筑前シチュー

「煮物」は冷凍保存が便利!上手においしく保存するためのテクニック

2023/01/24

煮物は冷凍保存しておけるということをご存知でしょうか。ただし、煮物には冷凍に向かない食材も含まれるため注意が必要です。本記事で紹介している冷凍方法や解凍方法、冷凍向きの煮物の種類などを参考に、煮物のおいしさをキープして冷凍保存しておきましょう。

煮物を冷凍する際の注意点

基本的に煮物は冷凍保存できる食べ物ですが、煮物に使われている具材のなかには冷凍向きではない食材もあります。ごぼうやレンコンは冷凍しても食感や風味が変わらないため、冷凍向きです。

じゃがいもや豆腐、こんにゃくなどは、冷凍すると内部の水分が抜けてしまい、冷凍前とは異なる食感に変わってしまいます。煮物の中に冷凍に向かない食材が含まれている場合は、それらの食材を省いて冷凍してください。

煮物は小分けで冷凍するのがおすすめ

煮物をたくさん作ったときには、まとめて冷凍するのではなく、1回で食べられる量を小分けにして冷凍しましょう。1食分ずつ冷凍しておけば、1食で食べ切れる分だけ取り出して解凍できるので便利です。

ここでは、煮物を冷凍する手順とコツについて見ていきましょう。

1:粗熱をとる

冷凍する煮物の粗熱をとります。常温に放置して冷めるのを待っていると細菌が繁殖してしまうリスクがあります。当日食べ切る分を取り分けたら、汁ごと金属製のバットに移して氷水で冷やして粗熱をとりましょう。素早く粗熱をとり冷凍保存することで、雑菌の繁殖を防げます。

冷凍に向かない食材が含まれている場合は、粗熱を取る前に取り分け、当日分に含めて食べてしまうことをおすすめします。

2:小分けにして冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫へ

粗熱がとれた煮物を1回の使用量に合わせて、食品用ラップや弁当用のシリコンカップなどを使って冷凍します。煮汁ごと食べたい煮物は、1食分ずつ冷凍用のジッパー付き保存袋に煮汁と一緒に取り分けましょう。袋内の空気を抜き、できるだけ平らにして密閉し冷凍します。

煮汁のない煮物は、1食分ずつ食品用ラップを使って平らに包んだり、お弁当用のおかずカップに取り分けたりして保存しておきましょう。

食品用ラップで包むときは空気が入らないようにぴったりと包み、冷凍用のジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜いて密閉して冷凍します。おかずカップは密閉できる容器に並べて入れ、空気を抜いて冷凍します。

煮物の解凍方法

ちくぜに
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冷凍しておいた煮物は、電子レンジを使って加熱解凍するか自然解凍で食べましょう。煮汁も一緒に冷凍した煮物は、鍋やフライパンに移して加熱解凍することもできます。

ここでは、電子レンジを使った解凍と自然解凍について解説していきます。煮物を食べる状況に応じた解凍方法を使ってください。

電子レンジの場合

電子レンジで解凍するときは、冷凍用の保存袋から耐熱皿に移し、温め機能を使って解凍してください。

シリコン製のおかずカップで冷凍しておいた煮物を温めたい場合は、おかずカップごと温め解凍します。紙や金属製のおかずカップの場合は、耐熱皿に移してから温め解凍してください。

自然解凍の場合

冷凍した煮物をお弁当のおかずとして使う場合は、凍ったままおかずカップを詰めておけば保冷剤代わりにもなり、昼食時までには自然解凍されます。自宅で食べる場合は、食べる前の晩に冷蔵庫に移しておけば自然解凍されます。

冷凍の煮物の保存期間は?

冷凍した煮物は、煮物の種類や保存状態によって保存できる期間が異なります。保存の目安は2週間~1カ月程度です。

煮物自体が傷んでいなくても、長く冷凍保存していると、ニオイ移りや冷凍焼けが起きることもあります。時間とともに劣化は進むため、保存期間はあくまでも目安として、早めに食べ切りましょう。

解凍したときに、煮物が傷んだサインが見られた場合は、保存期間内であっても廃棄してください。

【要注意】傷んだ煮物の特徴

煮物を冷凍する前や解凍したあとで、いつもと違う見た目や臭いなどに気づいたときは、煮物が傷んでいるサインです。状態を確認して、煮物が傷んでいると考えられる場合は、無理に食べようとはせず廃棄することをおすすめします。

煮物の表面に白っぽい膜が張っている場合は、カビの可能性があります。また、酸っぱい臭いがする場合も腐っている可能性が高いため、廃棄したほうがよいでしょう。見た目に異常はないものの、食べてみたところ酸っぱい味がするというときも、傷んでいる可能性が高くなります。

「いつもとは違う味がする」という違和感を覚えたら、廃棄してしまったほうが安全です。

冷凍煮物をよりおいしくする一工夫

豚の煮込みジブレット
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煮物の食材には、冷凍に向いているものもあれば不向きなものもあります。冷凍に不向きな食材を一緒に冷凍してしまうと、解凍したときに食感が変わってしまうことがあります。

冷凍しても煮物のおいしさを保っておくために、冷凍に不向きな食材は取り除いて冷凍しましょう。また、他の食材に味をしみ込ませるために煮汁も一緒に冷凍しておきましょう。

絹さやのような彩りを添える野菜は、煮物と一緒に冷凍してしまうと色味が変わってしまうことがあります。煮物とは別に冷凍しておくと鮮やかな色味を保つことが可能です。

冷凍保存におすすめの煮物レシピ

おなじみの煮物でも、冷凍保存することを踏まえて、食材や切り方を工夫して冷凍向きの煮物に仕上げることもできます。

ここでは、冷凍保存に向いているおすすめの煮物レシピを紹介します。紹介しているレシピを参考にレシピ以外の煮物についても冷凍向きの工夫をしてみましょう。

基本のひじきの煮物

出典:つくおき

「基本のひじきの煮物」のレシピを参考に、冷凍ストック用に常備菜を作っておきましょう。このひじきの煮物には冷凍に向かない食材が含まれていません。お弁当のおかずとしても使いやすいので、小分けしてカップで冷凍しておくのもおすすめです。

かぼちゃのだし煮

出典:つくおき

「かぼちゃのだし煮」で西洋かぼちゃを使っておくと冷凍向きの煮物になります。日本かぼちゃのほうが水分を多く含むため、冷凍にする場合は西洋かぼちゃを使いましょう。

種やわたをしっかりとって、少し小さめに切って煮ておくと、お弁当のおかずとしても使いやすい一品になります。

基本の切り干し大根の煮物

出典:つくおき

大根自体は冷凍向きの野菜ではありませんが、切り干し大根は冷凍しても食感が変わらないため、「基本の切り干し大根の煮物」を参考に、冷凍ストックを作っておくと便利です。

切り干し大根の煮物ができあがったら、軽く汁をしぼってから冷凍しておけば、おいしさをキープできます。

煮物の保存は冷凍を活用しよう

煮物に使う食材のなかには、冷凍に向かない食材も含まれているため注意が必要ですが、上手に冷凍しておけば常備菜としてもお弁当のおかずとしても重宝します。

煮物が完成したあと、冷凍に向かない食材は冷凍対象から外しておきましょう。煮込むときに他の食材に味が染み込んでいるため、解凍したとしてもおいしさはあまり変わらないでしょう。上手な冷凍方法と冷凍における一工夫を覚え、おいしく煮物をストックしておきましょう。

参考にしたサイト

 
 

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