ルウより簡単かも!?流行の「スパイスカレー」を手軽につくる方法
2019/10/20
最近よく耳にする「スパイスカレー」。これは、簡単にいえば市販のルウを使わず、スパイスのみを使ってつくるカレーのこと……と聞くと、とてもむずかしくて面倒な印象を受けますが、じつは超簡単につくる方法があるんだとか。
グルメライターとしても活躍する増田剛己さんが、プロの料理人に教えてもらったというその方法を紹介してくれました。
今流行の「スパイスカレー」、もうつくりましたか?
市販のルウを使うカレーは欧風の煮込みカレーが元で、対するスパイスカレーはインド風の焼くカレーなのです。
ただインド風のカレーってむずかしそうじゃないですか。筆者もインド料理店のシェフに教えてもらってつくったことがありますが、たしかにおいしいものの、正直言ってけっこう面倒。
しかし、ある日立ち寄った居酒屋で女将さんが教えてくれたスパイスカレーのレシピが、家庭でも簡単にできるシンプルさで、味も抜群だったのです。今回はそのレシピをご紹介します。
ポイント1:用意するスパイスは4種類でOK
スパイスカレーというと、さまざまなスパイスを準備して臨むイメージですが、今回紹介するレシピで使うのはコリアンダー、レッドチリ、クミン、ターメリックの4つだけ。どれもパウダーです。
2人分の分量はレッドチリペッパーが小さじ1/2。それ以外は小さじ1になります。辛いのが苦手なかたであれば、レッドチリペッパーはもっと少な目か、なくてもいいです。
そのほかの材料は玉ねぎ1個。トマトピューレ・大さじ2。ニンニクひとかけすりおろし、生姜ひとかけすりおろし(チューブでも可)。鶏もも肉250g。パクチー(なくてもOK)となります。
ポイント2:玉ねぎを粗みじんにして炒めます
スパイスカレーの基本はまず、粗みじんにした玉ねぎを炒めます。サラダ油大さじ1をフライパンに入れて、強火で炒めていきます。塩をひとつまみ入れると水分が早く飛びますよ。
ポイントはあまりかき回さず、1~2分炒めて、混ぜるというかんじです。あめ色になってきたところで、水を50cc入れて、ニンニクと生姜のすりおろしを投入し、さらにトマトピューレを入れます。ここからは火を弱めて、焦がさないように水分を飛ばしましょう。
ポイント3:スパイスを入れてなじませる
少し炒めたら、スパイスを入れます。慣れてきたらもっといろいろなスパイスを使ってもいいと思いますが、最初のうちは今回紹介した基本の4スパイスを使ってみてください。いい香りが漂ってくるはずです。ここまでくると、まさに本格的なインドカレーといった趣になります。
ポイント4:鶏もも肉はヨーグルトといっしょに!
鶏もも肉はスーパーで買ってきたら、すぐにヨーグルト100ccと混ぜて冷蔵庫に入れておくといいでしょう。で、ヨーグルトとともに投入し、少し煮込みます。
ヨーグルトにつけ込んでいない場合は、鶏もも肉と入れたあとでヨーグルトを加えてください。さらに水200ccを加えて、弱火で15分。最後に刻んだパクチーを入れればでき上がりです。パクチーはなくてもOKです。
ルウより簡単かも!?ぜひお試しあれ
下準備を除けば、調理に30分もかかりません。にもかかわらず、本格的なスパイスカレーがいただけてしまいます。
スパイスはいろいろ試してみて、自分の好みのものを組み合わせてみましょう。また、チキン以外にも牛肉、豚肉、海老などでもいいですね。また、豆カレーにしてもいいでしょう。スパイスカレーを一度つくれば、そのおいしさにもうルウなんて必要ないと思うはずです。
◆監修・文/増田剛己
WEBや雑誌などで散歩関係の記事を書いているフリーライター。主な著書に『歩考力』(ナショナル出版)、『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎新書)などがある。