ママのイライラがなくなる"子どものもの"の仕分けテク

2018/04/02

子どもが自分で片づけられる仕組みをつくるには、年度替わりのタイミングで物の見直しをするのがカギ! その仕分けポイントを、お片づけコンシェルジュ/中山真由美さんが伝授します。

年度替わりは持ち物を見直すベストタイミング

「物が多い状態のままムリに詰め込んだり、収納場所を決めてもスムーズにいきません。実は、年度替わりの今こそ、いらないものを整理するベストタイミングなのです! 持ち物を見直すことで、子ども自身も新学期や新生活が始まる心構えができ、整理整頓を身につけさせるいいチャンス。子どもと一緒に話し合いながら、新年度に使うもの、よく使っているものだけを残すように仕分けていきましょう。そのうえで、子ども自身が片づけやすい収納場所やしまい方を整えれば、母親が手伝う手間がグッと減らせ、イライラもなくなります」(中山さん)
次から処分するかどうか迷いがちな”子どものもの”別に「仕分けテク」をご紹介します。

おもちゃ

テク1:お気に入りのものの順番で、6つの箱に分けていく

おもちゃを仕分けるときは、「いる・いらない」ではなく、「いちばんのお気に入り」「2番目にお気に入り」「3番目にお気に入り」の3つと、「思い出のもの」「処分(壊れたもの、いらないもの)」「友達などに譲る」の3つの箱に分けましょう。こうすると、よく遊ぶものや大事なものが把握でき、子どもも前向きに物と向き合えて、物を大切にする心が育ちます。

テク2:全部一気に出さず、少しずつ種類ごとに子どもに確認を!

おもちゃを整理する際、「全部いるから捨てないで!」と言う子が多いはず。それは目の前にたくさんのおもちゃを広げてしまうから。一気に出されるとパニックになり、どれがお気に入りなのか判断できなくなるのです。「積み木・ブロック」「電車」「戦隊もの」「ままごと・人形」「本・紙もの」など、種類ごとに分けて少しずつ見直すと、混乱せずに仕分けられます。

絵、作品

テク1:子どもと遊びながら、飾るもの、残すものを仕分ける

作品を全部出し、遊びながら「飾る」「保管する」「データに残す」「処分」の4つに分類を。その際、作品を褒めるだけでなく、「なぜこの形にしたの?」など、子どもの気持ちに寄り添って話を聞きましょう。母親が作品を残したい気持ちのほうが強く、子どもはそれを敏感に察知してその希望に沿おうとします。親子で納得して仕分けるにはよく話すことが大事!

テク2:4カ月に1回など頻度を決めて、飾るものを入れ替えて処分

4つに仕分けしたら、飾るものはリビングの棚などスペースを決めて配置し、保管するものは思い出ボックスなどに収納。データに残したい立体物は写真を撮り、絵や作文などはスキャナーでデータ化すると省スペースに。飾るものや保管物は、学期末の3月、7月、12月に見直しを。テク1を参考に仕分けをして入れ替えることで、物量をセーブできます

お道具箱

中身をチェックし、壊れたもの、古いものはすぐ処分

習字や絵の具、工作用具などのお道具箱は、学期末に持ち帰ったらすぐに見直しを。そのまま放置すると、新学期直前に慌てることになりかねません。子どもと一緒に使い終わったものや壊れたものを仕分けし、たりないものを補充。ふだんから机まわりや収納庫などに空間を空けておけば、臨時で持ち帰ったものを床置きせずにすみ、室内もスッキリ!

ハンカチ、靴下

使用頻度に合わせて4つに分類。3~4組ずつ残せばOK

ハンカチ、靴下も、新学期前に一気に入れ替えを。今あるものを出し、子どもに確認しながら、「使っている」「使っていない」「迷う」「処分」の4つに分けましょう。ハンカチ、靴下の適正量は、毎日洗う場合は1人3組、2日に1回洗うなら4組程度。「使っていない」「迷う」ものは、別の箱に一時保管し、2~3カ月たっても「あれどこ?」と聞かれなければ、処分してOK!

教科書、参考書

前の学年のものは1年間保存。年度ごとに処分する

小学校の教科書は、ほとんど見直すことがないので、1学年前のものだけ残し、春休み中に前年度の教科書を処分。6年生の場合は、中学1年生の夏休みにすべて処分を。ただ、中学受験があり、「復習したい」と思うなら、小学4~6年生の教科書、参考書は受験まで取っておいて。受験終了後に処分して、気持ちよく新学年を迎えましょう。

テスト、プリント類

点がよかったもの、悪かったもので仕分けるとやる気↑

プリント類は、持ち帰ったらすぐに仕分けるのがポイント。テストなら、書類用トレーを2つ用意し、「全問~80%○のもの」と「×が多いもの」に分類。×が多いものは間違ったところを復習し、問題が解けたら○用トレーへ。「こんなに○が増えたね!」と褒めてあげると、子どものやる気が高まります。1カ月分たまったら処分し、ため込まないようにして。

<教えてくれたのは… お片づけコンシェルジュ/中山真由美さん>
超片づけ下手の過去を克服した整理収納アドバイザー。個人宅の収納コンサルティングやセミナーなどで収納に迷える人々を救済中


参照:『サンキュ!』4月号「「あ~時間がない!」それは収納のせいかも!?「時間のムダ」が消えてなくなる収納&片づけ術」より一部抜粋。掲載している情報は18年3月現在のものです。
イラスト/船越谷香 構成/宮原元美 取材・文/神坐陽子

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