【管理栄養士監修】賞味期限切れの「茶碗蒸し」はいつまで大丈夫?傷んだときの特徴や保存方法を解説!
2020/11/23
スーパーやコンビニなどで販売されている茶碗蒸しの賞味期限を確認すると、惣菜の茶碗蒸しは数日、チルド食品の茶碗蒸しは1カ月弱のものなどが一般的です。
ほかにも、通常店頭で販売されていない可能性はありますが、缶詰や冷凍食品(解凍して注いで加熱するもの)の茶碗蒸しもあり、そのなかには賞味期限が1年以上のものもあります。商品によって保存方法が異なるため、購入する前に、茶碗蒸しの賞味期限と保存方法について把握しておきましょう。
茶碗蒸しの賞味期限は?
スーパーやコンビニなどで、温めるだけで食べられる茶碗蒸しをよく見かけます。これらの茶碗蒸しの賞味期限は、加工方法やメーカーによって大きく異なります。そのため、必ずパッケージに記載されている賞味期限を確認しましょう。
茶碗蒸しの賞味期限に大きな差があるのは、密閉容器に入れられただけの茶碗蒸しと、加圧加熱殺菌された、気密性の高い容器で包装された茶碗蒸しがあるからです。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
賞味期限がすぎて傷んだ茶碗蒸しの特徴
賞味期限はおいしく食べられる期限の目安です。賞味期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、保存状態が悪ければ早く傷むこともあります。
賞味期限がすぎている茶碗蒸しを食べるのであれば、必ず状態を確認しましょう。傷んだ茶碗蒸しからは、いくつかの特徴が見られます。
特徴1:異臭がする
傷んだ茶碗蒸しは異臭を放つようになるため、まずは臭いを確認しましょう。
茶碗蒸しは具材が傷むこともあれば、卵液や出汁が傷む可能性もあります。そのため、傷むものによって異臭の種類が変わります。時間とともに出汁の香りは弱まってしまうので、賞味期限をすぎた場合は傷んだ臭いに気づきやすくなるでしょう。
特徴2:味の変化
茶碗蒸しは傷んでくると味も変化します。味も傷んだ具材によって、酸っぱくなったり、舌がピリッとしたり、変化の仕方が異なります。そのため、味に違和感を覚えた場合には、食べないほうがよいでしょう。
また、食べる前に臭いや見た目をあわせて確認しましょう。異臭がしたり、濁ったような色に変色している場合も食べないのが望ましいです。
賞味期限切れの茶碗蒸しはいつまで大丈夫?
賞味期限が切れると香りや風味は落ちるものの、すぐに食べられなくなるわけではありません。
賞味期限は正しい方法で保存する場合を想定して日付を設定しています。そのため、保存方法によっては賞味期限よりも早く食べられなくなる可能性があります。
賞味期限が1週間すぎた茶碗蒸し
賞味期限が短く、数週間しかない茶碗蒸しであれば、賞味期限を1週間も超えると傷んでいる可能性があります。
また、賞味期限が1年ほどの茶碗蒸しであれば、賞味期限を1週間ほどすぎていても食べられる可能性はあります。ただし、未開封で正しく保存されていることが前提です。
どちらの場合も食べるのであれば、見た目や臭い、味などをよく確認して、自己責任として判断しましょう。
茶碗蒸しの保存方法
茶碗蒸しの保存方法によって、おいしく食べられる期間は異なります。
茶碗蒸しのおいしさと安全を長く保つためにも、正しい保存方法を把握しましょう。また、メーカーや加工方法によって推奨している保存方法が異なる場合もあるため、パッケージの記載も確認しましょう。
冷蔵で保存する
茶碗蒸しには賞味期限が長いものと短いものがあります。賞味期限が短い茶碗蒸しは冷蔵庫で保存する必要があります。保存方法は、そのまま冷蔵庫に入れておくだけで大丈夫です。
賞味期限の長い茶碗蒸しは殺菌処理がされていて、気密性の高い容器に入っているため、常温で保存が可能なことが多いです。
冷凍で保存する
一般的な茶碗蒸しは、冷凍した場合に卵と出汁が分離してしまい、食感が悪くなるので冷凍保存は向いていません。ただし、もともと冷凍されている茶碗蒸しであれば、商品ごとに推奨されている解凍方法や温め方を守れば、おいしく食べることができるでしょう。
賞味期限切れの茶碗蒸しには要注意!無理して食べないようにしよう!
茶碗蒸しは賞味期限がすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、賞味期限は正しく保存できている場合を想定して設定されるため、保存状態によっては食べられる期間が短くなることもあります。
そのため、賞味期限はあくまでも目安として考えましょう。賞味期限切れの茶碗蒸しを食べる際には、状態をよく確認して無理して食べないようにしましょう。