【管理栄養士監修】「シュークリーム」は太りやすい?気になるカロリーと炭水化物量まとめ
2021/09/26
この記事では「シュークリーム」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています。(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります。)
シュークリームを食べると太りやすい?
シュー生地にとろりと濃厚なクリームが入ったシュークリームは、スイーツの定番ともいえるます。甘くておいしいシュークリームですが、カロリーや炭水化物質の量が気になるかたも多いのではないでしょうか。
ほかのクリーム系のスイーツとも比較しながら、シュークリームのカロリーを確認していきましょう。
シュークリームの1個あたりのカロリー
60gのカスタードクリームを使ったシュークリーム1個(78.7g)のカロリーは、155kcalです。
プチシュークリームなど小さいサイズのシュークリームはもっと低カロリーですが、小さいからといくつも食べすぎてしまい、高カロリーになりがちなので注意が必要です。食べる前に個数を決めておくなど、食べすぎを防ぐ工夫をしましょう。
シュークリームにはカスタードクリーム以外に、ホイップクリームが使われることもあります。ホイップクリームを使った場合のカロリーについても、確認しておきましょう。
●ホイップクリーム(30g)入り:229kcal
●ホイップ&カスタードクリーム(30g・各15g)入り:193kcal
※括弧内はクリームの使用量
シュークリームの炭水化物量は?
近年は、食品からの糖質を極力減らす糖質制限ダイエットが注目され、カロリーのほかに糖質量も重要視する人が多くなりました。甘いシュークリームは糖質が高いというイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。
炭水化物は大別すると糖質と食物繊維に分けられます。シュークリーム1個(78.7g)の炭水化物量は18.46g、そのうち糖質量は18.27gです。
シュークリームの糖質の大部分は、砂糖が多く使われているカスタードクリームによるものです。シュークリーム1個に使用されるカスタードクリーム60gには、炭水化物が14.77g、糖質が14.67g含まれています。
ほかのスイーツと比べたシュークリームの炭水化物量は?
ほかのスイーツと比べた場合、シュークリームの炭水化物量は多いのでしょうか。パン生地にカスタードクリームを包んだクリームパンと比較してみましょう。
●シュークリーム(1個・78.7g):155kcal|18.46g|18.27
●クリームパン(1個・91.7g):216kcal|32.89g|32.01g
※左から1個あたりのカロリー、炭水化物量、糖質量
カロリー、糖質量ともにシュークリームのほうが少ない結果になりました。シュー生地には薄力粉が3.5g使われるのに対し、クリームパンのパン生地には強力粉だけでも20g使われているため、その分カロリーや糖質量も多くなってしまいます。
クリーム系のスイーツを食べたくなったら、クリームパンよりもシュークリームを選ぶといいでしょう。
糖質を摂りすぎるデメリット
シュークリームはクリームパンよりも糖質が低いといっても、やはり食べすぎてしまうのはよくありません。では、糖質を過剰にとると体にどのような影響をもたらしてしまうのでしょうか。
糖質のとりすぎが体に与えるデメリットを3つご紹介します。
体重増加
糖質をとると血糖値が上昇します。するとそれを下げるために、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンには糖質を脂肪に変えるはたらきがあります。
血糖値の上昇が緩やかであればインスリンは正常に分泌されますが、甘いものを食べすぎて血糖値が急上昇するとインスリンが過剰に分泌されてしまいます。そのため、通常よりも脂肪をため込みやすくなり、体重の増加につながってしまうのです。
早期老化
糖質のとりすぎは「糖化」という生体反応を引き起こし、老化を早めてしまう原因のひとつになります。これはとりすぎた糖質が、体内の細胞などを構成するタンパク質と結合することで、タンパク質が変性して老化促進物質へと変わってしまう現象です。
糖化が進むと、肌のシワやシミ、たるみの原因になり早期老化が引き起こされやすくなるといわれています。また、血管や内臓にもダメージが及ぶと、動脈硬化が進んだり生活習慣病のリスクも高まるといわれています。
砂糖依存症
砂糖依存症とは、甘いものへの欲求がとまらなくなったり、甘いものを摂取しないと落ち着かなくなったりする状態のことです。
疲れやストレスを感じるたびに、甘いものを食べて幸福感や癒しを得ようとすると脳が快感を覚え、甘いものが止められなくなってしまうことが原因です。
砂糖依存症になってしまうと、砂糖を代謝するために栄養素が不足しやすくなり、ビタミンの欠乏症による疲労感、口内炎、貧血などが起きる可能性があります。
シュークリームを食べる際のポイント
ここからはカロリーや糖質が気になるかた向けに、シュークリームを食べる際のポイントを紹介していきます。ダイエット中などにシュークリームを食べたくなった際の参考にしてください。
低カロリー・低糖質のものを選ぶ
市販されているシュークリームの中には、低カロリー・低糖質をアピールした商品が数多く取り扱われています。
商品のパッケージにわかりやすくカロリーや糖質の量が表示してあったり、糖質50%カットのようにどの程度抑えられているのかが見やすく表示されていたりします。
食後に食べる
空腹時に甘いものを食べると血糖値が急上昇します。これにより脂肪をため込みやすくなり、体重の増加につながってしまいます。
ですが食後であれば、先に食べた食事の消化・吸収から進むので、シュークリームによる血糖値の急激な上昇を防げます。さらに、ある程度お腹が満たされたあとであれば、シュークリームの食べすぎを防ぐためにも効果的でしょう。
ゆっくりよく噛んで食べることも血糖値を急上昇させないポイントです。
シュークリームを食べるなら量に注意!ほどほどに楽しもう
シュークリームのカロリーや食べるときの注意点などについてご紹介しました。クリームパンとの比較で見たように、クリーム系のお菓子を食べたいのであれば薄皮のシュークリームは理に適った食品です。
そうはいっても、ダイエット中の人がおやつとして食べるにはあまりおすすめできないスイーツでもあります。低糖質のものを選んだり、食べ順を意識するなどして急激に血糖値を上げすぎないよう注意が必要です。心の健康のためにも、我慢しすぎず工夫しながら楽しみましょう。