調理師が解説【オーブンで「焼き芋」】ねっとり甘く作るコツ!焼くだけで美味しいスイーツ作り

2022/10/12

家族が喜ぶレシピをお伝えする、サンキュ!STYLEライターの馬原香織です。

秋が旬のさつまいも。1番簡単にさつまいも本来のおいしさを満喫できるのが「焼き芋」ではないでしょうか。
今回は、自宅でもおいしくねっとり甘い「焼き芋」を作る方法をお伝えします。

どうしたら甘くなるのか、さつまいものことを少し分かってあげると、「焼き芋」だけでなく他の料理もおいしく作るヒントになるかもしれません!

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さつまいもを甘くするには…

さつまいもは、加熱していない状態だとそれ程甘くありません。加熱すると、さつまいもに含まれるでんぷんが酵素によって分解されて、麦芽糖という甘味成分になることで甘くなるのです。

この酵素が作用する温度が70℃前後なので、実は焼き芋を作るときはこの低温状態をできるだけ長くキープするのが重要。オーブンは予熱無しの低温でじっくり時間をかけて(1~2時間!)焼くことで、ねっとり甘い焼き芋ができます。

レンジは短時間で一気に加熱するため、ねっとり甘い焼き芋に仕上げるのは難しいです。(火は通るけど、甘くない…となる。)

オーブンで作るねっとり甘い焼き芋の作り方

材料はさつまいものみ。あまり太くないものを選んでください。太いと時間がかかります。

特別甘い品種でなくても大丈夫。今回は1本200gほどの中サイズ4本を焼きます。
スーパーで4本250円で売られている、ごく普通のさつまいもです。

さつまいもを水で洗います。汚れを落とすため、そして表面に水気を含ませるための作業です。

濡れたままのさつまいもを、アルミホイルで包みます。

天板に、クッキングシートかアルミホイルを敷いてさつまいもを並べます。
耐熱皿などにのせると、熱が伝わりにくくなってしまうので天板に直接並べてください。

予熱なしのオーブン160℃で90分程焼きます。予熱しないことで、低温の時間(甘くなる時間)をより長くキープできます!

90分後、串で刺してみてスッと通れば焼き上がり。小さくても太いさつまいもなど、形状によって串が通らない場合は、追加で加熱してください。

透き通るようなねっとりした「焼き芋」ができます。

じっくり時間をかけて焼き上がりを待とう!

さつまいもはじっくり低温で加熱が甘くなるポイントです。炒めたり茹でたりするときも、できるだけ弱火でじっくりと加熱する方が甘くなりますよ。

「焼き芋」を作るときは、丸ごと加熱なので90分と時間はかかるけれど、ただ待つだけでねっとり甘ーい「焼き芋」ができます。まるでスイートポテトのような、柔らかくて甘い焼き芋は、これだけで贅沢なスイーツに!

出来上がった「焼き芋」は、2つに折ってスプーンですくって食べると美味しいです。ぜひ作ってみてくださいね。

◆この記事を書いたのは・・・馬原香織(まはらかおり)
料理研究家。調理師&食育インストラクター。小学生と中学生男子2人のママ。料理教室を主宰しつつ、料理ライターとして日々料理記事を執筆中。「家族が喜ぶ何度も使えるレシピ」をテーマに、みなさんの毎日の食卓を美味しく楽しく演出できるようお手伝いしたいと思っています。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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