スーパーに行くと、自然と目に飛び込んでくる特売の文字。「安いからお得!」とカゴに入れたものの、レジで金額にびっくり!…そんな経験はありませんか?
じつは、この「特売の罠」こそ、食費がなかなか下がらない原因のひとつなんです。
今回は、月4万円でやりくりする節約主婦ライター・はらすが、特売に強くなるポイントと失敗しない買い物のコツをご紹介します。
特売の魅力と落とし穴
特売は家計を助ける強い味方ですが、「安いから買う」ことが習慣になると思わぬ落とし穴にはまってしまうことがあります。
・つい買いすぎて、使いきれずに食品ロスに
・本来必要のなかったものまで購入してしまう
・食費や在庫が増えて、管理できなくなる
結果的に、節約どころかムダづかいにつながってしまうことも。
筆者も限定や特売の文字につられて、気づけばストックだらけになっていた経験があります。
ふだんは買わない菓子パンなども、特売と見ると急に魅力的に見えてしまい、「買わなきゃ損!」という気持ちに。結局、必要のないものまで買ってしまい、ムダな出費になってしまいました。
なぜ人は特売に弱いのか
「なんで私はいつも余計なものを買ってしまうのだろう…」そんなふうに落ち込んだ経験はありませんか?
安心してください。特売につられてしまうのは、あなたの意思が弱いからではなく、ごく自然な「人間の心理」なんです。
たとえば、こんな心理が関係しています。
・損をしたくない心理(安いうちに買わなきゃ!)
・限定に弱い心理(今日だけ、残りわずかに反応)
・お得感の錯覚(値引きされていると得した気分に)
・買い物による達成感(カゴが満たされると満足する)
・習慣と安心感(いつも買っているお店・行動の安心)
このように、特売に弱いのは「性格の問題」ではなく、誰にでも起こる自然な心理反応です。
だからこそ、「特売に強くなる仕組み」をつくることが大切。これを意識できるかどうかで、日々の出費に大きな差が生まれます。
特売と上手につき合うポイントとコツ
まず、特売に惑わされないためには、「必要なものを明確にすること」が大切です。
・冷蔵庫チェックする
・残っている食材を確認し、「今あるものから使い切る」
・「買うものリスト」をつくる
このように、買うものをあらかじめ決めておくだけで、特売の誘惑に惑わされにくくなります。
また、すべての特売を避けるのは現実的ではありません。そこで、あらかじめ「自分なりのルール」を決めておくのがおすすめです。
・「よく使う食材」はOK
・日持ちするもの、冷凍できるものはまとめ買いOK
・ふだん食べないもの、消費が遅いものはスルー
ポイントは「安いから」ではなく「必要だから」を基準に選ぶこと。
この意識を持つだけで、ムダ買いがぐっと減り、買い物の満足度も高まります。
「買う前3秒ルール」で衝動買いをストップしよう
仕組みを整えても、つい手に取ってしまうのが特売品。そんなときは、カゴに入れる前に自分にこう問いかけてみましょう。
・今週中に使い切れる?
・冷凍保存できる?
・これを買わなかったら困る?
どれも「NO」ならそれは「衝動買い」の可能性大です。
これを習慣にするだけで、ムダ買いをぐっと減らすことができますよ。
今日からできる!特売を味方につけて節約しよう!
いかがでしたか?安さに飛びつかず、「必要なものを必要な分だけ」買うことが、節約上手の秘訣です。
特売は、上手に使えば家計の強い味方になります。「必要なものを見極める仕組み」を整えて、買い物上手を目指しましょう。
気になったかたは、ぜひ今日の買い物から試してみてくださいね!
■執筆/はらす
4人家族で食費4万円!「自炊で家計を整える」をモットーに、ズボラでもできる節約レシピを発信中!ボリュームもコスパも妥協しない楽ちんレシピが人気。インスタグラムは@harasu_kakei
編集/サンキュ!編集部