日本のラーメン

【管理栄養士監修】賞味期限切れの「ラーメン」はいつまで大丈夫?傷んだときの特徴や保存方法を解説!

2020/12/20

ラーメンにはインスタントラーメンや乾麺といった種類があり、保存が利く印象を抱く方も多いのではないでしょうか。今回は、ラーメンの種類ごとの賞味期限と適切な保存方法について解説します。ラーメンが傷んだときの目安にも触れるので参考にしてみてください。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

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ラーメンの賞味期限は?

ラーメンを醤油風味のスープに。
KPS/gettyimages

ラーメンは、種類によって賞味期限が大きく異なります。生麺や半生麺、蒸し麺やゆで麺といった比較的水分量の多いラーメンは賞味期限が短く、乾麺や、袋やカップに入ったフライ麺やノンフライ麺といったインスタントラーメンは賞味期限が長いことが特徴です。

賞味期限と消費期限の違い

ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。

賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。

賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。

消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。

お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。

もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。

賞味期限が過ぎて傷んだラーメンの特徴

日本のインスタントラーメン
Wako Megumi/gettyimages

生麺のラーメンはおいしく食べられる場合と、腐敗している場合に通常とは違う臭いがします。

ここでは、ラーメンが傷んでいるときの見分け方について、見た目や臭いといった点から解説します。

特徴1:カビが生える

生のラーメンには黒い斑点が付着していることがありますが、これはカビではなくふすまと呼ばれる小麦の外皮に由来するものなので品質に問題はなく、時間の経過とともに見られやすいと言われています。

ただし、白色や緑色の物体がまだらに見られる場合はカビが生えている状態だと言えるでしょう。

カビが生える原因は、ラーメンの麺に使われる小麦粉が湿気に弱いことにあります。麺を高温多湿で保存するとカビが発生するだけでなく品質が損なわれる可能性があるため保存方法には十分注意しましょう。

特徴2:異臭がする

賞味期限が切れる前の中華麺であっても、アルコール臭やアンモニア臭がする場合があります。

中華麺の原材料に「酒精」が含まれていればアルコール臭、「かん水」があればアンモニア臭が、開封時や茹でている時に感じられることがありますが、茹で上げた後に強く匂わなければ問題ありません。

通常はそれらの匂いは茹でることで消えますが、明らかに普段と異なる酸っぱい臭いがする場合は腐敗している場合があります。異変を感じた場合は食べるのをやめて処分するとよいでしょう。

特徴3:ふやけたり乾燥している

ラーメンは、温度変化の激しい場所で保存すると麺から水分が蒸発し、麺に異変が生じます。

水分を多く含む生麺などは、温度が高くなると麺に含まれている水分が蒸発して乾燥によって硬くなったり、温度が低くなるとその水分が結露して袋の中に水が溜まり部分的に水分が吸収されて白くふやけることがあります。

こうした状態が見受けられる場合は、見た目だけでなく麺の品質そのものが変化している場合があるので、臭いや味に違和感があれば処分するようにしましょう。

【種類別】ラーメンの賞味期限は?

白い背景のボウルに入った日本の醤油ラーメン
akiyoko/gettyimages

インスタントラーメンなど、日持ちすることで知られるラーメンもありますが、具体的にいつまで食べてよいのか気になる方も多いのではないでしょうか。

ラーメンの賞味期限は、麺の状態や種類によって大きく異なります。今回は、生麺、乾麺、インスタントラーメンのそれぞれの特徴と賞味期限について説明します。

賞味期限が切れたラーメンを食べる場合は見た目や臭い、味などをよく確認して、自己責任として判断しましょう。

生麺の賞味期限は?

生麺の賞味期限はメーカーや成分、包装の仕方や保存方法によって異なりますので、購入する前に確認しましょう。生麺の場合は、冷蔵で1カ月ほど日持ちするものが多いです。

水分量が多い順に、ゆで麺、蒸し麺、半生麺、生麺となっていて、一般的には水分量が多いほど賞味期限が短い傾向にあります。中には、消費期限が表示されていて傷みが早いものもあるので注意しましょう。

また、コンビニで販売されているチルドタイプのラーメンは賞味期限・消費期限が共に短いのが特徴です。ラーメンの麺だけでなく、卵やチャーシューといったトッピングの具材が生タイプであることも多いので、期限内に食べ切るようにしましょう。

乾麺の賞味期限は?

乾麺は日持ちする食品で、直射日光を避けた冷暗所で保存した場合は2年以上食べられるものものあります。

開封後は空気が入らないよう輪ゴムなどで留めて保存用袋に入れて密封したりして同じ場所で保存すれば長期間日持ちさせることができますが、徐々に品質が低下する可能性があるので早めに食べきるようにしましょう。

インスタントラーメンの賞味期限は?

インスタントラーメンの賞味期限はメーカーによって多少の差はありますが一般的に袋麺は8カ月、カップ麺は半年と設定されていることが多いようです。

生麺などの水分を含んだものよりは傷みにくいとされていますが、大幅に賞味期限が切れた場合は、フライ麺などに使われている油が酸化したりして傷む可能性もありますので、注意しましょう。

ラーメンの保存方法

ラーメンを醤油風味のスープに。
KPS/gettyimages

ラーメンは種類ごとに適した保存方法があります。正しい保存方法でない場合は品質の低下や傷みが早くなることもありますので、それぞれの保存方法をしっかり把握しましょう。

ここでは、ラーメンの保存方法について、常温・冷蔵といった保存方法の違いで分類しながら説明します。

常温で保存する

乾麺とインスタントラーメンは、直射日光・高温多湿を避け、常温で保存するのが基本です。これは、乾麺やインスタントラーメンは生産過程で油で揚げたり乾燥させたりと麺の水分を減らす工夫がなされているためです。

ただし、乾麺やインスタントラーメンは臭いを吸収しやすいため、芳香剤や香水、香りの強い香辛料の近くでは保管しないよう注意が必要です。

冷蔵で保存する

生麺は冷蔵で保存し早めに使い切るのが基本です。生麺は乾麺やインスタントラーメンと異なり、水分量が多いのが特徴で、賞味期限も短く設定されています。

ただし、麺に使用されている小麦粉は急激な温度変化に弱いため、冷蔵庫で保管する場合は温度変化の大きいドア付近ではなく冷蔵庫の奥に置きましょう。また、麺を長期にわたり冷蔵保存すると品質が落ちる可能性があるので早めに食べきるようにしましょう。

賞味期限切れのラーメンには要注意!無理して食べないようにしよう!

豚肉、卵、ボクチョイの美味しいラーメンスープ、コピースペース
fazeful/gettyimages

ラーメンにはさまざまな種類があり、特にインスタントラーメンは長期間保存が利く印象があります。

賞味期限切れのラーメンはすぐに食べられなくなるとは限りませんが、傷んだ状態のものを無理して口にしてしまうと、体調を崩すこともあります。ラーメンの種類ごとに適切な方法で保存し、おいしく楽しめるうちに食べきるようにしましょう。

※参考にしたサイト

 
 

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