ネチズンの意味が変化している理由とは?基本情報や問題とされている理由まで解説
2023/07/01
「ネチズンは韓国語?どんな意味?」
「ネチズンの意味が変化しているって本当?」
「韓国ではネチズンの何が問題なのか知りたい」
日本語では馴染みのないネチズンという言葉ですが、韓国語では意味が変化してきています。
韓国語に興味がある人の中には、なぜ変わっているのか知りたい人も多いでしょう。ここでは、ネチズンの基本的な意味や起源、韓国で意味が変化している理由、問題点などを解説します。
この記事を読むことで、ネチズンという言葉がもつ意味や、使われ方、変化している背景と問題点が分かります。ネチズンという言葉を総合的に理解できるでしょう。
韓国語を学んでいるという人や、ネチズンという言葉が気になっている人は、ぜひ読んでみてください。
韓国語でネチズンにはどんな意味があるの?
韓国語のネチズンは、インターネットユーザーを意味する言葉です。インターネット上で積極的に活動する個人を指します。
ネチズンは韓国のテレビニュースで一般的に使われる言葉でもあります。韓国のニュース番組では、インターネットユーザーの反応を報道することが多く、SNSの反応やインターネット上のコメントを報道する文脈で使われることが多いようです。
ネチズンはnetwork citizenの略
ネチズン(netizen)は英語でnetwork citizenを略した言葉です。日本語ではネット市民となります。インターネットを自分のコミュニティとして積極的に関わる人や、そのようなありかたのことです。
英語の略語であることからも分かるように、韓国語の造語ではありません。
ネチズンの起源はどこなの?
ネチズン(netizen)の起源はアメリカのコロンビア大学だと言われており、アメリカでもよく使われる言葉です。
コロンビア大学のインターネット研究者である、マイケル F. ホーベンがこの用語を作り出し普及したとされています。インターネットが普及し始めた1990年代半ば、インターネットという新しい世界に移住したかのような人々を指す言葉として、広く採用されました。
特に、インターネット上で国境や人種を問わず、地球全体の市民として生活しようという概念である点が重要です。黎明期においては、この理念を理解した、インターネット上のコミュニティに帰属意識をもつ人々を指しました。
ネチズンが韓国の造語と言われていた理由とは?
ネチズンという言葉は日本では見慣れないため、韓国語の造語だと思われることがあります。
一部の韓国メディアは、日本のインターネット掲示板の内容を引き合いに出すことがよくありました。その情報を元に、日本ネチズン・韓国ネチズンのように表現されることがあったため、ネチズンは韓国語だと思われたようです。
韓国語のネチズンの基本的な情報
ネチズンをハングルで書くと네티즌(ネティジュン、ネティズン、ネチズン)になります。ネチズンは韓国語では外来語です。韓国語の外来語は主に英語ですが、元の発音を忠実に表記するという特徴があります。
ハングルは、子音と母音の組み合わせで1つの文字となり、それぞれ네(ネ)티(ティ)즌(ジュン、ズン)と発音します。
韓国語のネチズンの意味
韓国語のネチズンという言葉には、インターネットのようなサイバー空間で活動する人という意味があります。
英語の略であるnetizenと比べると、基本的な意味に大きな違いはないようです。しかし、一部のメディアで使われるネチズンは違う意味合いになることがあります。
ネチズンの使い方
インターネット上でやり取りする際に、○○国のネチズンというように表現することがあります。○○に国名を入れ、どこの国の人か分かるようにするためです。
韓国のテレビニュースなどで国内のメディア情報を届ける際には、ネットユーザーという意味でネチズンと言います。
韓国でネチズンの意味が変化している理由
韓国のネットユーザーの中には、ネチズンと呼ばれたくない人たちがいます。韓国ネチズンと呼ばれる人々の一部は、他国や自国民に対して攻撃的であるためです。
このような人々はごく一部であり、ほとんどのネットユーザーは健全にインターネットを使っています。攻撃的な一部の人々の行動がサイバーテロとみなされた事件があったため、一般的なユーザーの中にはネチズンという言葉をネガティブに受け取る人も多いようです。
ネチズンという言葉の代わりに누리꾼(ヌリクン)という言葉が使われることがあります。ネチズンと同じくネットユーザーという意味です。
韓国では、外来語を排除し、混じりけのない国語を目指す動きがあります。ヌリクンも、自国の固有語に置き換えるために作られた言葉です。
韓国におけるネチズンの問題とは?
韓国において、インターネット上の誹謗中傷が大変な問題になっています。芸能人の自殺が相次ぎ、その一因がSNSやサイトへの書き込みによる誹謗中傷だと思われているためです。
このような問題の背景には、インターネットがもつ匿名性があると言われています。誰が書いたか分からず、責任を取らずに済むからです。韓国では、一部ユーザーの悪質な行為を、これ以上放置すべきでないという世論が高まっています。
韓国語を勉強するならネチズンの意味について知っておこう
韓国語を勉強する際は、ネチズンという言葉の意味についてよく知っておく必要があります。簡単にいうとネットユーザーという意味ですが、メディアや文脈によっては、異なった使われ方がされることも多いため注意しましょう。