【管理栄養士監修】賞味期限切れの「ソーセージ」はいつまで食べられる?冷凍したものは?【日数別】

2020/10/11

ソーセージは賞味期限がすぎても食べられるのかどうか、検証していきましょう。

ソーセージとは腸詰めにした肉を蒸す・煮る・燻すなどの加工を施してつくった加工食品のことです。

ソーセージの種類はいろいろで、日本では主にウインナー・フランクフルト・ボロニア・サラミ・カルパスなどを指します。ソーセージは世界中で食されている加工食品で、各国さまざまな種類がつくられています。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

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賞味期限と消費期限の違い

では、ソーセージの賞味期限と消費期限の違いはいったいなんでしょうか?

賞味期限はおいしく食べられる範囲の期限、消費期限は安全に食べられる期限を表しています。ソーセージの原料に使われる肉は生鮮食品であり、本来は製造してから5日以内に食べ切らなければ傷んでしまう食材です。それを加熱や酸化防止処理を施して日持ちするように加工し、賞味期限・消費期限を設けて販売しています。

一般的には、肉のままよりも日持ちが長くなることから、ソーセージには賞味期限がつけられています。この記事では、ソーセージの賞味期限について紹介していきます。

【保存方法別】ソーセージの賞味期限は?

市販されているソーセージで未開封の場合の賞味期限は、つくられてから3週間程度、開封後は賞味期限に関係なく早めに食べ切る必要があると言われています。

ソーセージの賞味期限は、おいしく食べられる範囲の期限という意味です。未開封のものは空気にふれずに保存できるので安心ですが、開封後は冷蔵庫で保存していても酸化が進んだり細菌が繁殖したりすることがあるので注意が必要です。それでは、開封・未開封の保存方法別の賞味期限についてご紹介します。

未開封のソーセージの賞味期限

市販されているソーセージで未開封の場合の賞味期限は、一般的に製造日から3週間程度と言われています。

市販のソーセージの多くには微生物を抑制して食中毒を予防する発色剤・pH調整剤・保存料などの食品添加物が加えられています。それらの添加物にはソーセージの品質を安定させる働きがあるため、賞味期限の間はおいしく食べることができるようになっています。このような添加物が加えられていないソーセージの賞味期限は、やや短くなるものもありますが、メーカーによっては、同じくらいの賞味期限を持つものもあります。

開封済みのソーセージの賞味期限

開封済みのソーセージの賞味期限は、印字されている数字に関係なくすぐに食べ切る必要があります。

ソーセージは肉を使っていることから、菌が繁殖しやすく、空気にふれると鮮度が落ちやすくなります。そのため、開封したらなるべく早めに消費をすることが、食中毒などの予防策になります。とくに夏の暑い時期などは、購入してから持ち帰るまでに温度が上がりやすくなり、ソーセージが傷む原因の一つになるので気をつけましょう。

賞味期限がすぎて傷んだソーセージの特徴

賞味期限がすぎて傷んだソーセージの特徴はさまざまです。

ソーセージは加工処理をされているので、腐敗がわかりにくいと思われがちですが、臭いを嗅いだり味をたしかめたりすれば、すぐに判断がつきます。ソーセージは傷むと表面が変色したり、ぬめりが出たり、鼻につんとくるすっぱい臭いや不快な臭いがしたり、嫌な味がしたりします。そのようなときはソーセージを食べるのはやめましょう。

特徴1:変色する

ソーセージの表面が変色してきたら、傷んでいる証拠なので口にするのはやめましょう。

ソーセージの表面に白カビが発生することもあります。その場合は、微生物が繁殖し、腐敗し始めている証拠です。また、菌が発生してソーセージの表面にぬめりが出てくる場合もあります。糸をひいたり、ぬめぬめしてきた場合は、そのソーセージを食べるのはやめましょう。

特徴2:すっぱい臭いがする

ソーセージが傷むと、鼻を刺激するすえた臭いが発生します。

袋を開けた瞬間に漂ってくるすっぱい臭い、わかりやすい腐敗のサインです。すっぱい臭いでなくても、ふつうのソーセージとは違う不快な臭いがしていたら、傷んでいるのではないかと疑いましょう。

【日数別】賞味期限切れのソーセージはいつまで食べられる?

