おじんまんとパン詰め

【管理栄養士監修】気になる「あんまん」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介

2022/04/30

この記事では「あんまん」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れる際のポイントなどについてもご紹介します。

なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。

あんまんを食べると太りやすい?

あんまんは、「食べると太る」とは一概には言えない食べ物です。確かに、砂糖や小麦粉が使われているため、それなりにカロリーや炭水化物量があります。しかし、あんまんには小豆が使われているため、食べることでメリットもあるのです。

では、健康を気遣うかたがあんまんを食べる場合、どのような点に注意すればよいのでしょうか。そして、健康上のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

今回は、あんまんのカロリーや炭水化物量を紹介しながら、食べる際に押さえるべきポイントについて解説します。

あんまん1個分のカロリー

あんまん1個分(79.9g)のカロリーは、209kcalです。これは、こしあんを小麦粉ベースの皮で包むあんまんのカロリーになります。

このカロリーの大部分を占めるのは小麦粉です。あんまん1個分に含まれる小麦粉の量は25gで、92kcalあります。次いでカロリーが高いのがグラニュー糖13gで51kcal、その次がこしあん26gで41kcalです。

なお、あんの代わりに肉を包んだ肉まん1個分(99.5g)は190kcalあるため、あんまんの方が肉まんよりもややカロリーが高いことがわかります。

あんまんの炭水化物量は?

あんまん1個分に含まれる炭水化物量は、40.03gです。三大栄養素で比べると、脂質は2.86g、タンパク質は4.94gのため、あんまんは炭水化物量が多い食べ物と言えます。

あんまんの炭水化物量が多い理由は、皮に小麦粉を使っているためです。小麦粉の栄養素には脂質やタンパク質も含まれますが量は少なく、ほとんどが炭水化物です。また、あんまんに使われる砂糖やこしあんにも炭水化物が含まれています。

炭水化物量を減らしたい場合、皮やあんこに気をつけて選ぶとよいでしょう。これに関しては後ほどくわしく解説します。

あんまんに期待できる効果

ここからは、あんまんを食べることで期待できる効果を紹介しましょう。あんまんは、甘いものを食べて楽しむという満足感だけでなく、健康上のメリットもいくつかあります。その効果を発揮してくれるのが、あんまんに使われる小豆です。

ここでは、その効果を具体的に紹介します。食べる際の参考にしてください。

コレステロール値の低下

あんまんに使われる小豆には、サポニンという成分が含まれていて、コレステロールや中性脂肪の増加防止が期待できます。

また、血糖値上昇を抑えて血液の流れをよくすることで、動脈硬化や心筋梗塞などの予防、むくみ防止などにも役立ちます。

便秘解消

小豆には食物繊維が豊富に含まれていることから、便秘解消が期待できます。

あんまん1個分に使われるこしあんの量は26gで、この中に含まれる食物繊維量は1.77gです。これはレタス約1/3玉(161g)に含まれる食物繊維量に相当します。

食物繊維は小腸を通過して大腸まで届き、便の量や水分を増やして便が腸内にとどまる時間を短くすることで、便秘解消に役立ちます。

アンチエイジング

小豆に含まれるポリフェノールは、老化や病気の原因となる活性酸素を消去する働きがあるため、アンチエイジングに役立ちます。

活性酸素とは、ほかの物質を酸化させる酸素のことです。酸化させる力が強い酸素で、体内の細菌やウイルスなどを撃退する役割もあります。しかし、増えすぎると正常な細胞も攻撃してしまい、しみやしわなどの老化現象や生活習慣病を引き起こすといわれています。

ポリフェノールには、酸化を抑える抗酸化作用があります。活性酸素が増えやすいといわれているストレスの多い人や喫煙する人などは、とくに積極的にとり入れるとよいでしょう。

食べすぎを防ぐ

食物繊維に期待できる効果は、便秘解消だけでなく食べすぎ防止もあります。

食物繊維には、水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維があります。前者の働きには血糖値上昇抑制や腸内環境の改善などがあり、後者には排便の促進や満腹感を得やすくする働きがあります。

小豆には不溶性食物繊維が多く含まれているため、よく噛むことで少量でも食べた満足感を高めてくれることが期待できます。

あんまんを食べる際のポイント

アジア料理蒸しパン、蒸しパンあんこ充填
SUNGSU HAN/gettyimages

あんまんを食べることでメリットはありますが、どんなものも食べすぎには注意が必要です。

ここでは食べる際のポイントをお伝えします。食べる時間や食べ方に気をつけて、健康に配慮しながら楽しく食べられるようにしましょう。

食べる時間に気をつける

あんまんは、一般的なおやつの時間にあたる午後3時ごろに食べるのがおすすめです。

おやつの時間が午後3時とされているのには、理由があります。脂肪細胞に脂肪を溜め込む働きをする体内のBMAL1というタンパク質の働きが、一日の中でいちばん少なくなる時間帯が午後3時といわれているのです。また、昼食と夕食の間に適度な間食をとり入れることで、空腹時間が長くなって食べすぎてしまうのを防げると考えられています。

ただし、あんまんをいくつも食べてしまうとカロリーの過剰摂取になったり、夕食を食べられなくなることもあるため、量には気をつけましょう。

あんこの量に気をつける

健康を気遣う方は、小さいあんまんや、あんこの量が少ないあんまんを選んで食べましょう。

あんこが健康によい効果をもたらすことは既に紹介しましたが、一方であんこはあんまんが持つエネルギーの中で3番目に高いカロリーを含んでいます。

したがって、ダイエット中のかたはできるだけあんこが少なくなるように、あんまんを選ぶとよいでしょう。

生地の厚さに気をつける

健康を気遣うかたは、可能なら薄い皮のあんまんを選んで食べましょう。

前述のように、あんまんは炭水化物量の多い食べ物で、その内訳の多くを生地の材料となる小麦粉が占めています。皮の厚さを選ぶのはなかなかむずかしい場合がありますが、選択肢があるならば薄めの皮を選びましょう。

カロリーや炭水化物量をコントロールしたい場合は、手づくりして皮を薄くするのもおすすめです。

ゆっくりよく噛んで食べる

あんまんを食べる際、早食いするよりもゆっくりよく噛んで食べ、満足感を得やすくしましょう。

早食いすると満腹になる前に食べすぎてしまうことがあります。よく噛んで食べると、少量でも満足しやすくなり食欲が抑えられます。また、よく噛むことは、唾液を多く分泌して消化を助けることにもつながります。

あんまんのカロリーや炭水化物量について知り食べ方を工夫しよう!

あんまんには炭水化物量が多く含まれ、食べすぎるとカロリーのとりすぎにもなりますが、一方でメリットも多い食べ物です。カロリーの内訳や炭水化物量を理解し、食べる時間帯や選び方、食べ方に気をつければ、健康的に食べやすくなります。

今回紹介した内容を参考に、食べ方に工夫してあんまんを取り入れてみましょう。

■記事監修・・・

管理栄養士・ゆかりさん

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとしても活動。

※参考にしたサイト

 
 

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