「やさい大嫌いな子」が「なんでも食べる子」に大変身! 元・児童書編集者の母が読んだ絵本3選

2024/04/04

絵本大好きママでサンキュ!STYLEライターのこうむらゆうこです。
元児童書・教材編集者で、現在は小学校にて読み聞かせボランティアを行っています。

子どもには「野菜、きらい!」という時期がありますよね。ほんとうはとってもおいしいはずのに、姿を見ただけで顔をしかめて、食べてもらえないのは悲しいものです。

今回は、そんな野菜が苦手な時期のお子さんに向けて、とっつきにくい野菜をちょっと身近に感じられる「やさいの絵本」3選をご紹介。偏食をめでたく卒業し、野菜大好きに育った長女が読んでいた本なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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「0・1・2歳におすすめ」やさいさん【学研プラス】

やさいさん (PETIT POOKA) 0~3歳児向け 絵本

0・1・2歳児のころ、よく読んでいた「やさいさん」(学研プラス)は、かくれんぼ形式で楽しめる「しかけ絵本」です。やさいを収穫する場面を擬似体験できるので、畑に行った気分で読んでいました。どうやって生えているのか、どんな葉っぱをしているのか、という部分に着目させると勉強にもなります。

野菜が苦手なお子さんの中には、カレーに入った野菜しか食べない子もいますよね。この絵本には、カレーによく使われる野菜(にんじん、たまねぎ、じゃがいも)も登場するので、とっつきやすいですよ。

■読む時のポイント
・クイズをプラスしてみる…
最初のページでは、葉っぱや、野菜の頭がちょっぴり見えています。色や形をヒントにクイズを出すのも楽しいですよ。また、しかけをめくる際に「まだ抜けない、手伝って!」と声をかけて、収穫に協力させてあげる遊びも喜びます。

「幼児におすすめ」おやおや、おやさい【福音館書店】

おやおや、おやさい (幼児絵本シリーズ)

リアルな野菜が主役の「おやおや、おやさい」(福音館書店)は、年少から年中さんのころハマっていた絵本です。野菜たちのマラソン大会の様子がコミカルに描かれています。娘は、初めての運動会を経験したあたりから好きになったように感じます。

野菜の名前にちなんだ文章は、ダジャレ風というか、韻を踏んだような雰囲気でとっても面白いです。野菜たちのいろんなドラマが描かれているので、イラストからの読み取りもじっくり楽しめます。

■読む時のポイント
・夕飯に使う野菜を応援しよう!
各ページにはスポットが当てられている野菜のほかにも、たくさんの野菜が描かれています。「ママはトマトさんを応援してみるね」「にんじんさん、がんばってるな!」など、その日、食卓に登場する野菜に着目させてみてください。絵本を通して親近感が湧き、最初のひとくちがトライしやすくなりますよ。

「幼児〜小学生におすすめ」みどりいろのたね【福音館書店】

みどりいろのたね (福音館創作童話シリーズ)

1年生の読み聞かせでも人気の「みどりいろのたね」(福音館書店)は、幼児からも読みやすい名作。見た目こそそっくりだけど、中身は全く違う、アメとマメの関わりを描いた、ユーモアあふれるお話です。

「味」に注目できるストーリーなので、食卓でも「食べてみたらおいしいかもよ?」と野菜を勧めやすくなりますよ。

文章にボリュームがありますが、セリフが多いので、3歳ごろでもスッと理解できます。オチや、マメたちの会話がとっても面白いので、何度もリピートして読んでいました。

■読む時のポイント
・キャラクターの気持ちになりきる
プライドがとっても高いアメや、怒ったり怖がったりと感情の振れ幅が大きいマメが登場します。キャラクターの気持ちをちょっと大げさに声に乗せてあげると、より面白くなります。

畑で育つ様子を知ったり、キャラクターとして関わることで、子どもたちにとって「野菜」がとっつきやすい存在になってくれると良いですね。ぜひ、図鑑などとも合わせて、やさいを絵本でも楽しんでみてください!

◆この記事を書いたのは・・・こうむらゆうこ
サンキュ!STYLE ライター
元えほん・教材編集者。本&マンガ好きが高じて出版社へ。低年齢児向けの書籍、ワークやすごろく等を多数編集。ヨーロッパの日本語教室にて、昔話を使った授業アシスタントも経験。現在は、主婦ライターのかたわら、読み聞かせボランティアとしても活動中。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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