あなたも間違えてるかも!?やってはいけないブロッコリーの保存方法
2024/12/14
寒くなるにつれておいしくなり栄養価も高くなるブロッコリー。できるだけおいしく、鮮度を損なわない状態で食べたいところですが、ブロッコリーは傷むのが早い野菜の代表格でもあります。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、できれば避けてほしいブロッコリーのNG保存方法について解説してもらいます。
【NG1】葉をそのままにする
スーパーに並ぶブロッコリーには、茎の部分に濃い緑色の葉がついていることがあります。小さい葉がたくさんついている場合もあり、取り除くのが面倒でそのままにしている人もいると思いますが、できれば取り去っておきましょう。
ブロッコリーにかぎらず大根などもそうですが、野菜は葉をついたままにしていると栄養を使われてしまうことが多く、傷むのが早まってしまうことがあります。
【NG2】野菜室に保存
野菜は野菜室に…と思われがちですが、野菜のなかにも野菜室での保存が向いているものもあれば、冷蔵室での保存が向いているものもあります。ブロッコリーは、冷蔵室のほうが保存に適している野菜です。そのため、冷蔵庫の野菜室ではなく冷蔵室のほうに入れておきましょう。
【NG3】乾燥対策をしない
ブロッコリーは乾燥に弱い野菜なので、そのまま冷蔵庫に入れるのは避けましょう。新聞紙やキッチンペーパーなどの紙につつんでから、ポリ袋に入れるのがおすすめです。
【NG4】生のまま数日以上保存
ブロッコリーは、いろいろ気を遣って保存しても、生のまま冷蔵保存ができるのは数日程度、もし売り場にある時点で状態が悪くなり始めていれば1~2日しか持ちません。そのため、もしすぐに食べる予定がないなら、いったん加熱するほうがおすすめです。
ブロッコリーを小房にわけて、電子レンジ使用または茹でて、やわらかくなるまで加熱しましょう。そのまま保存容器に入れても数日持ちますし、ジッパーつきポリ袋などの保存袋に入れて冷凍すれば1カ月ほど保存することができます。
寒い時期のブロッコリーを堪能しよう!
ブロッコリーは夏から秋にかけては北海道や東北で多く出荷され、各地で霜が降りるギリギリまで収獲されてから、次第に東海や四国へ主産地が移っていきます。ギリギリまで収獲するのは、気温低下によってブロッコリーがよりおいしくなるため。つまり寒い季節はブロッコリーを堪能するチャンスです。
2026年度には厚生労働省が定める「指定野菜」(消費量が多く安定した供給が必要と認められた野菜)の仲間入りをすることも決まっているブロッコリー。ぜひ今回ご紹介したポイントをおさえて、ブロッコリーをできるだけよい状態で味わってくださいね!
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部