星形の切り口とねばねば食感がおいしいオクラ。夏野菜の中でもあまり主役になることのないこの野菜が、夏にぴったりなごちそうに大変身します! 東京・恵比寿の人気和食店『賛否両論』店主・笠原将弘さんおすすめの、オクラの意外な使い方も必見です!
オクラをたたいて絶品つゆに!驚きの使い方に大注目!
半分に割ったオクラの種を竹串を使ってとります。ちょっと細かい作業ですが、緑色がいっそう鮮やかになります。この汁を使った、夏におすすめのごちそう麺を教えていただきました。
たたきオクラ汁のそうめん
材料(4人分)
オクラ……2パック(20本)
そうめん……4束
えび……8尾
ゆで卵……2個
塩……適宜
片栗粉……各少々
白いりごま……適量
A(だし800㎖ 薄口しょうゆ<なければ濃口>、みりん各50㎖)
※だしは昆布と削り節や市販のだしパックでとるか、和風だしの素を表示どおりに薄めて使う。
作り方
1
ゆで卵は殻をむき、粗いみじん切りにする。えびは殻をむいて背わたを取る。塩を軽くふって片栗粉をまぶし、沸騰した湯でさっとゆでて氷水に取る。水けをきっておく。
2
オクラは塩ずりして、沸騰した湯でさっとゆでて氷水に取る。水けをきったら、へたを取り、縦半分に切って種を取る。包丁で細かくたたき、とろろ状にする。粘りが出て白っぽくなるまでたたくとよい。
3
鍋にAを入れて火にかけ、ひと煮立ちしたら火を止めてさます。2を少しずつ加えてのばし、オクラ汁にする。
4
そうめんは表示通りにゆでて氷水に取り、水けをきって器に盛る。3を注いでえびと卵を彩りよく散らし、白いりごまをふる。
あえごろもやお吸いものにもアレンジ自在な「たたきオクラ」
今回はだしでのばして麺のつゆとして利用した「たたきオクラ」。実は日本料理ではいろいろな形で重宝されているそう。「そのままタコとあえたり、片栗粉を加えて蒸し、椀もののたねにすることもあります。色が鮮やかなので夏の料理に大活躍してくれます」(笠原さん)。目にも涼やかな「たたきオクラ」の料理。オクラの新しい楽しみ方として、いろいろ楽しんでみてはいかがですか?
調理/笠原将弘(賛否両論) 撮影/木村拓(東京料理写真) スタイリスト/阿部まゆこ 構成・文/田久晶子
雑誌『サンキュ!』に掲載された笠原将弘さんの連載が1冊の本になって好評発売中!! 夏においしい食材を使った、笠原将弘さんならではのアイデアレシピが満載です。
『僕の和食、思い出の味 伝えたい味』
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