え、ここ掃除したほうがいいの!?じつはすごく汚れている意外な場所
2023/11/20
掃除のプロが部屋を掃除すると部屋の空気まで変わったように感じるといいます。ではプロと素人のお掃除の違いはどこにあるのでしょうか。
「普段からお掃除をされているご家庭でも見落としてしまっている汚れがある」と話すのは、整理収納アドバイザー×クリンネストの中里愛子さん。今日は汚れを見落としがちな場所について、詳しく教えていただきました。
1.壁面
棚の上や床などの水平面だけでなく、壁面に注目してお掃除をしていますか?
壁紙には細かな凹凸があり、ほこりが付着してしまいます。とくに家具を寄せている壁面は空気の吹き溜まりになり、多くほこりが溜まりがちです。
また、壁面にある時計や額縁、カーテン、エアコン、巾木なども生活の景色になってしまい、お掃除の意識が行きにくい箇所です。定期的にほこり取りワイパーなどでほこりを絡め取るようにしましょう。
2.リモコン
テレビやエアコンのリモコンは、手の汚れが移り付きやすいものです。さらに、そのボタンの隙間は構造上汚れが詰まりやすく、雑菌も繁殖しやすい環境です。
柔らかいブラシで隙間の汚れをかき出したり、電池を抜いてアルコール除菌シートでサッと拭いたりするのもいいですね。
3.カゴ
自然素材のカゴはインテリア雑貨としても人気がありますが、定期的にお掃除をされていますか?注目していただきたいのは、そのカゴの中ではなく「網目」です。
目立ちにくく、とくに意識が行きにくい箇所ですが、放っておくとほこりが網目の奥にまで入り込み、カゴと絡みあって取れにくくなってしまいます。さらにほこりが湿気を含みカビの原因になることも…。
カゴの網目は、ブラシ付きの掃除機で掃きだしながら吸い取ると綺麗になりますよ。
4.通気口
通気口や換気扇などの空気の出入り口は汚れが溜まりやすいところです。水や害虫、ごみの遮断の為に複雑な構造になっていることからほこりを絡めてしまいます。
とくに浴室の扉のルーバーは、浴室内の換気機能によって脱衣所のほこりや髪の毛を吸い込みます。湿っているルーバーの内側に貼りつきやすく、詰まってしまうこともあるのです。そうなると浴室の換気機能は低下しカビの原因に繋がってしまいます。
室内で毛並みが長いペット飼われているご家庭では、とくにこまめな掃除が必要です。
5.建材の隙間
IHコンロとキッチンカウンター、畳と壁、便器と床など、建材の隙間を意識してお掃除していますか?
建材の切り替え部分には小さな隙間があり、汚れが詰まりがちです。とくに水まわりは、水分と一緒に汚れが隙間の奥にまで入り込み、筋状の黒ずみとなってしまいます。簡単なお掃除では取り除けなくなるのです。
ブラシを使って丁寧なお掃除も有効ですが、そもそも汚れないようにするのが一番です。最近では隙間を埋めるテープやシートが100円均一などで多数販売されています。ちょっとした対策で圧倒的にお掃除はラクになりますよ。
日常的にお掃除をしていても、知らず知らずのうちに汚れを溜め込んでしまいます。たまには違った目線を持って、角度を変えてお掃除されると、グレードアップした環境を手に入れることができますよ。
■執筆/中里愛子…介護福祉士として働く中で、多くの人が片づけや掃除に悩んでいることを知り、家事代行会社に転職。その後、2019年に「片付けサポートおうちPLUS」を起業。現在は、整理収納アドバイザーとクリンネストの資格を活かし、片づけサポートのほか、資格認定講師としても活動。Instagramは「ouchi_plus」。