症状別に紹介!「風邪のときの食事」、どうすればいい?
2019/02/08
風邪シーズンまっただなか。風邪を引いてしまったときは何を食べたらいいのか、迷いますよね。そこで、症状別にとりたい食材やおすすめメニューを、管理栄養士に聞きました!
のどが痛い・せきが出るとき
のどが痛い、せきが出るというのは、風邪の初期症状の1つ。きちんと対処しておかないと、さらに悪化することも。粘膜を強化してくれるビタミン類や、免疫力や抵抗力を高めるたんぱく質をとりましょう。刺激が少なく、のどごしのいい料理が◎
【とりたい食材】
●消化のよいたんぱく質がとれる食材
白身魚、鶏肉、大豆・大豆製品(豆腐など)、卵、牛乳・乳製品など
●βカロテンが豊富な食材
(体内で必要に応じてビタミンAに変わる)
ブロッコリー、にんじん、青菜類、かぼちゃなど
●ビタミンCが豊富な食材
ブロッコリー、青菜類、いちご、かんきつ類、大根など
【おすすめメニュー】
粘膜を強くし、抵抗力を高める食事を!
<ピーラー根菜鍋>
○材料(4人分)と作り方
1:大根250gとにんじん100gはピーラーで薄切りにする。えのきだけ(大)1パック、水菜½束、絹ごし豆腐1丁は食べやすく切る。
2:鮭3切れは食べやすく切って、熱湯にくぐらせる。
3:鍋に昆布だし800mlを中火で熱し、ひと煮立ちしたら1と2を加えて煮る。火が通ったら、好みのたれにつけて食べる。
<卵とブロッコリーのあんかけ丼>
○材料(4人分)と作り方
1:ボウルに卵8個を割り入れ、塩小さじ½を加えてよく混ぜる。小房に分けて柔らかく塩ゆでしたブロッコリー1個分を加えてさらに混ぜる。
2:フライパンにサラダ油大さじ3を中火で熱し、1を入れて大きくかき混ぜ、半熟状になったら火を止め、温かいご飯適量にのせる。
3:鍋に、水600ml、片栗粉大さじ3、ケチャップ大さじ2、しょうゆ大さじ1、鶏ガラスープの素小さじ2を入れ、よく混ぜながら中火にかける。ふつふつととろみがついたら、2にかける。
熱がある・とにかくだるい
食べられないようなら、むりに食べなくてもOK。ただし、熱による発汗などで脱水症になることもあるので、水分補給はたっぷりと。そして、消化のよい炭水化物がとれる食材(炭水化物源)で失われたエネルギーを補いましょう。
【とりたい食材】
●水分
スポーツドリンク、ゼリー飲料、温かいスープなど
●炭水化物がとれる食材
おかゆ、雑炊、煮込みうどんなど
【おすすめメニュー】
なにより水分補給に注意。できたら炭水化物源も!
<生いちごヨーグルト>
○材料(1人分)と作り方
器にヨーグルト150gを入れ、食べやすく切ったいちご3粒分をのせる。
<中華風コーンスープ>
○材料(4人分)と作り方
1:鍋に、クリームコーン缶(小・180g)2缶、牛乳400ml、鶏ガラスープの素小さじ2を入れて弱めの中火にかける。
2:ふつふつしてきたら、割りほぐした卵2個分を回し入れて、かき混ぜる。塩少々で味をととのえる。
胃腸の調子が悪い・下痢をしている
胃腸にくる風邪をひいてしまったとき、下痢症状があるようなら、水分補給を充分に。治ってきたら、まずは消化のよい炭水化物源、その次に消化のよいたんぱく質源、最後に消化のよい野菜の順に、様子をみながら加えていきましょう。
【とりたい食材】
●消化のよい炭水化物がとれる食材
おかゆ、雑炊、煮込みうどん、にゅうめん、ワンタンの皮など
●消化のよいたんぱく質がとれる食材
卵、鶏肉、白身魚
●消化のよい野菜
かぶ、かぼちゃ、白菜など
【おすすめメニュー】
消化のよい炭水化物源をとろう。
<ほうとう風にゅうめん>
○材料(4人分)と作り方
1:そうめん6束は袋の表示どおりゆでる。
2:鶏胸肉1枚(200g)はそぎ切りにし、酒大さじ1をふって片栗粉大さじ1を薄くまぶし、さっとゆでる。
3:鍋に、だし汁900ml、いちょう切りにしたかぼちゃ200g、皮をむいて半月切りにしたかぶ2個分を入れて煮る。火が通ったらを加え、みそ大さじ3を溶き入れる。を加えて、1~2分ほど煮る。
※だし汁は、昆布と削り節や市販のだしパックでとるか、和風だしの素を表示どおりに薄めて使ってください。
<やさしいワンタン>
○材料(4人分)と作り方
1:白菜200gは、葉をざく切りにし、軸をそぎ切りにする。
2:鍋に、水900ml、鶏ガラスープの素大さじ1を入れて中火で熱し、ひと煮立ちしたら1を入れて柔らかくなるまで煮る。
3:市販の具入りワンタン20個を加え、2~3分煮て、塩少々で味をととのえる。
■教えてくれた人……
牧野直子さん
管理栄養士。より健康になるための食生活や栄養の情報の提供、体にやさしく、カンタンでおいしいレシピの提案で各メディア出演、料理教室、商品開発など、幅広く活躍中。食育に関する指導やセミナーも数多く行う。
風邪を治すのに必要なのは、自然治癒力であり体力です。そのためには、適切な食事が必要。ふだんから主食、主菜、副菜のバランスが取れた食事を心がけましょう。
参照:『サンキュ!』2月号「知ってるつもりで、意外と知らない!!〈症状別〉風邪のときの食事」より。掲載している情報は18年12月現在のものです。監修・調理/牧野直子 撮影/高杉純 構成・文/松崎祐子 編集/サンキュ!編集部
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