【管理栄養士監修】「冷麺」は太りやすい?気になるカロリーと糖質量まとめ
2021/12/05
この記事では「冷麺」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
冷麺を食べると太りやすい?
喉ごしがよくつるつると食べられる冷麺は、その食感や涼やかな印象からカロリーが控えめなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
冷麺は原材料やスープによって多少の違いがあるものの、多くのかたがイメージするよりもカロリーが高い料理かもしれません。冷麺が太りやすい食品なのか、ほかの麺料理とも比較しながら検証していきましょう。
なお、西日本の一部地域では、冷やし中華のことを「冷麺」と呼ぶ風習がありますが、この記事では韓国冷麺や盛岡冷麺と呼ばれる麺料理について解説しています。
冷麺1人前のカロリー
中華麺230g(ゆであがり時)を使った冷麺1人前のカロリーは、471kcalです。
主な具材にはゆでたまごやチャーシュー、きゅうり、長ネギにキムチを使い、鶏ガラスープとしょうゆをベースにした冷麺のカロリーです。上記は中華麺を使用していますが、韓国冷麺は小麦粉だけではなくそば粉が原料として使われています。
冷麺の炭水化物量は?
炭水化物は大別すると糖質と食物繊維に分けられます。糖質は私たちの体と脳を動かす不可欠なエネルギー源ですが、消費しきれなかった糖質は中性脂肪に変わり、体内に蓄積されてしまいます。そのため、とりすぎには注意しましょう。
糖質量は、炭水化物量から食物繊維量を引くことで求められます。ですが食品によっては、炭水化物を糖質、食物繊維に分けて表記されていないものもあるため、必ずしも厳密に求められるとは限りません。
そのため概算にはなりますが、冷麺1人前の炭水化物は76g、そのうち糖質量は71.6gになります。
冷麺の糖質量を比較
冷麺とほかの麺料理1人前のカロリーや糖質量を比較してみましょう。
●冷麺(571.3g):471kcal|76g|71.6g
●醤油ラーメン(757.5g):470kcal|73.17g|69.23g
●冷やし中華(415g):577kcal|92.42g|88.85g
※左から順に1人前の重量、カロリー、炭水化物量、糖質量
具材や分量によっても異なりますが、冷麺はカロリー・糖質量とも醤油ラーメンと同じくらいです。麺料理での比較であれば、冷麺は特別カロリーが高いものではないといえるでしょう。
冷麺を食べる際のポイント
冷麺のカロリーや糖質量は特別高いものではないことがわかりましたが、それでも醤油ラーメンと同じくらいと考えると、少しでも太りにくい食べ方がないか気になるところでしょう。
ここからはカロリーの気になるかた向けに、冷麺を食べる際のポイントを紹介していきます。ダイエット中などに冷麺を食べたくなった際の参考にしてください。
食べる時間を意識する
ダイエット中は食べる時間帯や間隔を意識することが大切です。食事の間隔が空きすぎていると、エネルギーの不足した体は栄養をとりこむはたらきが強くなるため、脂肪が蓄積されて太りやすくなるといわれています。
そのため、朝食は抜かず、4~5時間ほど空けて昼食をとることが理想的ともいわれています。お昼の時間帯は、食事をしたあとも活動時間が長くあるためカロリーを消費しやすく、冷麺を食べるのにも好ましい時間といえます。
夜の時間帯に食べるのであれば、寝る時間まで、できれば3時間以上空けることが理想です。寝る時間の直前に食べると血糖値が高いまま寝ることになり、他の時間帯よりも太りやすくなるといえるでしょう。
トッピングで使われるキムチの量を増やす
キムチは野菜が多く使われ、低カロリーかつ食物繊維を多く含んだ食品です。食物繊維は腸のはたらきをスムーズにして消化を助けたり、血糖値の上昇をゆるやかにしたりコレステロール値を下げたりする効果があります。
また、キムチには整腸作用を持つ乳酸菌も多く含まれてたり、消化酵素の分泌を助けてくれるカプサイシンが入った唐辛子が使われています。
このように、キムチは胃や腸などの機能を整えてくれるので、ダイエットに役立つといえるでしょう。もちろん1食分で劇的な変化が見込めるとはいえませんが、キムチのような発酵食品を多く取り入れることをおすすめします。ただし、キムチには塩分も多いため、キムチの汁が溶け出た冷麺のスープは残すようにするといいでしょう。
ゆっくり食べる
夏の暑い日などあまり食欲がないときでも、冷麺のような冷たい麺料理はツルっとした食感で喉越しもよく、食べやすい料理ではないでしょうか。これは麺料理の利点ともいえますが、一方ではよく噛まなくても飲み込めてしまうため、早食いにつながってしまうというデメリットがあります。
咀嚼の回数が増えるほど満腹感を感じて、食欲が抑えられやすくなります。また、脳内物質の働きで内臓脂肪の分解を促したり、唾液が増えて消化の働きを助けることにも咀嚼の回数が関係しています。よく噛むことを意識して、ゆっくりと時間をかけて食べましょう。
冷麺を食べるなら量に注意!ほどほどに楽しもう
ヘルシーなイメージのある冷麺ですが、カロリーや糖質量をみてみると醤油ラーメンと大きな差はありません。
冷麺単独であればまだしも、焼肉の締めに注文してしまってはカロリーオーバーになることもあるでしょう。冷麺を食べるときは麺の量を控えめにしたり、紹介した食べ方のコツを抑えながら楽しむようにしましょう。