「中毒」の「中」ってどういう意味?身近な漢字に隠された意外な意味とは
2021/10/09
みなさんは、「あれ、なんでこの言葉にこの漢字を使うんだろう?」と思ったことはありませんか?
よく使う漢字の中には、あっと驚く意外な意味が隠れていることもあるのです。
そんなちょっと面白い漢字のひみつを、漢検準一級を持つサンキュ!STYLEライターのdanngoさんが紹介します。
「中毒」の「中」ってどういう意味だろう?
「キノコ中毒になる」「カフェイン中毒気味だ」などと使う「中毒」という言葉。
「中」という言葉は「なか」や「あいだ」などの意味で使われるイメージですね。では「中毒」は「なかにある毒」でしょうか?少し違和感がありますね。
どうしてこの漢字を使うのかわかりますか?
じつはこういう意味がありました!
中には「あたる」という意味もあるんです。
そもそも「中」という漢字は「口」の中に一本の線を通して「内側」の意味を示した、指事文字という記号のような字。
そこから派生して「あたる」「あてる」といった意味にも使われるようになりました。つまり中毒は「毒にあたる」ということをあらわしているわけですね。
ちなみに、「的中」という言葉もこの「あたる」の意味で使われています。
想像とは違っていたでしょうか、それとも予想通りでしたか。漢字の意味や成り立ちを調べると奥深いものを感じますよね。
ぜひ、時間のあるときにだれかに話して楽しんでくださいね!
◆記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライターdanngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。