【管理栄養士監修】「親子丼」は太りやすい?気になるカロリーと炭水化物量まとめ
2021/12/05
この記事では「親子丼」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい調理法や、食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
親子丼を食べると太りやすい?
一口に親子丼といっても鶏肉と卵を使った親子丼や、サーモンといくらの組み合わせなどさまざまな種類があります。今回は上記ふたつのうち、鶏肉と卵を使った親子丼を中心に検証していきます。
じちは親子丼のカロリーは、丼もののなかでは高い方ではありません。しかし丼ものにするとご飯の量が多くなりがちで、かきこんで食べやすいことから早食いになり食べすぎてしまうおそれがあります。
ダイエット中は丼もの全般は控えた方が賢明かもしれませんが、どうしても食べたくなったときのために親子丼のカロリーや食べる際のポイントを把握しましょう。
親子丼1杯あたりのカロリー
ダイエット中の食事は、運動などの身体的活動で消費するカロリーよりも、食事から摂取するカロリーを少なくすることが重要です。
厚生労働省の発表した日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、30~40代の女性の推定エネルギー必要量(kcal/日)は2,050kcalとされています(身体活動レベルⅡの場合)。1日3食とすると1食あたりの摂取カロリー目安は650~700kcal程度に収める必要があるでしょう。
代表的な親子丼として「鶏肉と卵の親子丼」の具体的なカロリーを確認していきましょう。
鶏肉と卵の親子丼1杯あたりのカロリー
皮をはいだ鶏胸肉と卵1粉、ご飯260gを使った親子丼1杯(468.5g)のカロリーは684kcalです。上述の1食あたりの摂取カロリー目安を考えると、ほかにおかずをつけたりすると目安をオーバーしてしまいます。後述のとおり親子丼は丼ものとしてはカロリーは高くありませんが、食品全般で見ると高カロリーといえるでしょう。
ご飯260gのカロリーは437kcalなので、親子丼のおよそ6割はご飯によるカロリーであることがわかります。
親子丼の炭水化物量は?
炭水化物は大別すると糖質と食物繊維に分けられます。糖質は私たちの体と脳を動かす不可欠なエネルギー源ですが、消費しきれなかった糖質は中性脂肪に変わり、体内に蓄積されてしまいます。そのため、とりすぎには注意しましょう。
親子丼1杯(468.5g)の炭水化物は113.75gで、そのうち糖質は111.78g含まれています。
さきほど親子丼のカロリーの約6割がご飯によるものであることにふれましたが、炭水化物・糖質も同様です。260gのご飯の炭水化物は96.46g、糖質95.68gです。糖質量でいうと9割近くがご飯の糖質で占められています。
親子丼の糖質量を比較
親子丼のカロリーや糖質量をほかの丼ものと比較してみましょう。
●親子丼(468.5g):684kcal|113.75g|111.78g
●カツ丼(503.6g):922kcal|113.11g|111.75g
●海鮮丼(500g):790kcal|101.4g|99.9g
●牛丼(416.5g):771kcal|112.7g|110.62g
※左から順に1食あたりの重量、カロリー、炭水化物量、糖質量
いずれもご飯は260gです。さきほど紹介したとおり、丼ものの炭水化物・糖質はご飯によるものがほとんどで、どの種類も100~110g前後と高糖質な料理といえます。カロリーについては、ほかの丼よりも親子丼が低めの傾向があるようです。
親子丼を食べる際のポイント
ここまで見てきたとおり、親子丼を含む丼ものはダイエットに向いているとは言いがたい料理です。それでも、ダイエット中に丼ものが恋しくなることがあるかもしれません。
ここからはカロリーの気になるかた向けに、親子丼を食べる際のポイントを紹介していきます。ダイエット中などに親子丼を食べたくなった際の参考にしてください。
野菜といっしょに食べる
親子丼に含まれる野菜は、たまねぎと少量の三つ葉が一般的で、野菜が少なく食物繊維が不足しがちです。
食物繊維には、整腸効果(便秘の予防)や血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下などの効果があります。
糖質の高い親子丼を食べる際は、サイドメニューにカロリーの低い野菜を含んだ汁物やサラダをとり入れるなどして、食物繊維を補いましょう。
お米の量や種類を調整する
ごはんの主成分は炭水化物、とりわけ糖質です。糖質を多くとりすぎてしまうと中性脂肪として蓄積され、肥満の原因となるため、ダイエット中はとくにとりすぎに注意が必要です。
ダイエット中に親子丼を食べたりつくったりするときは、ごはんの量を少なめにしましょう。また、白米ではなく玄米や麦ごはんを選ぶと、白米よりも糖質が少なく食物繊維が多めに含まれています。アレンジ料理として試してみるのもおすすめです。
有酸素運動をする
有酸素運動とは、筋肉への負荷が比較的軽いエアロバイク、ジョギング、ウォーキングなどの運動のことで、体内の糖質や脂質をエネルギー源として消費してくれます。
脂肪の燃焼は開始から20分頃からはじまると言われているので、長い時間継続できて日常生活に取り入れやすい運動を選ぶとより効果的でしょう。また、消化に負担がかかるのを避けるため、食後すぐではなく血糖値が高くなる1時間後くらいのタイミングがおすすめです。
親子丼を食べるなら量に注意!ほどほどに楽しもう
お肉を使った親子丼も、海鮮系の親子丼もおいしいものばかりです。親子丼を食べるときには、ごはんの量を少なめにして、野菜もたくさんとりましょう。
また、必要に応じて有酸素運動を取り入れるなど、摂取カロリーを消費できるようにすることもおすすめです。
ダイエット中であっても、工夫を取り入れながら食事を楽しみましょう。