの掃除のだいたいの流れはおわかりいただけたかと思います。

ここでは、洗面台のシャワーヘッドを掃除するポイントをご紹介します。それは以下の2つです。

・汚れにあわせて洗浄剤を使い分ける
・自分でできないときはハウスクリーニングに依頼する

それぞれを解説していきます。

汚れにあわせて洗浄剤を使い分ける

汚れには、それぞれにあった洗浄剤があります。汚れに適したものを使わないと、せっかく一生懸命掃除をしているのに、汚れがなかなか落ちないということも。

シャワーヘッドの主な汚れは水垢です。水垢はアルカリ性の性質を持っていますから、酸性のクエン酸を使います。そして、酸性の汚れである皮脂には、アルカリ性の重曹を使うのが効果的です。

また、シャワーヘッドのカビには、中性洗剤や重曹でのこすり洗いなどがおすすめです。それぞれの汚れに適した洗浄剤を使い分けましょう。

自分でできないときはハウスクリーニングに依頼する

自分でもできるシャワーヘッドの掃除ですが、細かいところの汚れまでをすべて落とそうと思うと、分解作業などを伴います。また、どうしても自分では落としきれない汚れが出てくることもありますよね。

もうこれ以上汚れは落とせないし、分解掃除はちょっと怖いから自分には難易度が高いと感じたら、業者に相談して掃除を依頼するという方法もありますよ。

ハウスクリーニングは水回り全般の掃除をしてくれます。一度プロに頼んでみるというのもいいかもしれませんね。

洗面台のシャワーヘッドの汚れを予防する方法

頑固な汚れがこびりついてから掃除をしようとしても、きれいにするのはなかなか大変です。毎日の生活の中で、シャワーヘッドの汚れを防止していきましょう。

シャワーヘッドの主な汚れは水垢です。洗面所掃除を行う際に、クエン酸水スプレーを使ってシャワーヘッドも掃除をするのがおすすめですよ。アルカリ性の水垢を、酸性のクエン酸が中和してくれます。

クエン酸水スプレーは、スプレーボトルに水100mlとクエン酸小さじ1杯を入れ、よく振ってクエン酸を溶かせば作れます。自作のスプレーを使う場合は、1週間程度の短い期間で使い切り、中身を新しく入れ換えるようにしましょう。

洗面台のシャワーヘッドの掃除方法を実践しましょう

シャワーヘッド先や中は、普段わざわざ見るようなことも少なく、見落としがちな場所です。いつの間にかついてしまっている黒い汚れは、水垢を養分に発生したカビ。汚れがひどい場合は、クエン酸パックやつけ置きなどで落としましょう。また、汚れがつきやすく溜まりやすい部分は、定期的な分解掃除などもおすすめです。自分でするのが難しい場合は、専門業者に頼むという手段もありますね。

水垢やカビ予防には、こまめな掃除が効果的です。水垢を中和してくれるクエン酸スプレーを使って、毎日の掃除の際にシャワーヘッドも掃除をしてあげましょう。



■執筆/マミさん…以前家政婦として活動していた知識と20年超えの主婦業で培った経験を生かした、簡単な掃除や料理アイデアが人気の家事クリエイター。インスタグラムは@m.a.m.i.a
編集/サンキュ!編集部

関連するキーワード

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND