西からはるばるやってきた!難読漢字「菠薐草」はなんて読む?
2025/01/24
日常生活で使う機会はほとんどないけれども、知っているとちょっと自慢できる難読漢字。漢検準一級を有するサンキュ!STYLEライターのdanngoさんがチョイスした、難読漢字をご紹介します。
知っていると自慢できる!?難読漢字クイズ
こんにちは、サンキュ!STYLEライターのdanngoです。漢検準一級を持つ私、テレビの難読漢字クイズではいつも夫に答えを教えています。
「くさかんむり」の下に「波」、「くさかんむり」の下に「稜」、さらに「草」と書いて「菠薐草」。みごとなばかりにくさかんむりだらけの難読漢字ですね。
「草」以外は見慣れない漢字の組み合わせなので、なんと読むのか想像もつかないかもしれません。
こういう場合は、漢字の一部を見るといいですよ。ヒントになるものが隠れていることがあります。
さて、なんと読むかわかりましたか?
正解を知りたい方は、もう少しスクロールしてみてくださいね。
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正解は……
正解は「ほうれんそう」でした!
「菠」は音読みで「ハ」、「薐」は音読みで「ロウ」「レン」と読みます。「くさかんむり」の下の部分が音をあらわすのですね。
「菠薐」はペルシア(現在のイラン)、またはネパールの地名であるとされています。西のアジアから大陸をわたって17世紀ごろ日本に伝わったそうです。原産国はイランです。
17世紀ごろに大陸から伝わったものは東洋種と呼ばれ、葉がギザギザしているのが特徴。一度西洋にわたってから江戸時代後期に海をこえて伝わったのが西洋種。こちらは葉がまるいです。今は2つの中間の種が主に出回っています。
アカザ科の一年草(越年草)で、冬に収穫されます。野菜の中では鉄分が多いのが特徴です。緑黄色野菜なのでβカロテンが豊富で、ビタミンCや葉酸、カリウムなども多く含んでいます。
寒い冬に栄養をたくわえたほうれんそうは甘くておいしいですよね。おひたしなどの和食もよし、炒めるなどして洋食にするもよし。たくさん食べて元気にすごしたいものです。
というわけで、難読漢字クイズでした。ぜひご家族やお友達に「知っている?」と聞いて自慢してみてくださいね。
◆記事を書いたのは・・・danngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。