【管理栄養士監修】開封後の「紅茶の茶葉」の賞味期限切れはいつまで大丈夫?
2020/06/29
紅茶には賞味期限が記載されています。紅茶をおいしく飲める期限として、その期限内に飲み切ったほうがおいしいとされています。しかし、うっかり期限を過ぎた紅茶を見つけてしまうときがあります。そんなとき、賞味期限を過ぎた紅茶は飲めるのか?詳しくご紹介いたします。
紅茶は賞味期限が過ぎても飲める?
紅茶には賞味期限が記載されていますが、賞味期限切れの紅茶は飲むことができるのでしょうか?
紅茶は、開封していなければ空気に触れていないのでカビなどが生えて傷んでいる可能性は低いです。ここでは、賞味期限の切れた紅茶でも飲むことができるのかについてご紹介します。
賞味期限と消費期限の違い
賞味期限はおいしく飲食できる期限、消費期限は過ぎたら安全に飲食できなくなる期限です。
賞味期限と消費期限は、品質の劣化の早さによって表示が分けられています。劣化が早いものは「消費期限」と表示されているのです。比較的保存のきくものには「賞味期限」と表記されています。一般的には、紅茶には賞味期限が表示されており、賞味期限前であれば風味を損なわずに、香りの良い紅茶をおいしく楽しむことができます。
【保存方法別】紅茶の賞味期限は?
きちんと保存された紅茶と、そうでない紅茶は、香りや味に差が出てきます。
紅茶は保存方法によって、おいしく飲める期間が変わってきます。一般的には紅茶を開封してから数カ月以内に飲み切るとおいしくいただけると言われています。未開封の場合は記載されている期限を目安にすると良いでしょう。
未開封の紅茶の賞味期限
乾燥状態の茶葉である紅茶は長期間の保存が可能で、未開封の場合の賞味期限として1〜3年ほどに設定されている場合が多いです。
紅茶の賞味期限は、風味を損なわずおいしくいただける期限が設定されています。そのため、未開封の紅茶であれば、茶葉そのものからも良い香りがし、おいしく飲めるでしょう。
ただし、茶葉は湿気に弱いのでカビや悪臭がしていたら、迷わず破棄しましょう。
開封済みの紅茶の賞味期限
各メーカーでは開封済みの紅茶は早く飲み切ることをすすめています。開封後1〜3カ月程度が目安といわれています。
一度開封された紅茶は空気に触れることで、トラブルを起こしやすくなります。紅茶は1度空気に触れてしまうと酸化やカビの原因になります。開封後はなるべく早く飲み切るほうが良いと言われるのは、そのためです。
開封後はアルミの缶やしっかりと密封できる袋に入れて直射日光を避けて湿気の少ない場所で常温で保存します。保存の良い紅茶は開封後でも比較的長く楽しめます。
保存状態が良い紅茶の賞味期限
保存状態の良い紅茶は、種類によって長く楽しめることがあります。
賞味期限後の紅茶でも、保存の状態によって風味に差が出てきます。紅茶は、缶や瓶などの密閉できる蓋がついた容器に入れて、直射日光が当たる場所や湿気の多い場所を避けて保存してください。
賞味期限が過ぎて傷んだ紅茶の特徴
賞味期限を過ぎて傷んだ紅茶は、酸化したりカビが生えたりしたような状態になります。
紅茶は茶葉を乾燥させて長期保存を可能にするために加工されています。高温多湿にさらされることで、酸化したりカビが生えやすくなります。
また、賞味期限を過ぎて傷んだ紅茶は、乾いた感じがなく、湿気を含んでいたり色が変わっていたりします。紅茶は香りが良いのが特徴ですが、痛んでしまうと香りも消えてしまいます。
特徴1:酸化している
空気に触れると、酸素は紅茶を酸化させてしまいます。開封後の紅茶が酸化すると、風味が変わっておいしいと感じられなくなるでしょう。
湿気や温度に敏感な紅茶は、長時間空気に触れたままにしたり、高温の場所に置きっぱなしにしていると湿気を含んで酸化していきます。
特徴2:カビが生えている
賞味期限切れの紅茶は、保存状態が悪いとカビが生えることがあります。
高温多湿の場所に長く保存していると開封したときに異臭がすることがあります。とくに開封後の紅茶をきちんと密封せずに保管していると、酸素や湿気が中に入りやすくなり、カビの原因となってしまいます。
【日数別】賞味期限切れの紅茶はいつまで飲める?
紅茶の賞味期限は、おいしく飲める期間として、比較的余裕をもって設定されていることが多いです。
ゆえに、表示されている賞味期限を過ぎていても風味などは落ちますが、飲める場合もあります。
賞味期限が1カ月過ぎた紅茶
未開封の紅茶は、開封して1カ月程度では、あまり様子が変わっていない場合が多いです。缶などに密封されていて空気に触れていない保存の良いものは、おいしくいただけることがあります。
開封後の紅茶は一度空気に触れているので酸化が始まっており、保存状態によっては、香りや風味が劣化している場合があるので注意が必要です。
賞味期限が半年過ぎた紅茶
賞味期限が半年過ぎた紅茶は、未開封の場合であれば、保存状態によっては飲めることもあります。
開封後の紅茶は、たとえ保存状態が良かったとしても、湿気を吸っていたり、カビが生えている可能性が高いので、飲まないほうがよいでしょう。
賞味期限が1年以上過ぎた紅茶
1年以上過ぎた紅茶の場合、保存状態がよくても、中身が劣化している可能性があります。茶葉をよく確認し、カビなどの劣化がある場合は飲まないようにしましょう。また、フレーバーティーなどの香りが重視される紅茶は、変質して香りが損なわれている可能性が高くなります。
紅茶の正しい保存方法
せっかく買ったお気に入りの紅茶は長く楽しみたいものです。紅茶は、正しい方法で保存することで、品質や香りを長持ちさせることができます。
それぞれの紅茶に合った保存方法で、お気に入りの紅茶をできるだけ長く楽しみましょう。
密封容器で保存する
紅茶は、密封できる容器に入れて保存しましょう。
缶入りの紅茶や真空パックの紅茶は、中に空気が入らないようにきっちりと封がされているため、比較的長持ちします。
開封後であれば、しっかりと密閉できる缶やパッキンが取りつけられた蓋つきの瓶などに入れ替えて保存しましょう。
直射日光と湿度を避けて保存する
紅茶は、温度・湿度・光・臭い・酸素に弱いです。
紅茶は繊細で、保存方法を誤ると傷んでしまいます。高温多湿を避けて常温で保存するのが望ましいです。
冷蔵や冷凍してしまうと、常温へ移したときに温度差で結露が生じるため、必ず常温で保存しましょう。
賞味期限切れの紅茶には要注意!無理して飲まないようにしよう!
紅茶をおいしく飲める期限は、賞味期限として記載されています。
期限切れの紅茶は、保存状態や紅茶の種類によって、飲めるかどうか異なります。
状態が判断しかねるものは、無理に飲まないほうが無難です。正しい保存をして、賞味期限内に飲み切ることで、紅茶本来の香りや味を楽しみましょう。