定番和菓子であるまんじゅうですが、その賞味期限はメーカーによってさまざまです。一度に食べきれず、おいしく保存する方法が知りたいかたも多いのではないでしょうか。本記事では、まんじゅうの賞味期限や傷んだときの特徴、おすすめの保存方法をご紹介します。

まんじゅうの賞味期限は?
日本人にとってなじみ深いまんじゅう。一般的なまんじゅうは、小麦粉などを練ってつくった生地で、小豆餡を包み蒸したお菓子のことをさします。
まんじゅうの賞味期限は、短いもので製造当日、長いものでは30日以上日持ちするものもあります。賞味期限は、メーカーや含まれる成分、製造方法、包装状態などによって期限が異なるため、必ず商品パッケージの表示を確認するよう心がけましょう。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限にかかわらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
賞味期限がすぎて傷んだまんじゅうの特徴
ここでは、賞味期限がすぎて傷んでしまったまんじゅうのわかりやすい特徴をご紹介します。食べきれず、「賞味期限が切れてしまっていた!」と後悔したことはありませんか?
「数日程度なら大丈夫」と、期限切れでも食べたいと考えるもいるかもしれません。そんなときはぜひ食べる前に、これから紹介する特徴が見られないかをチェックしてみてください。
特徴1:カビが生える
保存環境が適していない場合、まんじゅうに黒色や茶色や青緑色のカビが生えます。
カビは温度や養分、空気や水分の条件がそろったときに発生しやすくなります。高温多湿となる場所を避けて保存してください。また、開封後はとくにカビが生えやすくなるため注意しましょう。カビが生えている食品を食べると体調をくずす可能性があります。
特徴2:異臭がする
微生物の増殖によってまんじゅうの成分が変質し、異臭がすることがあります。異臭がするのは、微生物が育つ段階での代謝産物として、臭いのある物質をつくるためです。
酸っぱい臭いやアルコールに類似した臭いなど、さまざまな臭いがあります。臭いに少しでも違和感がある場合は、食べないようにしてください。また、臭いに変化がない場合であっても、中の餡が糸を引くような状態になっていることがありますので、気をつけましょう。
まんじゅうの保存方法
まんじゅうをいただいたり、購入した際に「一度では食べきれないのでおいしく保存したい!」と思われるかたも多いのではないでしょうか。
ここからは、まんじゅうの保存方法を、常温・冷蔵・冷凍の3パターンに分けてご紹介します。
常温で保存する
まんじゅうの多くは、常温で保存することができます。
高温多湿になる場所や直射日光が当たる場所を避け、涼しくて暗い乾燥した場所を選んで保存してください。まんじゅうを常温保存するのは、冷えすぎによって生地や餡が硬くなることを防ぐ目的があります。
おいしく食べるためにも正しい保存方法で、なるべく早く食べることをおすすめします。
冷蔵で保存する
まんじゅうを冷蔵庫で保存する人も少なくないと思いますが、実はあまりおすすめできない方法です。冷えすぎや乾燥によって、生地や餡が硬くなり、おいしさが損なわれる可能性があることが理由です。
しかし、気温や湿度が高く常温での保存に不安がある場合は、1個ずつラップで包んで密閉容器に入れて保存し、できるだけ早く食べるようにしましょう。
冷凍で保存する
まんじゅうを冷凍すると、長期保存が可能になると言われています。
冷凍する際には1つずつラップで包み、密閉容器に入れましょう。ただし、おいしい状態を保てるように、賞味期限間近よりもできるだけ早いうちに冷凍するようにしましょう。
冷蔵・冷凍保存したまんじゅうのおいしい食べ方
冷蔵したまんじゅうをおいしく食べるには、ラップで包んだまま数秒~数分レンジで温めたり、蒸し器で蒸すのがおすすめです。
また、冷凍したまんじゅうおいしく食べるには、冷蔵庫で2~3時間かけて解凍するのがポイントです。まんじゅうは、砂糖を多く使用しているため硬く凍らないので、解凍後も食感や風味が落ちにくいと言われています。
自然解凍後、そのまま食べることもできますが、冷蔵保存した場合と同じような方法で温めて食べるのもいいでしょう。解凍後は劣化が早いため、できるだけ早く食べ切るようにし、再冷凍は避けましょう。
賞味期限切れのまんじゅうには要注意!無理して食べないようにしよう!
賞味期限切れのまんじゅうに、カビが生えていたり異臭がしたりなど、傷んでいる特徴が見られたときはとくに、体調不良を起こす可能性があるので食べないようにしましょう。
おいしいまんじゅうを安全にいただくためにも、期限が切れてしまった場合には無理して食べないようにしてください。