「黒豆」の冷凍方法は?長持ちさせるコツやおすすめの活用レシピを紹介
2023/03/04
黒豆をおいしく冷凍保存しておく方法をご存知でしょうか。本記事では、黒豆を上手に冷凍保存しておくための手順や方法を紹介しています。アレンジレシピも紹介しているので、黒豆を食べ飽きてしまったときでも、ほかの料理の食材として活かすことができます。
余った黒豆は冷凍保存がおすすめ
黒豆を上手に煮るためには、日数をかけて長い時間じっくり煮続けなければなりませんが、完成した黒豆は冷蔵庫で保存しても3~4日程度しかもちません。
食べ切れずに余ってしまった黒豆は、冷凍保存しておくことで風味や食感を損なうことなく、長く食べ続けることができます。黒豆は冷凍保存に向いている食品なので、食べ切れないときは迷わず冷凍庫で保存しておきましょう。
黒豆の冷凍保存方法は大きく分けて2つ
黒豆を冷凍保存する方法には、ジッパーつきの保存袋を使って保存する方法と密閉できる容器を使って保存する方法の2種類あります。保存袋を使う場合は黒豆の汁を切って黒豆だけを保存し、密閉容器を使う場合は煮汁ごと保存します。
いずれの保存方法もメリット・デメリット双方あるため、目的に適した保存方法を選びましょう。ここでは、黒豆の2種類の保存方法それぞれの手順を見ていきましょう。
ジッパーつきの保存袋で冷凍する
ジッパーつきの保存袋を使って黒豆を冷凍する場合は、汁を切って黒豆だけを冷凍します。汁を切っておけば保存しておける期間が長くなりますが、黒豆の表面にはしわが寄ってしまいます。
多少見た目が変わってしまっても、できるだけ長い期間保存しておきたいというときは、汁を切ってジッパーつきの保存袋で冷凍する方法を選びましょう。ここでは、ジッパーつきの保存袋で黒豆を冷凍保存する手順を解説します。
1:煮汁を切った黒豆をジッパーつきの保存袋に入れる
黒豆の煮汁を切り、ジッパーつきの冷凍用保存袋に黒豆を入れます。保存袋の中で黒豆が重ならないように、平らになるよう広げてください。煮汁を切って冷凍する方法では、黒豆にできるだけ水分を残さないことが上手に冷凍しておくポイントになります。
2:袋を閉じて冷凍庫に入れる
ジッパーつきの保存袋を冷凍庫に入れる前に、保存袋に入ってしまった空気をしっかりと抜きましょう。ジッパーの端にストローを差し込み、空気を吸い出すと真空に近い状態まで空気を抜くことが可能です。
密閉できる容器で冷凍する
密閉できる容器を使って黒豆を煮汁ごと保存しておけば、ふっくらしたおいしい黒豆の状態を保てますが、保存期間は汁なしの場合より短くなります。
保存期間が短くなるとはいえ、冷蔵保存に比べれば長い期間保存しておけるため、常備菜のように少しずつ消費すれば十分食べ切れます。余ってしまった黒豆の量と日々消費できる量を考えて、どちらの保存方法を選択するか判断しましょう。
ここでは密閉できる容器を使って黒豆を煮汁ごと冷凍保存する手順を見ていきます。
1:密閉できる容器に黒豆と煮汁を入れる
密閉できる容器に煮汁と黒豆を入れます。このとき、黒豆全体が浸かるようにたっぷりと煮汁を入れてください。煮汁に使っていない部分の黒豆はしわが寄ってしまうため注意が必要です。
黒豆がしっかりと煮汁に浸かるサイズの容器を選んでください。
2:食品用ラップをかけてフタをしたら冷凍庫に入れる
黒豆が浸るくらいたっぷりと煮汁を入れた容器はフタをする前に食品用ラップで覆ってください。食品用ラップで密閉したあとフタをして冷凍庫に入れます。冷凍焼けやニオイ移りなどをできるだけ防げるように、食品用ラップを使って黒豆を空気から遮断しておきましょう。
黒豆の解凍方法
冷凍しておいた黒豆は、冷蔵庫に移してゆっくり自然解凍して食べましょう。時間をかけて解凍されるため、冷凍前とあまり変わらない状態で食べられます。
常温に置いて自然解凍する方法は、冷凍庫との温度差が大きくなるため、黒豆が傷む可能性もあり、おすすめできません。冷蔵庫に移して自然解凍する時間がないというときは、電子レンジで加熱することも可能です。
冷凍黒豆の保存期間は?
