【管理栄養士監修】賞味期限切れの「ガリ」はいつまで大丈夫?傷んだときの特徴を解説!活用方法も
2020/12/26
ガリは抗菌作用のある酢に生姜を漬けてつくられるので、基本的には傷みにくい食材です。しかし、ガリにも賞味期限があり、保存方法を誤ってしまうと、早く傷んでしまうこともあります。そのため、ガリの賞味期限と正しい保存方法を把握しておくようにしましょう。
ガリの賞味期限は?
ガリの賞味期限の目安は製造から4カ月ほどです。ただし、使われている原材料や商品などによっては、賞味期限が半年以上のものもあります。そのため、必ずパッケージに記載されている賞味期限を確認するようにしましょう。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
賞味期限がすぎて傷んだガリの特徴
賞味期限はその商品が品質を保てる期限の目安です。そのため、賞味期限をすぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、保存状態によっては早く傷んでしまうこともあります。
そのため、賞味期限はあくまでも正しく保存していた場合の目安として、もし賞味期限がすぎているガリを食べるのであれば、必ずその状態はよく確認しましょう。傷んでいるガリには、いくつかの特徴が見られるようになります。
特徴1:味が変化する
ガリは抗菌作用のある酢に生姜を漬けてつくられるので、傷みにくいとされています。しかし、生姜の水分量、酢と合わせる砂糖や調味料、容器の清潔さなどによっては傷んでしまうこともあります。
傷んだ食材は味が薄くなったり、酸味が強くなったりなど味に変化が出てくることがあります。しかし、ガリの場合はもともと酸っぱいので味の変化に気がつきにくいこともあります。
そのため、少しでも味に違和感を感じたり、食感がおかしいと思った場合は食べることを避けた方がよいでしょう。
特徴2:変色する
ガリの色は、黄色やピンク色をしたものが一般的です。しかし、生姜は傷むと茶色や黒色に変色します。また、異臭を放つようになったり、ヌメりが出てくることもあります。
このような変化が見られた場合は、生姜が傷んでしまっている可能性があるので、食べずに処分するようにしましょう。
賞味期限が1カ月すぎたガリは食べられる?
ガリは酢に漬けてつくるため、傷みにくい食材です。そのため、未開封で正しく保存ができていた場合は賞味期限を1カ月ほどすぎていても食べられる可能性はあります。
ただし、保存状態によってはガリが傷んでしまっている場合もあるので、もし使うのであれば見た目やニオイ、味などはよく確認して、自己責任で判断するようにしましょう。
ガリの保存方法
賞味期限は正しい方法で保存されている場合を想定して日付が設定されています。そのため、正しく保存ができていなければ、賞味期限を縮めてしまうこともあります。
また、賞味期限が短くなってしまうことで、傷みも早くなってしまいます。ガリのおいしさを長く保つためにも、正しい保存方法を把握しておくようにしましょう。
常温で保存する
ガリは必ず冷蔵保存しなければいけないと考える人も少なくないでしょう。しかし、商品によっては常温保存ができるものもあります。そのため、賞味期限と同様にパッケージの保存方法も、常温保存か冷蔵保存か確認するようにしましょう。
ただし、常温保存が可能なガリであっても、未開封が前提で、直射日光と高温多湿を避ける必要があります。
冷蔵で保存する
ガリには常温で保存できる商品もあります。しかし、常温保存ができるガリであっても、開封後は冷蔵庫で保存するようにしましょう。
もし、漬け汁がいっしょに入っているタイプであれば、その漬け汁ごと密封できる容器や袋に移して、ガリが直接空気に触れないようにして保存するようにしましょう。また、開封後は傷みやすくなるので、パッケージに記載された賞味期限に関係なく早く食べきる必要があります。
冷凍で保存する
開封後や賞味期限が迫っていてすぐに食べきれないときは、密閉できるフリーザバッグなどに入れて長期保存することもできます。
使いやすいよう、汁に使ったタイプは水気を切り、できるだけ広げるか、食べやすい量ごとにラップで包み、空気をしっかりと抜くように密閉すると品質の低下を抑えることができるでしょう。
食べる前日に冷蔵庫へ移し、ゆっくりと自然解凍がおすすめです。1カ月くらいを目安に食べるようにしてください。
余ったガリの活用方法
ガリは一度にたくさん食べるようなものではありません。そのため、家でガリをつくった場合や、購入してきたガリなどが食べきれずに余ってしまうということもあります。
そのような余ったガリは、刻んで紅生姜の代わりに卵焼きに入れたり、サラダに入れたり、生姜焼きに使ったりなどしてもよいでしょう。ガリはつけ合わせとしてだけでなく、さまざまな料理に活用することもできます。
賞味期限切れのガリには要注意!無理して食べないようにしよう!
賞味期限がすぎても、その商品はすぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、賞味期限は正しく保存できている場合を想定して設定されています。そのため、保存状況によっては賞味期限が短くなることもあります。
また、多くのメーカーは賞味期限内に食べることを推奨しているため、賞味期限切れのガリを食べる際には状態をよく確認して、無理して食べないようにしましょう。