【モヤっとする?】妻の1日の平均育児時間は夫のなんと約4.5倍!

2023/09/11

ママのモヤっとを時短!サンキュ!STYLEライターで時短研究家ママのあらきあゆみです。

育児・家事の夫との役割分担のモヤっとはママのあるある話ですよね。

つい先日公表されたとある調査の結果では「妻の1日の平均育児時間」は夫のなんと約4.5倍もあったというのです。

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家事・育児の妻の負担は依然として大きい

この調査は、国立社会保障・人口問題研究所が公表した家庭の出産、子育ての現状、家族関係の実態調査(第7回全国家庭動向調査)で、2022年7月に現在配偶者がいる女性(妻)が回答した 5,518票の集計結果をとりまとめたもの。

この調査の結果、「平日1日の平均育児時間」は、妻が524分、夫が117分となっており、妻の育児時間が夫の約4.5倍となっているという結果に。※1

続いて「家事」を見てみると、「平日1日の平均家事時間」は、妻が247 分、夫は47分となっており、妻の家事時間は夫の約5倍。育児の負担割合より大きいですね。※2

いずれも過去と比較すれば減少傾向とはいえ、依然として妻の育児・家事負担割合は70%を超える水準です。

この調査はあくまで妻側の調査結果ですし、夫婦の就業状況や夫婦の価値観によっても異なるので一概には言えないのですが、「夫婦平等」の役割分担とは程遠い結果に残念な気持ちになった人もいるのではないでしょうか。

家事・育児の負担は平等であるべきか?

家庭内での役割分担の不平等さに不満を抱く人は多いと思いますが、果たして本当に夫婦の役割は平等であるべきなのでしょうか。

私はあえて自ら家事・育児を9割ワンオペでこなすことを決めました。お互いの性格・スキル・仕事を考慮すると、そのほうがわが家では効率が良く、私自身のモヤっとを減らし、家族も快適に過ごせる。私にとっては「9割ワンオペ」もモヤっとの時短の1つだと感じたからです。

おそらくわが家で夫婦平等に役割を分担しようとしていたら、今頃はお互いにストレスを感じ、不満をぶつけ合い、やるべきタスクも今ほど効率よくこなせず、夫婦仲も険悪になったんじゃないかと思います。

わが家のような率先したワンオペ育児の是非はともかくとして、そもそも多くのママは夫に対して「自分と同じ大変さを平等に負担してほしい」と考えているわけではなく、「自分の抱えている課題の解決、我慢を含むモヤっとした気持ちを解消したい」という思いのはずですから「役割分担が夫婦平等でないこと」は子育ての本質的な問題とは言えなそうです。

家事・育児を平等に負担しても本質的な問題は解決しない

子育て家庭の本質的な問題って何?

私はこれまでの仕事で人事として会社全体の運用を整備したり、残業過多や赤字職場の業務改善を担当してきたので、ありがたいことに「課題解決」について学ぶ機会が多くありました。

その経験から「子育ての大変さ」の本質的な問題を考えると、今の置かれている状況に対して「夫婦が暮らしやすいフォーマットを確立できてないこと」がネックだと感じます。

そのため、子どもの成長に合わせて「1.生活環境を整えること」「2.家庭内のルールを決めること」「3.習慣をつくること」の3つを家庭に合わせて整えることのほうが、子育ての家庭内における多くの課題解決になり、夫婦平等よりも現実的にママの負担を減らすはずです。

しかし、「これを考えるのが大変なんだ!」と言うのがママの本音ですよね。そうなんです。子育てには確かに「人手」は必要なのですが、それよりも今ある課題を整理して順を追って解決する「課題解決能力」や、直接育児に関わる時間が少ない夫やその他サポーターに最適な行動をお願いするために役立つ「マネジメントスキル」が必要なのです。

仕事で言うと残業過多の職場で「今目の前の課題を解決するのに時間が足りないからもっと時間が必要だ」と考えてしまうのと近いイメージです。これ、誰が悪いわけでもなく、課題そのものがハードすぎるので、頑張っている人や真面目な人ほど陥りやすい状況です。

「おうち運用会議」を開こう

では、どう解決するのか。私が子育ての課題解決のためにやって良かったことを1つ挙げると、まずは夫との「ケンカ時間」を「おうち運用会議」の時間にチェンジしたことです。

ポイントは「一緒に考えてほしい」と言葉で夫に伝えること。イライラする時ほど言語化することが大切で、生理の時も「そろそろ始まるからホルモンバランスの関係で少し気持ちが不安定になるのでよろしく」と宣言しています。

あとは「困っていること」や「大変だと思うこと」「我慢していること」を事前にリスト化しておき、一緒に見ながら解決する優先順位とその解決法を決めます。

客観的にタスクを並べると「これは大変だ」と夫に理解してもらえ「これは俺がやるよ」と自発的に手を上げてくれるものもありますし、反対に「意外と大したことないな」と自分で感じる時もあって冷静になれます。夫も不満が多い状況なら夫にもリスト化してもらうのがおすすめです。

夫婦お互いのモヤっとを時短!

私が好きな経営者の南場智子さんが充実した人生のアドバイスとして語った「人や自分に向かわずに、コトに向かう」という言葉があります。「夫への不満や自分の至らなさ」など、人に向かった話は一旦置いておき、子育てというミッションをどう乗り切るかに集中する。

夫婦のスキルや性格によっては、2人だけだと解決が困難なこともあるかも知れませんが、足りてないのはお互い様ですから、そんな時はプロや人生の先輩、アレクサのようなイマドキの便利も頼って解決します。

こうした調査結果が出ると、妻と夫の対立軸での議論やワンオペ育児の是非という話題になりがちですが、夫婦はあくまで敵ではなく味方。ワンオペ育児は単なる手段の1つです。

役割分担の割合や年収等が平等でなくとも、対等に意見を言い合える関係を築いて、お互いのモヤっとを解決しながら、良い選択をしていきたいですね。


※1 「平日1日の平均育児時間」は、妻の年齢が50歳未満かつ12歳未満の⼦どもがいる世帯が調査対象
※2 「平日1日の平均家事時間」は、妻の年齢が60歳未満の世帯が調査対象

◆この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター&時短研究家ママ(あらきあゆみ)
「時間がない!」を解決する子育てママの時短術|9割ワンオペで年子男子の育児・家事をしながら、同居する義母のお世話もするワーママの私が「ムダな時間を1秒でも減らす時短アイデア」を発信。FP2級&終活ライフコーディネーター。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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