【管理栄養士監修】賞味期限切れの「こんにゃく」はいつまで食べられる?
2020/05/28
どうなったら傷んでいるのか、賞味期限がハッキリしない食品があります。こんにゃくもその一つ。こんにゃくの賞味期限はどのくらいなのでしょうか。食品の状態別、状況別のこんにゃくの賞味期限を調べてみました。こんにゃくの食べどきに悩んだら活用してください。
こんにゃくの賞味期限切れはいつまで大丈夫?
賞味期限は、おいしく食べられる期間をメーカーや工場が調査して定めてつけている日付です。おいしく食べるための期間であることから、食べられないわけではありません。こんにゃくも同様で、消費期限ではなく賞味期限が定められている食品です。この2つの期限の差は「消費期限」は過ぎたら食べられない食品についているものです。
「賞味期限」は、過ぎても食べることが可能な食品です。そのような賞味期限をもつ商品であるこんにゃくをついうっかり食べ忘れてしまった場合、賞味期限が切れてからどのくらいの間食べることが可能なのでしょうか。
まずは、状態ごとにこんにゃくの賞味期限がどのくらいなのかを調べてみました。
種類や状態別・保存方法別のこんにゃくの賞味期限
こんにゃくの賞味期限は、未開封のものであれば袋に表示されている通りとなります。
それでは、開封したものや調理済みのこんにゃくの賞味期限はどのくらいになるのでしょうか。
また、開封済みでも冷凍保存や冷蔵庫の保存などで賞味期限は変わってくるのでしょうか。こんにゃくの状態や、保存方法による賞味期限の違いを調べてみました。
未開封のこんにゃく
賞味期限の目安が1番わかりやすいのが、未開封のこんにゃくです。工場でつくられたこんにゃくは、通常製造日から1カ月から3カ月ほどの賞味期限がある保存の効く食品です。スーパーマーケットなどでは、冷蔵で売られているでしょうが、未開封のこんにゃくの保存方法は、冷蔵でなくてもかまわないことをご存知でしょうか。
急激に高温になるような場所を避け、涼しい場所に保存すれば、賞味期限まで常温保存でおいしくいただくことが可能です。
開封後のこんにゃく
未開封なら良いですが、多くの人が悩むのが開封済みのこんにゃくの賞味期限は、どのくらいなのかということでしょう。開封済みのこんにゃくの保存方法で長持ちするのが、こんにゃくが入っていた水が入っている袋の口をしばり、その中にしまうことです。
この方法なら、冷蔵庫で数日はおいしく食べることができます。この場合の賞味期限は、1週間は大丈夫と言われています。
もし、こんにゃくが入っていた水を捨ててしまった場合は、水道水に浸けて密閉しておけば、3日くらい保存できるといわれています。その際も、必ず冷蔵で保存するようにしてください。
こんにゃくは冷凍保存可能か?
調理済みの食品の保存方法で「冷凍保存」をしたいと思う人も多いでしょう。こんにゃくの冷凍保存は、こんにゃくの中の水分が冷凍することで固まり、解凍するときにこんにゃくの中からすっかり抜けてしまいます。他の物に例えると、スポンジのような状態なので、高野豆腐のように水に浸けても元に戻ることはありません。
薄切りや小さくちぎったこんにゃくを塩揉みと下茹でしたものであれば、自然解凍や水に浸して解凍後、水分を絞って加熱料理に使うことができます。こんにゃく本来の食感とは変わってしまいますが、その噛み応えを生かしたレシピもいろいろと紹介されています。
おでんのこんにゃく
まず、おでんの賞味期限は明確には定まっていません。袋詰のおでんや自宅でつくったおでん、コンビニのおでんなどによって異なります。
そのため、開封後やつくった後は、なるべく早く食べきることをおすすめします。
【日数別】こんにゃくの賞味期限切れはいつまで食べられる?
それでは通常のこんにゃくの場合、賞味期限が切れてからどれくらいの間なら食べることができるのでしょうか?
ここでは、一般的な賞味期限切れのこんにゃくについて日数別に食べられる可能性があるのかどうかについて解説していきます。日数的に問題がない可能性が高いと書いてあっても、少しでも違和感がある場合は、かならず食べずに処分するようにしましょう。
賞味期限が1~3日過ぎたこんにゃく
さきほどご説明した通り、こんにゃくの賞味期限は「おいしく食べられる期限」であって、それを多少過ぎても食べられないということはありません。
ただし、こんにゃくはみずみずしくプリプリとした食感がおいしい食品でもあります。賞味期限切れが定められている大きな理由のひとつに、こんにゃくから水分が抜けて「硬くなる」、「食感が悪くなる」などおいしくなくなってしまうというものがあります。
賞味期限が切れたこんにゃくは、硬くなって食感が悪いものであることが予想されます。おいしく食べたいと感じた場合、賞味期限を過ぎたこんにゃくは捨てたほうが良いでしょう。
食感などは、とにかく食べたいということであれば、においを嗅いでみて酸味のある臭いがしなければ食べても大丈夫です。元々つくられてから1カ月から3カ月持つこんにゃくですから、1日や2日、3日の賞味期限切れは、食感を気にしない限り未開封の状態なら食べることができる可能性が高いでしょう。
賞味期限が1週間過ぎたこんにゃく
1週間たったこんにゃくは、離水(水分が食品から出てしまった状態)をおこしていて食べてもおいしさが損なわれている可能性があります。しかし、未開封の状態であれば中身が腐っていない限りは、賞味期限から1週間たっても食べることができるといえます。それでは、腐ったこんにゃくと食べられるこんにゃくを見分ける方法をご紹介します。
まずは、こんにゃくが食べられるか迷ったときは匂いを嗅いでみましょう。元々こんにゃくに付いている生臭さ以外の臭いを感じたら傷んでいる可能性が高いです。そのほか、こんにゃくは腐ると溶け始めます。こんにゃくの表面に粘りを感じたり、表面がドロドロしている場合は食べるのをやめておきましょう。
賞味期限が1カ月過ぎたこんにゃく
賞味期限から1カ月たったこんにゃくは、1週間の場合と同じく、異臭がなく、粘りもなく、ドロドロに溶けていない場合は腐ってはいない状態です。
しかし、こんにゃく内部から水分が出てしまっていて、味は劣化が激しくなっていることが予想されます。どうしても食べなければいけない場合を除き、賞味期限を1カ月すぎたようなこんにゃくは、食べずに捨てることをおすすめします。
こんにゃくの賞味期限を知って上手に活用しよう
未開封のこんにゃくであれば、賞味期限が切れたあと、1週間ほどは腐っていなければ食べることができるというのが一般的な考え方です。
しかし、開封済みであったり、未開封でも保存状態が悪ければ、その前にいたんでしまうこともあります。賞味期限だけにこだわらずこんにゃくの状態を見て食べるのが良いでしょう。
1.ぬめりがない
2.ドロドロしていない
3.臭いにおいがしない
この3点に気をつけましょう。もし、賞味期限が過ぎてすぐでも上記のような状態のこんにゃくは食べるのをやめましょう。
元々こんにゃくは賞味期限が数カ月と長い食品です。買い物を計画的に行い、賞味期限以内に食べきれる量だけを買うようにして、安全でおいしいこんにゃく料理を楽しみましょう。