それでは賞味期限切れのソーセージは、いつまで食べられるのでしょうか。

日数別に正しい状態で保存された未開封のソーセージについて考えていきましょう。ソーセージは未開封の状態で10℃以下の状況に置かれている場合は品質に問題はないのですが、開封されたとたんに空気にふれることで酸化が始まったり、細菌が繁殖しやすい状態となって味や風味が劣化していきます。ソーセージを開封したときは、賞味期限に関係なく、なるべく早く食べ切るようにしましょう。

賞味期限が1カ月すぎたソーセージ

賞味期限が1カ月すぎた未開封の市販のソーセージは、健康被害を及ぼす可能性が高いので食べないほうがよいでしょう。

賞味期限が切れたソーセージは、状態にもよりますが1週間程度の経過でしたら食べることができると言われています。ただし、未開封のソーセージに限ります。しかしそれ以上の賞味期限がすぎたソーセージは、食べるのは危険と判断されます。

賞味期限が半年すぎたソーセージ

賞味期限が半年すぎたソーセージも、口にするのはやめたほうがよいでしょう。

10℃以下の状態で冷蔵庫などに保存されていた未開封のソーセージだったとしても、賞味期限が半年もすぎた肉の加工品はたいへん危険です。たとえ、傷んでいるような変化が見られなかったとしても、重篤な健康被害を招く食中毒菌が増殖している可能性があります。

賞味期限が1年以上すぎたソーセージ

賞味期限が1年以上すぎたソーセージは、危険ですので廃棄しましょう。

ソーセージの腐敗が始まると、変色や退色したりすっぱい臭いが発生します。とても不快な思いをすることになりますので、ソーセージを1年以上長く保存するのはやめましょう。ソーセージは冷凍保存でもせいぜい1カ月程度がおいしく食べられる期間です。賞味期限内に食べる努力をしていきましょう。

ソーセージの正しい保存方法

ソーセージは開封したらすぐに使い切るのが基本ですが、どうしても余ってしまう場合は、正しい保存方法でしっかり管理し、菌の増殖を抑えましょう。

ソーセージの基本の保存方法は冷蔵です。10℃以下の一定の温度で保存しましょう。市販のソーセージの袋の中には、新鮮味を保つために窒素が注入されています。開封すると窒素が抜けていき、酸素にふれておいしさも徐々に失われてしまいます。ですので、開封後は早めに食べ切りましょう。

冷凍で保存する

メーカーでは味を損ねるとして推奨されていませんが、ソーセージを冷凍して保存する人も多くいます。

ソーセージは、冷凍・解凍することによって旨味とともに水分が流れ出たり、本来の風味や食感が失われることがあります。それでも冷凍する場合は、小分けにしたソーセージをラップでぴったりと包み、冷えた状態で冷凍庫へ入れましょう。劣化を最小限にするためには、金属のトレーなどにのせて急速に冷凍し、冷蔵庫に移してゆっくりと解凍するようにします。

どちらも空気をなるべく抜いて、手早く行いましょう。

賞味期限切れのソーセージには要注意!無理して食べないようにしよう!

ソーセージには、傷みやすい肉が使われていることから、賞味期限切れの傷んだソーセージ食べると健康被害を及ぼす恐れもあります。

ソーセージは傷むと臭いがきつくなったり、変色したり、ねばねばと糸を引いたり、カビが生えることもあります。そういった変化が見られなかったとしても、食中毒の可能性もあるので、賞味期限が切れたソーセージには注意しましょう。

参考サイト

 
 

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