会社員時代の綾さん

育休中に趣味の写真撮影が仕事に!自分でも予想していなかった「フリーランス」という道の見つけ方

2024/09/10

会社員として働いてきた綾さんは、出産をきっかけにこれまでの働き方を見直しました。そんなとき「自宅での商品撮影」という仕事に出会います。今では企業からの撮影依頼だけでなく、カメラメーカーのイベントに登壇したり、物撮りフォトグラファーを目指す人向けに講師をしたりするなど活動の幅が広がっています。今回は、会社員時代の働き方とフリーランスになってからの働き方の違いを伺いました!

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。FP2級の知識を活かし、年間100万円貯金、資産運用を行う3児の母。1...

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<プロフィール>
綾さん
お家で物撮りフォトグラファーとしてフリーランスで商品撮影を行う。大阪の北摂在住で2児の母でもある。現在は企業商品の写真撮影のほか、セミナーの講師の依頼もこなす。また、ご自身でフォトグラファー育成スクールの開催や、オンラインコミュニティの運営も行う。Instagramアカウントは「ayaaya_0806」。

新卒から出産まで会社員として働きつつカメラは趣味として楽しむ

神戸市外国語大学を卒業後、新卒でアパレル卸売りの会社に就職した綾さん。

会社員時代は、アパレルと雑貨のバイヤー業務に携わるだけでなく、カタログやオンラインショップのコンテンツの企画をするなど、業務内容は多岐に渡りました。「仕事でフォトグラファーさんとの関わりはありましたが、ディレクションする側だったので私が業務で撮ることはなかったです」と、綾さんは当時を振り返ります。

学生時代に所属していた軽音部ではカメラ好きが集まっていたこともあり、学生時代は積極的に写真を撮っていたそう。会社員になってからも、休日には友だちとお出かけをして写真を撮るなど、当時は友だちや風景を撮る機会が多かったそうです。

会社員に戻るつもりだった育休中にフリーランスという働き方に出会う

長男出産後フリーランスを検討し始めたころ
長男出産後フリーランスを検討し始めたころの綾さん

現在はひとつ年上の旦那さんと、3歳、1歳の息子さんの4人で暮らしている綾さん。長男の育休中に、フリーランスとして働くきっかけとなる出来事が起きたんだとか。

2014年ごろから趣味でInstagramを使っており、育休のタイミングで写真を積極的に投稿するようになった綾さん。フォロワー数も増加し、毎月PR案件もくるように。そんな中、化粧品メーカーから撮影依頼がきたことをきっかけに、お仕事として商品撮影の道へと進みます。

「もともと好奇心旺盛な性格もあり、迷わず挑戦してみたい!と思いました。連絡をいただいてからすぐにお受けするお返事をしたと記憶しています。そのとき、自宅で企業様向けに商品撮影を行うケースがあるんだ……。」と、新しい働き方を知ります。

しかし、当時の綾さんは子どもを産んでも会社員として働こうと思っていたので、育休明けに会社に戻ることを前提として企業からの依頼を受けていました。会社員として働く将来しか考えていなかったという綾さんは、フリーランスとして独立を目指していたわけではなく、あくまでお家での写真撮影は“副業”のような感覚だったそう。

「少しずつ企業からの依頼が増え、写真撮影も含めたSNS運用代行などの仕事もこなしていくうちに、収入が増えてきたことがきっかけで、少しずつフリーランスという働き方を視野に入れるようになりました。最初から“よし!フリーランスになるぞ!”と目指していたわけではないものの、目の前の仕事をコツコツこなすことで結果的に継続的な受注に繋がった」と、話してくれました。

育休中の収入が本業を超えたあたりから、少しずつ会社員ではなくフリーランスとして働くことを意識し始めたとのこと。
「いきなり会社員をやめるのではなく、スキルアップや顧客開拓など、フリーランスになるための下地作りをしておく方が安心かも」と、綾さんは語ります。

カメラの講師として呼ばれることで需要の高さを再認識

賃貸
新婚時代に住んでいた賃貸

お家で商品撮影の仕事だけでなく、講師の仕事もこなす綾さん。実は商品撮影を仕事とする前から、講師業をしていたそうです。大きな転機となったのが、カメラメーカーのサイトに「お家で写真撮影を楽しもう!」という内容の記事を執筆したこと。

当時住んでいた古いマンションの窓から入る光に魅力を感じ、趣味で集めたアンティークなどを撮影してInstagramに載せていました。それらの経験を元に執筆したところ、ちょうどコロナ禍ということもあり、記事が大きな注目を集めました。

講師の仕事依頼が来るようになり、オンライン講座の定期的な開催や、カメラメーカー等のイベントに登壇するようになりました。

これからは在宅で働きたいママの力になりたい!

商品撮影コミュニティのオフ会
商品撮影コミュニティのオフ会

自身で商品撮影をするだけでなく、在宅で商品撮影を仕事にしたい人に向けた講座を開いたり、オンラインコミュニティを運営したり精力的に活動する綾さん。

なんと2024年に綾さんが開講したセミナーは、申込開始1分たたずに完売!大きな反響を呼びました。

「元々、自分でオンラインスクールをするということは考えていなかったんですが、フォロワーさんから教えて欲しいとの声が多く、今の形になりました」と、話します。受講生の9割以上は女性で、多くは綾さんと同じく小さい子どもを持つママ。

「それぞれ抱える事情は違うけど、これからは子育てしている人が働きやすい環境を作りたい」と、自身のフォトグラファーとしての仕事だけでなく、周りのママたちの働きやすさも追及していく綾さんでした。

会社員→フリーランスまでの3Step

Step 1 新卒でアパレル卸売りの会社に就職。カメラでの写真撮影は趣味程度
Step 2 長男の育休中にInstagramのDMでコスメブランドから商品撮影の依頼が!
Step 3 育休中の収入が本業超え。フリーランスとして働くことを決意

そして現在、商品撮影の仕事だけでなく、講師やコミュニティ運営なども精力的に活動中!

育休中までは、会社員として働くことしか考えられなかった綾さんですが、講師業やお家での商品撮影をきっかけに、フリーランスとして働く道を見つけます。働くママにとって、仕事と子育ての両立は永遠のテーマかもしれません。次の記事では、綾さんが考える出産とキャリアについて紹介します。

■執筆者・・・丸山希
サンキュ!STYLE 取材班。
14歳と12歳、7歳の母、最近はお家の片づけや収納に悩みながらも家事育児に奮闘中。サンキュ!STYLEにて節約、貯金に関する記事を執筆中。

※掲載している年齢は2024年8月時点のものです。

 
 

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