【管理栄養士監修】賞味期限切れの「しらたき(糸こんにゃく)」はいつまで食べられる?
2020/10/13
しらたきを余らせてしまったり、冷蔵庫に入れたままにしたりなどして、うっかりと賞味期限を切らしてしまった際に、食べても大丈夫かどうか悩んでしまう人がいるでしょう。傷んだしらたきを食べると体調を崩すこともあるので、賞味期限についてしっかりと把握しておきましょう。
しらたきは賞味期限が過ぎても食べられる?
しらたきといえば、おでんやすき焼きに欠かせない食材ですが、賞味期限が過ぎてしまったとき、食べても大丈夫なのか判断に迷う人はいませんか。
食品の賞味期限が過ぎたからと言って、すぐに食べられない程傷んでいるというわけではありません。傷んでいるときの特徴がみられないか、保存状態はどうだったかなどを考慮して判断する必要があります。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、消費期限と賞味期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた食べ物などが、記載されている「年月日」まで「安全に食べることのできる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期間にかかわらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
賞味期限が過ぎて傷んだしらたきの特徴
賞味期限は食品を食べる際の1つの判断基準となりますが、「おいしく食べられる期間」を過ぎてしまったとしても、食品衛生上は問題ない場合があります。
食べられるか否かの判断をする場合は、食品の状態を確認することをおすすめします。ここからは傷んだしらたきの特徴をご紹介します。
特徴1:ヌメリが出る
しらたきは水分を90%以上も含んでいるため、表面を触るとつるつるしていて弾力のある感触があります。しかし傷んでくると、表面が溶けてヌメリが出てきます。
ひどい状態になると、指で押すと弾力がなく潰れてしまったり、触ると糸を引くようになったりします。このような状態になっている場合は、食べることができないので処分しましょう。
特徴2:異臭がする
多くの食材が傷むと異臭を放つようになります。
しらたきは、傷むと酸っぱいニオイや悪臭を放つようになります。こんにゃく特有のにおいとは異なり、強烈な刺激臭がする場合には腐敗していると判断できるでしょう。
少しでも異臭する場合は、腐敗が始まっている可能性が高いため食べないようにしましょう。
特徴3:袋が膨張する
開封後であれば、ニオイを嗅いだり、触ったりなどして、しらたきの傷みを確認することができます。しかし、未開封の場合では、細長い形状が崩れていたり、パッケージが膨張してパンパンになることがあります。
そのほかにも、充填水が明らかに変色しているときには注意が必要です。
【日数別】賞味期限切れのしらたきはいつまで食べられる?
ここからは期限が切れた後の日数別に、食べることができるかどうかを見ていきましょう。
期限切れの食材を食べるときは自己責任で判断するようにしてください。なお、パッケージに記載されている保存方法を守っていることを前提としています。
賞味期限が1~3日過ぎたしらたき
正しく保存ができていれば、賞味期限を1〜3日ほど過ぎていても、食べることはできます。
ただし、保存状態によっては傷むこともあるので、必ず食べる前に食品の状態を確認し、傷んでいる特徴が見られたら食べないようにましょう。
賞味期限が1週間過ぎたしらたき
しらたきは傷みにくい食材なので、賞味期限が1週間程過ぎていても、問題なく食べられる可能性があります。
しかし、メーカーは賞味期限内に食べきることを推奨しているため、必ず食べる前に食品の状態を念入りに確認し、自己責任で食べるようにしましょう。
賞味期限が1カ月過ぎたしらたき
メーカーによって違いはありますが、しらたきの賞味期限は30日~90日ほどで設定されています。
しらたきは賞味期限が過ぎると品質は維持できないものの、保存状態が良ければ、半年過ぎても腐りにくいと言われています。なぜかというと、しらたきは高温で殺菌処理がされているためです。
ただし、長期保存すると、しらたきから水分が抜けて小さくなり、食感が硬くなってしまうことがあります。無理をしてまで食べないようにしましょう。
しらたきの正しい保存方法
ここからはしらたきの保存方法について解説していきます。
しらたきの正しい保存方法については、基本的に商品パッケージに記載されているので、チェックしましょう。
常温で保存する
ほとんどのしらたきは開封前であれば常温で保存することができます。ただし、直射日光と高温多湿を避けて保存する必要はあります。
冷蔵庫で保存しても問題ないので、適した場所がない場合は冷蔵庫で保存しましょう。また、開封後は必ず冷蔵庫で保存し、2~3日以内に使い切るようにしましょう。ただし、チルド室や冷風口の近くなどの凍る可能性がある場所に置くと、しらたきが変性して食感が硬くなりやすいので注意しましょう。
冷蔵庫で保存する
開封後は、しらたきといっしょに入っていた水か、新しい水を張った容器に浸し、必ず冷蔵保存します。できるだけ乾燥を防ぐために、ラップをした上から蓋をすることで、よりしらたきの食感を保つことができます。開封後は、2~3日中に使い切るようにしましょう。
冷凍庫で保存する
しらたきを冷凍保存することは可能ですが、冷凍すると水分が抜けてしまい本来の弾力が失われて硬くゴワゴワとした食感に変わってしまいます。
冷凍したしらたきの食感が気になる場合は、解凍してみじん切りし、つくねに混ぜてはいかがでしょうか。こりこりとした食感がプラスされるうえ、かさ増しによるカロリーオフが期待できます。また、水分が抜けた代わりに味が染み込みやすくなることから、あえて冷凍して使う人もいます。
賞味期限切れのしらたきには要注意!無理して食べないようにしよう!
賞味期限が過ぎたしらたきについて解説しましたがいかがでしたでしょうか。煮物だけではなく、炒めたり、和え物にしてもおいしい食材です。
賞味期限が過ぎてしまっても、正しく保存され、傷んでいるような特徴がみられない場合は食べられることもあります。
おいしく食べるためにも、期限内に食べられるように心がけましょう。