「コーンスターチ」はとろみ付けに大活躍!片栗粉との違いや相性のいい料理を知れば、もっと使える!
2023/01/09
カスタードクリームの材料として買ったコーンスターチ。
目的は違えど、使ってからしばらく出番がないまま眠らせている人も多いのでは?
今回は管理栄養士のゆかりさんに、コーンスターチの使い方について教えてもらいました。
片栗粉との違いやおすすめの料理についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
コーンスターチって?片栗粉との大きな違いは?
コーンはとうもろこし、スターチはでんぷんのことを指します。
その名の通り、コーンスターチはとうもろこしのでんぷんが原料になっていて、じゃがいものでんぷんから作られる片栗粉と同じようなイメージを持っている人もいるのでは?
でんぷんと一言でいっても、その種類は細かく分かれ、特徴があります。なかでも、水分量、粒の大きさ、成分の割合に違いが見られ、それによって水を加えて熱したときにも差が表れるのです。
コーンスターチが62~74℃でサラッとしたとろみが付くのに対し、片栗粉は56~66℃と少し低い温度からとろみが付いてドロッとした仕上がりになります。(使用量によって仕上がりに差はあります)
また、コーンスターチは不透明な仕上がりになるのに対し、片栗粉は透明感が出ます。
さらに、コーンスターチは冷えてもとろみが変わりにくいのに対し、片栗粉は水分が分離してとろみが不安定になる傾向があります。
おすすめの使い方は?
以上のようなコーンスターチの性質を生かす方法としては、カスタードクリームのように透明感が必要なく、冷えても形状を維持できるスイーツに使うのが一般的です。
また、強いとろみが必要ない、温かいうちに食べる料理にも生かすことも可能!
そこで筆者が活用している方法は、「スープのとろみ付け」。
汁物の汁が苦手な娘に、具と一緒に食べてもらうために、洋風や中華風のスープを中心に仕上げに水に溶いて加えていますよ。(もちろん、お好みで和風にも使ってOK)
また、あんかけほどではないけれど、ポロポロとして食べにくい「ひき肉料理をまとめる」時にも、少量の汁を加えてコーンスターチを使っています。
性質が違っても、水に溶いて加えて加熱するのは片栗粉と同じなので、コーンスターチの性質を知っていれば、簡単に料理に応用できるのです。
とろみが付いた料理は、胃の中に留まりやすく腹持ちがよくなるというメリットもあるので、使わない手はないですね!
使う時の注意点は?
前述したように、コーンスターチは片栗粉とまったく同じわけではありません。
そのため、同じようにとろみ付けに使う場合は次の点に注意してくださいね。
・加えたら、グツグツするくらい火を強めて長めに加熱する。
・とろみがゆるいので、一般的に片栗粉を使う場合よりも多めに使用する。
ぜひ、コーンスターチの使い方に悩んだ時は、参考にしてみてくださいね!
■執筆/ゆかり…保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆など幅広く活躍中の管理栄養士で食生活アドバイザー。1児の母。
編集/サンキュ!編集部
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。