【管理栄養士監修】「ウインナー」の賞味期限切れはいつまで食べられる?正しい保存方法は?
2020/06/16
ウインナーは食べやすくて好きな人も多いですが、肉製品なので賞味期限が短いというイメージがあります。今回はウインナーの賞味期限が過ぎても食べられるのかどうか、ウインナーが傷むとどういう状態になるかなどを紹介していきます。ウインナーの保存方法がわかります。
ウインナーは賞味期限が過ぎても食べられる?
ウインナーの賞味期限とは、未開封でメーカーの推奨どおりの温度や保存状態が保たれた場合に、おいしくたべられるであろう期限をあらわしたものです。
ウインナーの賞味期限を過ぎると、すぐに食べられなくなるわけではありませんが、なるべく期間内に食べた方が安全です。なお、ウインナーは製造日から3週間を目安に賞味期限が決められています。
賞味期限と消費期限の違い
ウインナーの賞味期限と消費期限の違いは、賞味期限はおいしい状態が保たれる期限で、消費期限はその食品を安全に食べられる期限をあらわしたものという点です。
未開封の状態で賞味期限を守れば、加工したときの状態のままの品質を損なわずにおいしく食べられるとうたわれています。消費期限がついている食品とは、サンドイッチや生麺・ケーキや弁当などの一般的に腐りやすいと言われているものです。
【保存方法別】ウインナーの賞味期限は?
ウインナーの賞味期限を、開封・未開封などの保存方法別に解説していきましょう。ウインナーは、開封したらすぐに食べなければいけない食品です。
ただし、大袋の中に個包装されたウインナーが入っていたら、そちらは賞味期限通りに食べることができると言われています。
未開封のウインナーの賞味期限
未開封のウインナーの賞味期限は、製造から約3週間程度といわれています。
ウインナーはもともと家畜の腸へ肉を詰めて、燻したり・ゆでてつくる保存食です。さらに、現在市販されているものはそこに加熱殺菌処理や保存のための酸化防止措置が施されているため、正しい方法で保存したときは製造から3週間程度が賞味期限となっているのです。
開封済みのウインナーの賞味期限
開封済みのウインナーの賞味期限は、パッケージに印字されている通りではないと覚えておきましょう。メーカーは開封済みのウインナーはできるだけすぐに食べるように推奨しています。開封されたウインナーは雑菌に触れやすい状態になっているからです。
もしも大袋の中に小さな袋で小分けして市販されているウインナーがあれば、小分けしたものを開封しない限り賞味期限は保たれています。
賞味期限が過ぎて傷んだウインナーの特徴
賞味期限が過ぎて傷んでしまったウインナーの特徴は、白くねばねばとした糸が引いていることです。これはウインナーの温度管理が適切になされていない場合に細菌などの微生物が増殖するからです。それ以外に、臭いや色にも変化があらわれてきます。
袋の状態も要注意です。ウインナーの袋がぱんぱんに膨らんでいる場合は、常温に長時間放置したりすることなどで、腐敗によってガスが発生していることが考えられます。この場合もウインナーが傷んでいる可能性が疑われます。
特徴1:白いねばねばがついている
ウインナーが傷んでくると、白い糸を引くねばねばとした物質がつきはじめます。これはネトという微生物で、ウインナーの温度が適切な温度管理がされていない場所で保存されていたことが原因と考えられます。
また、ウインナーの袋の内側にも白い水滴やねばねばがつくことがあります。この場合も危険なので、ウインナーを食べるのはやめましょう。
特徴2:すえた臭いがする
ウインナーが傷んでくると、酸っぱい臭いがしてくると言われています。また、黒く変色していくとも言われています。ウインナーが本来の色から変色をはじめたら要注意です。異臭を放つようになりますし、味もおかしくなります。
ウインナーを加熱しても死なない雑菌がたくさんあると言われていますから、ウインナーから変な臭いがして色が変わってきたら、賞味期限に関係なく食べる行為はやめましょう。
【日数別】賞味期限切れのウインナーはいつまで食べられる?
賞味期限切れのウインナーはいつまで食べられるのでしょうか。日数ごとに見ていきましょう。
賞味期限を過ぎてから食べても大丈夫な日数がたとえあったとしても、期限までに食べるという原則は徹底させるように心掛けていきましょう。
賞味期限が1週間過ぎたウインナー
賞味期限が1週間過ぎたウインナーは、食べない方がよいとされています。
ウインナーは加熱や酸化防止の処理をしっかり施してから出荷されているので、パッケージに書かれている通りの温度や保存方法が守られていれば、未開封で賞味期限が1週間程度過ぎたウインナーは食べる人もいます。
しかし、たいへん微妙な期限です。ウインナーの状態にもよりますが、食べない方が無難でしょう。
賞味期限が1カ月過ぎたウインナー
賞味期限が1カ月過ぎたウインナーは、未開封でも食べるのはやめた方がいいです。メーカーからは、風味や食感が変わってしまうため推奨されていませんが、冷凍保存をするとある程度日持ちがすると言われています。
ウインナーはなるべく早めに賞味期限内に使い切るのが常識ですが、どうしても長く使いたい場合には、冷凍保存をするという方法もあります。冷凍する場合は、未開封であればパッケージごとか、開封済みであれば賞味期限内に限り、小分けにしたものをラップやジッパーつき保存袋に密閉し、1カ月を目安に使い切りましょう。
賞味期限が半年以上過ぎたウインナー
賞味期限が半年以上過ぎてしまったウインナーは、たとえ未開封で冷凍・冷蔵してあったとしても食べることはおすすめできません。
とくに手作りで無添加のウインナーの場合は、賞味期限から半年も経ってしまったものは決して口にしてはいけません。食中毒や健康被害の原因になる可能性が高いからです。
ウインナーは決められた賞味期限を守り、過ぎた場合は食べないように注意していきましょう。
ウインナーの正しい保存方法
開封後のウインナーの正しい保存方法は、ラップなどで1本ずつ包み、ジッパーつきの保存袋や密閉容器に入れて冷蔵庫へ入れることです。
面倒でもウインナーを酸化や乾燥から守るこれらの方法で、味や歯ごたえの劣化を抑えて、おいしくウインナーを食べることができます。ただし、一度開封してしまうと賞味期限に関わらず腐敗しやすくなるため、できるだけ早く食べるようにしましょう。
冷凍で保存する
ウインナーは水分の割合が低いので、冷凍しても味の劣化が少ないといわれています。ただし、メーカーからはウインナーの冷凍保存は推奨されていません。
衛生上の問題はないのですが、メーカーが理想としている賞味期限内の風味や食感が保持されないという理由からです。
ウインナーを冷凍保存するときは小分けにしてラップに包み、アルミ製などの金属の皿に並べて急速冷凍したあと、ジッパーつきの保存袋にまとめて入れて保存します。
賞味期限切れのウインナーには要注意!無理して食べないようにしよう!
ウインナーは加工食品ですが傷みやすいため、賞味期限内に食べて危険を避けていきましょう。また、ウインナーは肉を原料としているので、傷んだものを口にすると重篤な食中毒などの健康被害も考えられます。
賞味期限後の1週間程度なら大丈夫との意見もありますが、それはあくまで正しい保存管理のもとで未開封のウインナーであった場合です。万が一のことを考えて、ウインナーは必ず賞味期限内に消費するように心がけていきましょう。