「干渉」の「干」ってどういう意味?身近な漢字に隠された意外な意味とは

2021/07/31

みなさんは、「あれ、なんでこの言葉にこの漢字を使うんだろう?」と思ったことはありませんか?

よく使う漢字の中には、あっと驚く意外な意味が隠れていることもあるのです。

そんなちょっと面白い漢字のひみつを、漢検準一級を持つサンキュ!STYLEライターのdanngoさんが紹介します。

国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの主婦でライター。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です...

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「干渉」の「干」ってどういう意味だろう?

「干渉」という言葉は、「他人の計画に干渉する」などと使います。

「潮の干満」「干害」などのように、「水がなくなる」というイメージがあるのが「干」という漢字。

訓読みでは「ほす」「ひる」となることからも、主な意味は「かわかす」「かわく」であることがわかりますよね。

「干渉」という言葉の意味からはかけ離れている気がするのですが……。

どうしてこの漢字を使うのかわかりますか?

実はこういう意味がありました!

「干」には「かかわる」という意味もあります。

もともとこの漢字は先が二つにわかれた棒状の武器をかたどったもので、「おかす」という意味で使われていました。

めったに見かけませんが、「干犯(かんぱん)」という言葉が「おかす」の意味を持っています。そこからさらに相手に「かかわる」という意味を持つように。

たんに「関係する」というより「しいて」「無理やり」というニュアンスのある「かかわる」です。「干渉」は他人に対してしいて関わろうとすること、ありていに言えばいらん手や口を出すこと、ということになりますね。

「手助け」はしても「干渉」はしないよう気をつけたいものです。

いかがでしたか?想像とは違っていたでしょうか、それとも予想通りでしたか。漢字の意味や成り立ちを調べると奥深いものを感じますよね。

ぜひ、時間のある時に誰かに話して楽しんでくださいね!


◆記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライターdanngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。

 
 

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