【管理栄養士監修】賞味期限切れの「肉まん」はいつまで大丈夫?傷んだときの特徴や保存方法を解説!
2020/11/28
賞味期限に気をつけていても、冷蔵庫や冷凍庫で忘れられている肉まんを見つけたことはありませんか。賞味期限切れになってしまった肉まんでも、いくつかのポイントをチェックして食べることは可能です。そのポイントとおいしく食べるための保存方法をご紹介します。
肉まんの賞味期限は?
肉まんとは、豚まんとも呼ばれる中華まんの一種。小麦粉などを練った生地に肉餡を包んで、ふっくらと蒸したものをいいます。スーパーで冷蔵もしくは冷凍として販売されている肉まんもあれば、専門店で蒸したてで販売されているものもあります。
冷蔵品は3~10日、冷凍品は2週間~2カ月くらい日持ちするものが多く、なかには1年ほど持つものもあります。蒸したての肉まんであっても、冷蔵すれば長くて3日くらいは食べることもできますが、できるだけできたてに近いうちがおいしく食べられます。
肉まんは、メーカーや販売状態によって設定されている賞味期限や消費期限が違うため、パッケージの記載を確認しましょう。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
賞味期限がすぎて傷んだ肉まんの特徴
消費期限は安全に食べられる期限なので、すぎた場合は食べないようにしてください。それに対し、賞味期限がすぎた場合は、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、保存方法によっては記載されている賞味期限よりも、早く傷んでしまう可能性があります。
傷んだ肉まんには、いくつかの特徴が見られます。慌てて捨てずに、傷んでいないか状態をチェックしてみましょう。
特徴1:カビが生える
肉まんが傷んでくると、表面にカビが生えることがあります。カビが生えた食品を食べると、腹痛を起こしたり食中毒を引き起こす可能性があります。
一度カビが生えてしまうと、目に見えない部分まで広がっていたり、加熱をしても完全に無害化することはむずかしいでしょう。そのため、カビが生えた肉まんは食べないのが望ましいです。
特徴2:異臭がする
肉まんの傷みがひどくなると、異臭が発生する場合があります。
食べ物の腐敗は、空気中にある微生物が食べ物に付着して、繁殖していくことで起きると考えられています。腐敗が進んだ食べ物は、異臭のほかに粘り気がでたり、色の変化を確認できます。
もしこのような状態を確認した場合は、食べないように気をつけましょう。
賞味期限が切れた肉まんはいつまで大丈夫?
未開封で賞味期限が切れていた場合、すぐに食べられなくなることはありません。しかし、肉まんの風味や味などが落ちている可能性はあります。
賞味期限が切れた肉まんを食べる場合は、必ず状態を確認しましょう。
賞味期限が1週間すぎた肉まん
まずは、未開封で冷蔵もしくは冷凍保存されていたかどうかを確認しましょう。常温保存であれば、食べないのが望ましいでしょう。
賞味期限が1週間ほどすぎた肉まんは、冷蔵や冷凍保存をしていると水分が蒸発して皮が硬くなってくることが多いようです。食べるときは必ずカビや臭いがないかをチェックして、必要であれば中を割って具の状態も確認しましょう。
肉まんの保存方法
肉まんの保存方法は、常温保存できるものは少ないので、一般的には冷蔵か冷凍を利用します。保存方法を誤れば、賞味期限内でも劣化して食べられなくなることがあります。
正しい保存方法を把握して、肉まんを安全においしく食べましょう。
冷蔵で保存する
肉まんを長期保存しない場合は、冷蔵での保存が可能です。
コンビニや専門店で販売されている、既に蒸してある肉まんを一時的に保存したい場合にも、冷蔵保存が便利です。保存するときは、肉まんの水分が飛ばないように、ラップで1個ずつ包んで保存しましょう。
温める場合は、蒸し器やせいろを使うのが一番おすすめですが、用意できないない場合は、水で表面をぬらしたり、ぬれたキッチンペーパーで包んで電子レンジを使って温めることもできます。
ただし、加熱しすぎると表面が硬くなることがあるので、少しづつ様子を見ながら温める時間を調整するようにしましょう。温めるとおいしく食べられます。
冷凍で保存できる?
肉まんを長期保存したい場合は、冷凍での保存をおすすめします。
手作りした肉まんを保存したい時は、蒸してから粗熱がとれた肉まんを、ラップで1個ずつ包んで保存袋などに入れてから保存すると、冷凍庫内に匂いもつかずに風味を保てるでしょう。
温める場合は、あれば蒸し器を使うとよいでしょう。肉まんのふんわりとした皮の食感を損なうことなく、おいしく食べられます。蒸し器がない場合は、冷蔵のときと同様に、湿らせて電子レンジを活用しましょう。
冷凍中に温度変化の影響を受けたり、長期的に保存していると、冷凍焼けがによって表面が部分的に白っぽくなることがあります。
加熱によって消えるため品質には問題ありませんが、おいしさを長持ちさせるために、できるだけ冷凍庫の開け閉めを素早く行い、長期保管せずに食べることをおすすめします。
賞味期限切れの肉まんには要注意!無理して食べないようにしよう!
肉まんは、賞味期限が切れていても食べられる可能性があります。しかし、保存期間の長さや保存状況によっては、カビや異臭など劣化しやすくなるため、食べるときは注意が必要です。
傷んだ特徴を踏まえて、少しでも異常を感じたら無理して食べないようにしてください。正しい方法で管理して、安全においしく肉まんを食べましょう。