5児の父・7人大家族!アラフォー芸人「エハラマサヒロ」が子育てマンガ家デビュー

2022/04/27

小学6年生から0歳まで5人の子どもの父親にして、ピン芸人、ミュージカル俳優、そして家族を巻き込んだYouTuber。公式チャンネルである「エハラ家チャンネル」は、フォロワー数31万6,000人余り(2022年4月現在)という人気ぶり。マルチな活躍を続けるエハラマサヒロさんに、新たな顔が加わりました。それはなんと……マンガ家&エッセイスト!?

「エハラんち」芸人7人大家族 ドタバタ奮闘記
1,430円 A5判/128ページ 集英社

えはら まさひろ
芸人。1982年、大阪府東大阪市生まれ。2009年、2010年、「R−1グランプリ」2年連続準優勝で話題となり人気者に。モノマネ、ギター、ボイスパーカッションなど多くの特技を持つ。21年にコミック&エッセイ集『エハラんち』を集英社より刊行。今年7月8日から開幕する舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』では藤原竜也さんや向井理さんら超豪華キャストと共演(エハラさんの出演は22年10月以降)。

【エハラ】この本はコミックエッセイ。ウェブメディアでの連載をまとめたものなんですが、そもそもはね、僕がエピソードをお伝えして、それをプロのマンガ家さんに描いてもらう形で考えていたんですよ。でも、やっぱりそれじゃ、伝わらないっていうか……臨場感みたいなものが出せないと思ったんですよね。だから僕がマンガも文章も書きました。絵に関しては、未完成な感じを味わいとして楽しんでいただければと思っております!

「エハラんち」紙面より。(撮影/前 康輔)

ダメだった僕を救った女神、それが妻・ちーちゃんでした

―――「エハラんち」を拝見すると、とにかく奥さまの“ちーちゃん”がすごい。5人の子育てを明るくこなし、感情を爆発させることなく実に穏やかですね。

【エハラ】ちーちゃんはわが妻ながら、素晴らしい人です。そもそも、出会った頃の僕と結婚することからして、あり得ないと思う。出会ったころ僕は25歳。芸人では食えてないのにプライドだけは高い。しかも借金まで抱えてる。大手企業のOLだったちーちゃんがそんな僕と付き合おうと思うのは、今思うとすごい勇気だと思う。しかも結婚までするなんて。

こうやってテレビに出たり、舞台に挑戦できるまでになったのも、彼女が支えてくれたおかげです。

ちーちゃんは子育てにおいて、声を荒げたりすることはない。5人もいれば、そりゃあもう、家の中は大騒ぎなんですが、いつもにこにこしてる。僕もちーちゃんに怒られたことは一度もないんです。「マー君は、ダメだねえ」って言われるだけ。しかも、やさしく包み込むように(笑)。でもね、そのひと言がものすご〜く効くんですよ。この人をこれ以上がっかりさせたくないな、喜ばせたいな、って思わせる力がちーちゃんにはある。僕はそれだけで、ここまで頑張ってこれたのかもしれないです。

「エハラんち」紙面より。(マンガ/エハラマサヒロ)
「エハラんち」紙面より。(撮影/前 康輔)

子どもたちは、日々成長する。 それを見逃したくなくてYouTubeを始めた

―――マンガでも、YouTubeでも、エハラ家、すごく楽しそうです。

【エハラ】楽しいですよー。子どもって、日々変わっていく。それを見ているのが面白い。YouTubeを始めたのも、その瞬間のかわいさ、面白さを残しておきたかったから。ホームビデオ感覚なんですよね。観ていただくとわかるんですが、「エハラ家チャンネル」に、僕はほとんど映っていない。ほら、お父さんってビデオカメラを回す役だから。そんなノリなので、いわゆる“番組”的なつくり方もしていないです。いつでもライブ、次の瞬間、何が起こるかわからないというドキドキが「エハラ家チャンネル」の醍醐味です!

