2人の息子さんと遊ぶ綾さん

出産とキャリアは天秤にかけなくてもいい!私らしい働き方を見つけた「在宅フォトグラファー」綾さん

2024/09/16

会社員として働いてきた綾さんは、出産をきっかけにこれまでの働き方を見直しました。そんなとき「在宅フォトグラファー」というお仕事に出会います。今では企業からの撮影依頼だけでなく、カメラメーカーのイベントに登壇したり、物撮りフォトグラファーを目指す人向けに講師をしたりするなど活動の幅が広がっています。今回は、綾さんが思う女性のキャリアについてお話しを聞きました!

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。FP2級の知識を活かし、年間100万円貯金、資産運用を行う3児の母。1...

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<プロフィール>
綾さん
在宅で商品撮影を行う、フリーランスのフォトグラファー。大阪の北摂在住で2児の母でもある。現在は企業商品の写真撮影のほか、セミナーの講師の依頼もこなす。また、ご自身でフォトグラファー育成セミナーの開催や、オンラインコミュニティの運営も行う。Instagramアカウントはayaaya_0806。

会社員として働くことがむずかしいと感じた出産という大イベント

就活の時点から、いつかは子どもが欲しいと考えていた綾さんは、子どもが産まれても働きやすい会社への就職を目指していました。新卒で入社した会社は、育児や女性の社会進出に積極的な取り組みをしており、実際に社内には働くママも多かったそうです。

16時になると子どものお迎えに退社する姿を見ていた綾さんですが、会社の方針と自身の働き方にギャップを感じる部分もありました。「とにかく異動が多い会社で、いろいろな経験はできるもののどれも広く浅くという感じでした。何かスキルが身につくという感覚もなかったので、その点に不安を覚えることもありました」と、会社員時代のキャリアを振り返ります。

そんなとき、綾さんは年齢の離れた男性が多い部署へ異動になります。異動後、妊娠が発覚した綾さんはマタハラを経験。
「心ない言葉をたくさん言われました。悔しかったですが、育休後に戻ることを考えると、なかなか…。これまで言いたいことや違うと思ったことはハッキリ言いたい性格でしたが、実際その場になると何も言えませんでした」と、当時を振り返ります。

また、復帰してから働く部署がわからないまま戻ることにも不安があった綾さんは、このころから少しずつお家で商品撮影のお仕事をスタートさせていきます。得意なカメラでの撮影を活かして仕事を獲得していく綾さんは、フリーランスとしてのキャリアをスタートさせることになりました。

在宅フリーランスとして成功するためには「続けること」が大事

お家で働く綾さん
お家で働く綾さん

在宅フリーランスで成功するのは長期戦であることを認識して継続することが大切だそう。「成功するのは、漏れなく続けられる人。短期間で大きな成果を挙げられる人もいるとは思うけど、すごく限られた人だと思います。短期間で諦めず自分の仕事の型が見つけられるまで、続けること。そのために正しく情報収集をし、環境を整えることが大切」と綾さんは語ります。

環境を整えるために時間の使い方やモチベーションの維持も工夫している綾さん。在宅で仕事をしていると家事をしたくなるので、家事をする時間は区切って管理しており、仕事もインプットの日や撮影の日など、予定を時間で分けて管理しています。

フリーランスだとモチベーションの維持が大変で、横の繋がりが必要だと実感したので、オンラインコミュニティを立ち上げました。みんなで悩みを相談したりよい刺激をもらったりすることで、モチベーションアップに繋がっているそうです。

家族の支えがあるからこそ今のキャリアが築ける

綾さん家族
綾さん家族

綾さんと同じ会社に勤めていた夫さん。綾さんが会社を辞めてフリーランスとして働いていくと決意したとき、夫さんは快く背中を押してくれました。

「同じ会社にいたので、私の置かれている状況も理解してくれていました。夫は写真やSNSについては詳しくないのですが、ずっと仕事の話を聞いてくれて、背中を押してくれました。」と、フリーランスになるタイミングのことを思い出す綾さん。

復帰した方がいいともフリーランスになった方がいいとも言わず、ずっと話を聞いてくれていたことが綾さんの心の支えになっていました。綾さんのお子さんは、現在3歳と1歳。まだ綾さんの仕事を全面的に理解しているわけではないけれど、なんとなくわかっているとのこと。

「ママのお仕事は?と聞くと、カメラと確定申告!と言っていました(笑)」かわいい子ども2人と夫さんに支えられて綾さんのキャリアは、これからも進化していきます。

時代に合わせて柔軟にキャリアも変化させていきたい

セミナーに登壇する綾さん
セミナーに登壇する綾さん

フリーランスとして働くためには、信頼を得ることが大切だと思っている綾さんは、これからも商品撮影と講師業など幅広く仕事を受けていくそうです。収入を1つに絞るのはリスクがあるので、自身がクリエイターとして活動するだけでなく、講師業など複数の軸を持つことで安定すると綾さんは話します。

また、現在はお家で商品撮影の仕事をしていますが、将来を見据えて柔軟に変化することも恐れません。
「今の仕事も10年前にはなかったこと。10年後に今の仕事がどう変化しているかわからないので、SNSマーケティングの勉強やセルフブランディングは欠かせません。私もYouTubeを始めようかと思っているところです。そこではフリーランスとして働くことを発信できたらな」と、自身のキャリアについても発信していく予定です。

さらに、今は法人化も視野に入れるフェーズに入ってきており、ますます綾さんの活躍の場が広がる予感がします。

出産を機に会社員からフリーランスとして自宅で働くことを選んだ綾さん。現在は、フリーランスとしてのキャリアも築いている最中です。今の社会ではさまざまな生き方を選択できるので、暮らし方に合わせてキャリアを変えたり複数の収入源を持ったりするのもひとつの選択肢になります。

執筆者・・・サンキュ!STYLE 取材班 丸山希
14歳と12歳、7歳の母、最近はお家の片づけや収納に悩みながらも家事育児に奮闘中。サン
キュ!STYLEにて節約、貯金に関する記事を執筆中。

※掲載している年齢は2024年8月時点のものです。

 
 

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