冷凍した黒豆の保存期間は冷凍方法によって異なり、煮汁を切って冷凍した場合は約1カ月、煮汁といっしょに冷凍した場合は約3週間保存できます。
いずれの保存方法も、黒豆の状態や冷凍庫の環境によっては目安となる期間よりも早く傷んでしまうことがあります。保存期間を目安に、できるだけ早く食べ切るように心がけてください。
傷んだ黒豆の見分け方
冷凍から取り出した黒豆に異常が見られたら、食べないでおきましょう。黒豆が傷んでしまった場合は、いつもとは違う異臭がすることもあります。黒豆の表面にカビが発生している場合や、豆が糸を引いている場合も黒豆が傷んでいるサインです。
見た目やニオイに異常がなくても、食べたときに変な味や酸っぱい味を感じたときも、食べるのを中断してください。通常の黒豆とは見た目やニオイ、味に変化を感じたときは、無理に食べ切るのではなく速やかに捨てましょう。
冷凍した黒豆の活用レシピ
冷凍保存しておいた黒豆は、解凍してそのまま食べるだけでなく、別の料理にアレンジすることも可能です。別の料理にアレンジすれば、食べ飽きることも避けられ、早めに食べ切ることができるのでおすすめです。
ここでは、冷凍した黒豆を活用できるレシピを紹介していきます。黒豆として食べるだけでなく、ほかの食品の置き換え食材として使えば、新鮮味のある料理にアレンジできるため挑戦してみましょう。
きな粉黒豆
「きな粉黒豆」は黒豆にきな粉をまぶすだけの簡単スイーツです。黒豆に食べ飽きたときや、黒豆が甘すぎると感じたときに、きな粉をまぶせば、黒豆とは一味変わった和スイーツになるので試してみましょう。
冷凍しておいた黒豆は、冷蔵庫に移して自然解凍してからきな粉をまぶしてください。きな粉をまぶすと一見黒豆には見えないため、お茶菓子としてお客さまに出してみてもよいでしょう。
電子レンジで黒豆大福
「電子レンジで黒豆大福」のレシピでは、黒豆を使って豆大福をつくれます。通常の豆大福とは違い、餅に練り込まれる豆が黒豆になるため、甘さを楽しむことができます。甘すぎるのが苦手な人は、餅に包むあんこを少なめにするとよいでしょう。
黒豆大福の餅には白玉粉を使うため、10分程度という短時間で手軽に大福をつくれます。冷凍している黒豆も白玉粉といっしょに加熱して解凍することができます。
黒豆プリン
「黒豆プリン」は黒豆とゼラチン、豆乳があれば簡単につくれるプリンです。調理時間は10分程度しかかからないため、黒豆に飽きたというときは試してみましょう。
冷凍しておいた黒豆は自然解凍や電子レンジ解凍しておきましょう。ミキサーでペースト状にしてしまうため、しわが寄ってしまった黒豆でも問題なく使えます。豆乳がないときは牛乳で代用してみるのもよいでしょう。
レシピでは固まった黒豆プリンに黒豆を飾りつけているため、形のよい黒豆をいくつかミキサーにかけずに残しておきましょう。
黒豆の保存は冷凍を活用しよう
黒豆は冷凍保存に向いている食材です。時間をかけて煮た黒豆が余ってしまったときは、迷わず冷凍で保存して活用しましょう。
長く保存したいときとおいしい状態のまま保存したいときでは冷凍方法が異なるため、目的に応じた冷凍方法を選択できるよう、特徴を理解しておきましょう。
冷凍保存しておいた黒豆は、そのまま食べるだけでなくさまざまな料理、とくにスイーツへのアレンジが可能です。冷凍を活用して長く保存し、アレンジをしながらおいしく食べ切りましょう。