YouTubeをやってて良かったのは、子どもたちの小さい頃の映像がちゃんと残っていること。「わあ、ちっさいなあ!か〜わいいなあ」なんて、ときどき見返して楽しんでます。今はみんながこの状態を楽しんでいるから配信を続けているけれど、家族がやめたいと言い出したら、すぐにやめちゃうと思います。続けたい子がいたら、その子だけでやるとか。あくまでホームビデオなので、そのあたりはゆるい感じなんです。

「家事を手伝う」より、もっと大切なことがある

―――子育てにも積極的に関わるエハラさん。パパ目線どころか、子どもと一緒のテンションではしゃぎ回る姿もちらほら。

【エハラ】だって楽しいですもん、家族といると!7人家族だと、ごはんづくりも掃除も洗濯も、手間として大変なのは事実です。僕も、それはわかっているし、できるだけ協力したいと思っています。

でもね……勘違いされるかもしれないけれど、パパのするべきことって、単純な家事の手伝いだけではないような気がしているんです。洗濯物を畳んでタンスにしまえば、それだけでママが喜ぶのか? やらなければいけない作業をひとつ減らすことだけが、僕たちにできることなのかというと、そういうものでもないんじゃないかと。大切なのは「家にパパがいること」。それも、ただ家にいてスマホをいじっているのではダメ。子どもや奥さんの様子をちゃんと見て、メンバーとしてちゃんとかかわる。

長女が新生児の頃、妻が銀行に行っている間、ひとりで娘を見ることになったんです。そのとき、僕、自分でも驚くくらい不安になったんですよ。妻が家の中にいるときには、まったく普通に娘の面倒を見ていられるのに。「ママがそばにいる」っていうだけで、困ったときは相談できる、ふたりで解決できるって、無意識の安心感があったんですね。彼女が帰ってきたとき、ホッとしてちょっと泣きそうになったくらい(笑)。自分以外の大人が「家にいる」って、すごい大事なんだなぁと。

夫婦の絆、家族の絆って、そういうものだと思うんです。一緒の方向を向いていることを、ちゃんと伝えられているか、お互いがいてくれるだけで心強くなる存在でいられるかどうか。そこさえしっかりしていれば、家族はいつも、笑っていられると思う。

僕の仕事柄、時間が不規則になったりすることもあります。子どもをしっかり見ている時間は、正直、ママにはかなわない。だから、子育てに関してはママの意見がいつも正解だというのが僕のスタンス。それはいつも一緒の方向を見ているからこそ、彼女のすべてを信頼しているからこそのスタンスなんです。

―――料理、掃除、洗濯、オムツ交換、保育園の送迎……中学生から0歳まで5人の子どもとエハラさん・ちーちゃん夫婦の毎日を描いたほっこりファミリーストーリー。家族の日々の暮らしぶりから、夫婦のちょっと真面目なトークまで、「家族っていいな」としみじみ思わせてくれる1冊です。

大人気YouTube「エハラ家チャンネル」でおなじみ、芸人7人大家族のエハラ家がマンガになった!

3女2男、5人の子どもを持つパパとして奮闘するピン芸人エハラマサヒロさん初の単行本は、ほのぼの大家族のコミックエッセイ。得意のイラストを活かし、初めてマンガ連載に挑戦した著者が描くのは、愛する家族。子どもたちの成長の日々を中心に、ほっこり笑顔になる大家族の成長絵日記です。

描き下ろしマンガ「エハラ夫妻の恋物語 まーくんとちーちゃん」をはじめ、「写真家・前康輔さんが撮るエハラ家」「大家族を支えるママインタビュー」「3姉妹からのラブレター」「エハラ夫妻の人生相談」「次男の出産フォトドキュメント」など、単行本オリジナル企画も盛りだくさんの一冊。

<収録マンガ一覧>
1章 6人家族は今日もにぎやか
2章 エハラんちの3姉妹
3章 うたくんはアイドル
4章 7人家族はもっとにぎやか
5章 まーくんとちーちゃん(書き下ろし)

エハラんち 芸人7人大家族 ドタバタ奮闘記

エハラんち 芸人7人大家族 ドタバタ奮闘記

撮影/久富健太郎(SPUTNIK) 取材・文/福山雅美 編集/サンキュ!編集部

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