毎日の食事づくりが苦手という人は多いはず。時短レシピは山ほどあるのに、良さそうなものを試しても、なかなかラクにならない。
その理由は、レシピが複雑だったり、毎回イチから考えるしくみになっているせいで、「1回の食事づくりで考えることが多すぎる」からです。
私が続けているのは、そんな「考える時間」を減らす工夫。今回は「誰でもできる仕組み」で暮らしをラクにする時短研究家ママのあらきあゆみが、家庭で簡単にマネできる「3区切りワンプレート」を使った迷わない食事づくりのしくみをご紹介します。
1. 3区切りワンプレートでつくる!食事づくりのしくみ
3区切りワンプレートは、見た目こそシンプルでも「迷わない構造」そのもの。3つの区切りを「野菜・肉魚・果物」のゾーンに決めておくだけで、迷いがなくなり、栄養も自然に整います。
「3品も考えるのは大変」と思うかもしれませんが、食材をあれこれ組み合わせて「料理」するのではなく、素材そのものを焼く・煮る・蒸すといった「調理」を3つと考えれば簡単です。
忙しい日は細かい栄養素を気にせず、タンパク質・脂質・炭水化物が取れれば十分。プレートのルールに沿ってご飯を加えれば、「何にしよう」と考えなくても、どんな組み合わせでもある程度バランスが取れます。
2. 困ったときの定番メニューで時短しよう
それでもメニューが浮かばない日もありますよね。そんな時は、困ったときの定番を決めておくとラクです。
わが家の困ったときの定番はこの通り。
野菜枠:きゅうりやトマトを切るだけ。あるいはブロッコリーなど冷凍野菜をレンジで温めてだけ。
肉・魚枠:冷蔵庫にある食材を焼いて味付け。
果物枠:冷凍ブルーベリー。なければゼリーやヨーグルトを添えて「ごほうび枠」に。
これに豆腐とわかめの味噌汁、ご飯を加えれば栄養も大きく損なうことはありません。品数が多く見えても、決まったメニューなら考える負担ゼロ。調理工程も少ないので15分以内に完成。味付けを変えるだけで十分ローテーションにできます。
さらに、子どもに味付けを選ばせるようにすれば、食べてくれる確率がグッと上がります。自己決定力を育てながら、自分の負担も減らせるので一石三鳥です。
食事は365日!「続けられる時短」のしくみを
主食だけやレトルトで済ませる時短ごはんは、一時的には便利でも栄養やコスト面で続きにくいもの。
しかし、3区切りプレートの仕組み化なら、食事づくりを複雑にせず無理なく栄養を補えて、毎日続けられる時短になります。時間や気持ちに余裕がある日は、彩りや味のアレンジを楽しむくらいで十分と考えれば少し気持ちがラクになりますよ。
食事づくりのモヤっとを減らしたいなら、3区切りプレートというお手軽な仕組みで、身体と暮らしのリズムを整う時短をしてみませんか?
■執筆/あらきあゆみ
時短研究家ママとして、100均アイテムやスマートホーム、デジタル活用などで暮らしを楽しく、ラクにする時短アイデアを発信。「がんばらなくても回せる」仕組みをつくって、家事・育児・介護・仕事を回す二児の母。Instagramは「@moyatto_jitan」。