1カ月にわたる巡視船任務で仕込まれた『食材をムダにしない調理&保存テク』
2024/02/25
船内で1カ月乗り切るためには、食品ロスを減らすための調理や保存のテクが必須。そのスキルは食費節約にも◎。海上保安庁の巡視船で働いていた川﨑さん。その経験を生かし、限られた環境、予算の中でも暮らしを楽しむ工夫を教えてもらいます。
<教えてくれた人>: サンキュ!STYLEライター 川﨑みさ
船舶料理士の資格を持ち、巡視船で食事作りを担当。19年に退職し、専業主婦に。「23年サンキュ!やりくりコンテ...
- 「船内で1カ月乗り切るために、少しの食材もムダにしないテクが身に付きました」
- 夕食のついでに「冷凍おかず」を作っておけば、ラクに使い切り
- 湿度を保つ専用袋に入れるだけで、食品ロスゼロに!
- 葉もの野菜は、新聞紙で包むと7日間以上長持ち
「船内で1カ月乗り切るために、少しの食材もムダにしないテクが身に付きました」
1カ月にわたる巡視船での任務の際、食材を追加調達することはできません。船に積める量にも限りがあるため、食品ロスを減らすための調理や保存のテクが必須。そのスキルが今の食費節約にも役立っています。傷みやすい野菜は、鮮度を保持する袋や新聞紙を活用して長期保存に。さらに半調理をしてから冷凍保存すると、おいしく食べ切れます。食品ロスを減らすことは家計にも環境にもいいこと。今後も意識していきたいです。
夕食のついでに「冷凍おかず」を作っておけば、ラクに使い切り
ほうれん草や小松菜などは、夕食づくりと同時に下ゆでやさっと炒めて「冷凍おかず」に。「野菜を傷ませることもないし、このストックがあると、ササッと1品が出せて大助かり!」。
湿度を保つ専用袋に入れるだけで、食品ロスゼロに!
「船では使っていなかったけど、ダイソーの『鮮度保持キッチンパック』に出合ってからは、本当に重宝しています」。野菜の腐敗の原因となるエチレンガスを吸収し、鮮度を保つ効果が。野菜をムダなく使い切れます。
葉もの野菜は、新聞紙で包むと7日間以上長持ち
「レタスやキャベツは、芯を抜いて濡らしたペーパーを詰め、新聞紙で包んで保存するのが海保式。新聞紙は冷気を遮断し、程よく湿度を保ってくれます。乗船前、大量に新聞紙に包む作業が大変でした(笑)」。
“可食部分”を増やす!野菜のカットテク
【ピーマン】縦切りでわただけ取る
「海保に入った当初、ヘタ部分を横に切っていたら先輩が激怒!」縦に切って、手でわただけ取るように。縦切りだと、深さを生かして肉詰めもしやすい。
【なす】へたの割れ目の部分で切る
ギザギザになっているへたが一番短くなっている部分でカット。残ったへたはクルッと外すだけ。「へた全体を切るより、0.5~1cm可食部分が増やせます」。
【えのき】くびれより1cm根元寄りで切る
えのきの切り落としは、くびれている所が目安と思いがち。「くびれ部分も十分食べられるので、根元のおがくずがついた所のギリギリで切っています」。
【長ねぎ】青い葉の部分、薄皮を残す
長ねぎの青い部分も捨てずに冷凍保存。「煮魚や煮卵の風味づけにしたり、細かく刻んでみそ汁に。また、白い部分の薄皮もだしとして使えます」。
<教えてくれた人>
サンキュ!Styleライター 川﨑みささん
船舶料理士の資格を持ち、巡視船で食事作りを担当。19年に退職し、専業主婦に。「23年サンキュ!やりくりコンテスト」でやりくりスター賞を受賞!インスタ@chokin.misa
参照:『サンキュ!』2024年3月号「暮らしを楽しむ海保式ライフハック」より。掲載している情報は2024年1月現在のものです。撮影/キムアルム 構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部