【韓国ドラマ】『私の国』|あらすじ&キャストを徹底解説!
2023/08/22
『私の国』は2019年に放送された韓国の歴史ドラマです。高麗末期から朝鮮建国の激動期を、3人の若者にスポットを当てた壮大な韓国歴史時代劇です。『私の国』、というタイトル名にあるとおり、3人それぞれの理想とする国を建国するために、信念を貫いた生き様が描かれています。
その存在感からドラマ化されることが多い李氏朝鮮の第3代国王太宗(イ・バンウォン)をチャン・ヒョクが骨太に演じ、時代に翻弄されながらも自分の理想の国を作ろうと奔走する若者をヤン・セジョン、ウ・ドファンが演じています。二人の友情と、二人を愛した女性の切ない恋の行方にも注目です。
『私の国』は朝鮮建国の激動期を生き抜く若者を描く韓国ドラマ
『私の国』は、壮大なスケールで朝鮮の建国史を映像化した韓国時代劇です。製作費は200億ウォン、撮影期間は約9カ月に及んだと言われています。映像美も圧巻で、見ごたえは十分でしょう。
韓国各地の大自然を背景に、多彩な俳優陣が繰り広げるアクションシーンや熱演も見ものです。慶尚北道の一本橋や盤谷池、忠清北道のスオク滝など、韓国各地の名所での撮影を行っている点も物語の世界観を忠実に再現しています。
また、ヤン・セジョンやウ・ドファンは、撮影開始数カ月前からアクションや乗馬を学び、本格的な役作りにも力を入れていたため、非常にクオリティの高い作品だと感じられるでしょう。
『私の国』のあらすじ
ここでは、私の国のあらすじを紹介します。『私の国』は歴史ものであるため、事前知識がなければ時代背景や国の状況などを掴むのに時間がかかってしまうことも考えられます。
事前にあらすじを知っておくことで、ストーリーに集中しやすいでしょう。
フィとソノとヒジェの3人の運命的な出会い
高麗末期、高麗最強と言われながらも陰謀にはまり自決させられた剣士を父に持つ貧しいフィと、時の王イ・ソンゲに仕える高官ナム・ジョンの庶子ソノは立場は全く異なりますが幼い時から一緒に過ごし親友という間柄でした。2人は切磋琢磨し、お互いの武芸の腕を磨く日々を送っています。
ある日、役人に追われていた若い娘ヒジェを救ったことが運命的な出会いとなり、それぞれの物語は動き出します。
もともと、ソノは武官になるべく科挙試験を受ける予定でした。貧しいフィは幼い頃に受けたトラウマが原因でてんかんの病を持つ妹ヨンを養う禄米を稼ぐために同じく科挙試験を受けることに。2人は武科試験に挑み、最終的にフィがソノに勝利します。合格者はフィだと思いきや、発表された合格者はソノでした。裏でソノの父ナム・ジョンが試験官を買収していたのです。
戦地に送られたフィの刺殺を命じられたソノ
フィはソノに裏切られ遼東征伐軍の先発隊として戦地に送られることになりました。先発隊は、捨て駒として考えられていましたが、フィは戦地で活躍を重ねていきます。
しかし、遼東征伐が不当だったことを証明するために、司令官イ・ソンゲは先発隊の始末を決定します。ソノは先発隊の生き残りを始末する刺殺隊に抜擢され、フィと再会を果たします。
この再会時、ソノは侍衛長に誤って刺されて重傷を負いますが、フィの助けによってソノは一命を取り留めます。
意識を取り戻したソノに、フィは妹ヨンの安否を尋ねると、ヨンは死んだと聞かされます。ここでフィは、ソノの父ナム・ジョンへの復讐を決意するのでした。
『私の国』の主なキャスト
ここでは、私の国の主なキャストを紹介します。役柄だけではなく、俳優・女優が出演したほかの作品も取り上げていきます。
ほかの作品で見たことがある俳優・女優がいても、私の国では高麗時代の恰好をしていることで、気づきにくいこともあるでしょう。俳優・女優が、現代ものの作品でしていた演技や印象の違いを知る機会にもなるため、ぜひキャストもチェックしてみてください。
ヤン・セジョン(ソ・フィ役)
名将ソ・ゴムの息子で、病弱の妹ヨンを心配する武術に長けソ・フィ役を演じているのは、ヤン・セジョンです。
父のソ・ゴムは、当時、高麗最強の武将と言われていましたが、刑に処され、自決するという悲しい過去を持っています。この父の死の真相も物語の鍵になってくるでしょう。
父の死後、鍛冶屋を営んでいましたが、病を患っている妹の薬代のために武科試験を受けることにしました。しかし、親友ソノの父の策略で不合格にされます。
ヤン・セジョンの出演作品には、『愛の温度』、『浪漫ドクター キム・サブ』、『師任堂(サイムダン)』、『色の日記』、『デュエル~愛しき者たち~』、『30だけど17です』などがあります。
『愛の温度』では静かで冷静ありながら時に情熱的で、6歳上のヒロインに想いを包み隠さず、ストレートに表現するヤ魅惑の年下男子を演じ、SBS演技大賞を含む3つの賞を受賞しました。
ウ・ドファン(ナム・ソノ役)
