【野菜ソムリエが解説】ブロッコリーの〇〇まさか捨ててない!?
2021/03/04
野菜ソムリエプロで管理栄養士のサンキュ!STYLEライター小島香住です。
サラダやお弁当の彩りに大活躍してくれる「ブロッコリー」。ビタミンCやカロテンが豊富なことも広く知られていて、積極的に食べているかたも多いことでしょう。
でもこのブロッコリーは、多くのかたがもったいない食べ方をしている野菜でもあるのです。
ブロッコリーの「茎」捨ててない!?
ふだん食べているのは「つぼみ」
ブロッコリーというと、多くの方がモコモコした部分を食べているかと思います。カット済みのものや、冷凍ブロッコリーなどはこの部分だけで販売されていますね。
モコモコした部分、粒々したものが集まっていますよね。これは、「花蕾(からい)」と言って、つぼみの集まりなのです。よーく見ると、ひとつひとつ小さなつぼみが集まっているのがわかると思います。
つぼみなので、そのまま育っていくと黄色のかわいい花が咲きます。収穫時期が遅れてしまったものや、収穫後時間が経ってしまっているものは、つぼみが膨らんで少し黄色くなってきます。
おいしいブロッコリーを選ぶ時の指標にもなるので、ご参考までに。
「茎」も栄養の宝庫!
では「茎」は、皆さんどうしていますか?
花蕾につながっている細い軸の部分は、もちろん食べていると思いますが、太い「茎」の部分は切り落として捨ててしまっていませんか!?
ブロッコリーに含まれるビタミンCはレモンの2倍も!カリウムはむくみ予防効果が期待できますし、他にも、お通じ改善に大切な食物繊維や、貧血予防や妊娠中に欠かせない葉酸も豊富です。
なかでもビタミンCとカロテンは、つぼみよりも茎に多く含まれていると言われています。
茎は皮がかたい部分もあるので、食べられないという印象が強いと思いますが、皮をむけばほんのり甘くとってもおいしいので、捨てずに食べるようにしてくださいね。
茎の下処理方法
(1) ブロッコリーは水洗いし、茎と小房に分ける。
(2) 底と皮を、厚めに切り落とす。
(3) 食べやすい大きさに切る。
(4) ふだんどおりに加熱する。
茎を使ったメニュー例
ブロッコリーの茎の肉巻き
ブロッコリーの茎を豚肉で巻いて、フライパンで焼いたら甘辛たれをからめるだけ。
お肉でボリュームもありながら、とってもヘルシーでおなかも大満足。甘辛い味つけが食欲をそそります。
茎は生のまま巻いて焼けばシャキッと感、加熱してから巻けばホクッと感が楽しめます。お好みの食感をお楽しみください。味つけは焼肉のたれや、生姜焼きのたれなどにアレンジもOK!
お弁当のおかずにもぴったりですね。
茎も捨てずにおいしく食べよう
実は栄養価が高いブロッコリーの茎。かたい皮をおとせば立派な食材に。今回は肉巻きメニューをご紹介しましたが、他にもいろいろな料理に使える万能野菜です。
これからは捨ててしまわずに、おいしく食べるようにしましょうね。
◆記事を書いたのは・・・小島香住(こじまかすみ)
野菜ソムリエプロ&管理栄養士。男の子(1歳)のママ。子育てをしながら、野菜・果物を“おいしく食べて” “キレイに健康”になるレシピや保存のコツを紹介しています。
※ご紹介した内容は個人の感想です。