おいしい「とうもろこし」をスーパーで買うときに野菜のプロが見ている”見分けるコツ”とは?
2024/07/21
夏場のおやつに、そして晩ご飯の大皿にも活躍するとうもろこし。今の季節はスーパーの広告にも毎週のように載っていて、新鮮なものが安く手に入りやすく、みずみずしくて甘いとうもろこしは子どもにも大人にも人気ですよね。
でも、とうもろこしを買ってきて、思ったほど甘くなかった、あるいはちょっとカスカスだった…なんて経験をしたことがある人もいるのでは。今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、失敗しないためのとうもろこしの選びかたを教えてもらいます。
ヒゲつきのとうもろこしが売っていたらラッキー!
売り場でヒゲつきのとうもろこしが並んでいた場合はチャンス!とうもろこしはヒゲつきのほうが圧倒的においしいものを選びやすいのです。
まずは、ヒゲの本数が多いものがおすすめ。とうもろこしのヒゲは飾りではなく、じつは実ができるための重要な部分。
ヒゲに花粉がつくことで受粉して実ができるしくみになっていて、1粒のとうもろこしが1本のヒゲとつながっているのです。つまりヒゲの本数が多いということは、実の粒の数が多いということ。スカスカのとうもろこしではなく実がぎっしり詰まったとうもろこしを選ぶことができます。
ヒゲの色に関しては、白っぽいものよりも濃い茶色のもののほうが、熟していておいしい印。またパサパサしているものよりしっとりしているもののほうが新鮮です。
ヒゲなしで売られている場合は…?
ヒゲなしのとうもろこしの場合はまず、皮の色を見ましょう。
皮が濃い緑色のものがおすすめ。とうもろこしの皮は、収穫から時間が経つとだんだん色あせてうすい緑色になったり黄色っぽくなったりするので、濃い緑色のものほど新鮮なのです。
この点は、ヒゲつきのとうもろこしを買うときにもチェックしたいポイントですね!
また、ヒゲなしで売られている場合、中身が見えるように少しだけ皮がむかれた状態で置かれていることが多いと思います。中身が見えるときは、実がぎっしり詰まっていて、粒の大きさが比較的そろっているものを選びましょう。
最後に、同じくらいの大きさのとうもろこしであれば、より重くずっしりしているものがおすすめです。
シンプルに調理するからこそおいしいものを選びたい!
とうもろこしは丸ごとゆでておやつに食べることも多いほど、シンプルに楽しむことが多い野菜。そのぶん、新鮮でおいしいものを選ぶのがより重要になってくる野菜でもあります。
最近では、定番の黄色いとうもろこしだけでなく、より甘味が強くクリーミーな味わいが特徴のホワイトコーンや、黄色と白が混ざったタイプなど、さまざまな品種が手に入りやすくなりました。ちなみにどのタイプも、新鮮でおいしいものを買えば生で食べることができます。
ぜひ選びかたのコツをおさえて、今が旬の甘くてみずみずしいとうもろこしを楽しんでください。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部