時の王イ・ソンゲに仕える高官ナム・ジョンの庶子で、ソ・フィと親友で対立もするナム・ソノ役を演じたのは、ウ・ドファンです。切れ長の目や、すっきりと整った容姿はこの時代の服装に映え、役柄にぴったりでしょう。
彼が演じたソノは、家柄的に厳格な教育を受けて育った文武両道の青年です。しかし、母が奴婢だったことで父に認められず、母が自害した過去により心に傷を負っていました。このような背景から、身分差別のない新たな国を作ることを目指します。
ウ・ドファンは『ウチに住むオトコ』、『君を守りたい~SAVE ME~』、『マッド・ドッグ~失われた愛を求めて~』、『偉大な誘惑者』、『ザ・キング:永遠の君主』などの作品に出演しています。
ソリョン(ハン・ヒジェ役)
梨花楼で育った娘でフィと惹かれ合いますが、ソノからも想いを寄せられるハン・ヒジェ役を演じるのは、ソリョンです。母は妓生で父の顔は知らずに育ち、腐敗している今の国に変化をもたらしたい、という強い気持ちを持っています。
ソリョンはアイドルグループAOAのメンバーとして芸能界にデビュー、女優活動もスタートさせています。出演作品には『いとしのソヨン』、『おバカちゃん注意報』、『オレンジ・マーマレード』、『安市城グレート・バトル』などがあります。
チャン・ヒョク(イ・バンウォン役)
朝鮮を建国した初代王イ・ソンゲの5男でありながら父に認められずに乱を起こすイ・バンウォン(後の太宗)役を演じたのは、チャン・ヒョクです。
父のために尽くしますが、世子の座は異母弟に奪われてしまいます。そして、開国功臣録に自分の名前は残されていないことにショックを受け、この国で生き残るには自ら立ち上がり乱を起こすしかないという考えが生まれていきました。
多くの映画やドラマに出演しており受賞歴も多数の人気俳優チャン・ヒョク。『根の深い木 -世宗大王の誓い-』、『チュノ~推奴~』、『輝くか、狂うか』など人気の歴史ドラマでも主演しており、他にも『ビューティフル・マインド~愛が起こした奇跡~』、『運命のように君を愛してる』、『ボイス~112の奇跡〜』、『カネの花』、『ザ・プロファイラー〜見た通りに話せ〜』、など多数の主演作があります。
日本でも人気のあったドラマ『運命のように君を愛してる』ではチャン・ナラと共演し、”黄金(ゴールデン)コンビ”と言われました。そのコンビが9年ぶりの共演した『シークレット・ファミリー』が2023年4月に公開されています。
キム・ヨンチョル(イ・ソンゲ役)
朝鮮を建国して初代王の座に就くイ・ソンゲ役を演じたのは、キム・ヨンチョルです。ソンゲは高麗の武将でしたが、腐敗しきった高麗を終わらせるために新たな国朝鮮を建国しました。自分の後継に八男バンソクを指名したことで、五男バンウォンと確執が生まれます。
キム・ヨンチョルの出演作品には、『お宅の夫はどうか』、『太祖王建』、『クリミナル・マインド:KOREA』、『適齢期惑々ロマンス~お父さんが変!?~』などがあります。
アン・ネサン(ナム・ジョン役)
イ・ソンゲの側近で朝鮮を臣下主導の国にしたいとの野望から、イ・バンウォンと対立するナム・ジョン役を演じているのは、アン・ネサンです。作中では、不慮の事故で嫡子の長男を失ったことで、ソノを仕方なく息子と認めます。
アン・ネサンは多くのドラマ・映画に出演していますので見た事があるという方が多いと思います。『太陽を抱く月』、『キルミーヒールミー』、『雲が描いた月明り』、『まぶしくて〜私たちの輝く時間〜』、『ドドソソララソ』、『朝鮮精神科医ユ・セプン』など人気作にも出演している名バイプレーヤーです。
チョ・イヒョン(ソ・ヨン役)
ソ・フィの妹役を素朴な雰囲気が魅力的な女優、チョ・イヒョンが演じています。作中ではソノに恋心を抱くかわいらしいキャラクターとして登場します。
ヨンは父が処刑場で自決する光景を見て以降、てんかんを患っていました。フィが鍛冶屋をして2人で暮らしていましたが、フィが戦地に送られたことで平穏だった彼女の運命は変わっていきます。
チョ・イヒョンの出演作品には『復讐ノート』、『悪い刑事~THE FACT~』、『バッドパパ』、『賢い医師生活』、『今、私たちの学校は…』などがあります。
『私の国』のあらすじをチェックして視聴してみよう
私の国は、スポットの当たる登場人物ごとに『私の国』の理想や価値観が存在し、その違いを考えさせられる物語です。
重厚なストーリーの作品であり、誰か敵か味方かも回を追うごとにややこしくなっていきます。キャラクターごとの立ち位置や物語の展開を理解する上でも、事前にあらすじやキャストについて把握しておくと良いでしょう。
本記事で紹介したあらすじをチェックして、私の国の視聴に役立ててみてください。
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