「夫に冷められない妻」になるための5か条
2019/01/31
夫婦である以上、お互い常に愛情を持って接したいもの。しかし、妻のちょっとした行動が原因で、夫の愛情が急に冷めてしまうこともあるようです。夫婦関係のスペシャリストである「恋人・夫婦仲相談所」の所長・三松真由美さんに、「夫に冷められない妻」になるための姿勢を解説してもらいます。
こんな妻には冷める!子どもも夫も怖がる、妻の「鬼顔」
「なんでママのいうこと聞けないの!ひとりでおうちに帰りなさい!」と、ぐずる子どもを鬼の形相で叱りつける母親。そしてさらに泣き出す子ども……ショッピングセンターやファミレスで、一度はそんな光景を見たことがあるでしょう
この鬼の形相(鬼顔)と叱りつける声のセットは、夫婦喧嘩のときにも出てきがちです。そして、子どもが怖がるのと同様に、夫にとっても怖いもの。ただし、大人なので「さらに泣き出す」ということはしません。鬼顔が見えそう、あるいは見えた瞬間、夫たちは「別の部屋に退避する」のです。
これが繰り返されれば、当然のように妻に対する夫の愛は減っていく。言い換えると、夫は妻に冷めてしまいます。
夫の愛情をうまくコントロールする妻になろう
筆者は、鬼の形相になる妻を責めているわけではありません。お願いしたのにやってくれない、イやなことはスルーする、自分に向かってネガティブなことを言う……など、夫に対して鬼顔にならざるを得ない状況は多々あります。
「そうそう、夫も悪い点がある。だから鬼顔になるの。でも、あやまってくれればOK」……と考えたいところですが、そううまくはいかないのが結婚生活。
なぜなら、夫のことを「うちには、大きな子どもがもうひとりいるんですよ」と例える妻が少なくないことからもわかるように、男性はよくも悪くも無邪気(子どもっぽい)だから。夫に冷められないためには、妻側が大人になることが、もっともラクな対応法であると筆者は考えます。
そこで今回は、夫に冷められない妻になる方法……というよりは、「夫の愛情をうまくコントロールする妻になる」ための5か条をご紹介します。
その1:苛立ちは一言で説明し、30分で許す
結婚は、育った環境もライフスタイルも違う二人が一緒に暮らすということ。食事の習慣や、小さな癖に「え?」と感じるのはしょうがないことです。
連絡なしに遅く帰宅したとしても、俺様セリフでバカにされたとしても、鬼顔になるのをグッと我慢して、真面目な表情で「○○をされると嫌な気分になる」と一言で夫に説明しましょう。そして、30分くらい経過したら笑顔に戻る。なぜなら相手は無邪気な子どもで、自分のほうがちょっと大人だから許すしかないのです。
その2:「ごめん」は妻から
子育てや、夫の浪費、実家問題、夫婦間には喧嘩の種が山ほどあります。大きな喧嘩をしたときは、鬼顔で数日間過ごすことになってもしかたありません。
しかし、相手(夫)が折れるまで延々と待つのは賢くありませんし、「どっちが先に謝るか?」と牽制しあうのは時間の無駄。であれば、自分が大人になってさっさと謝ったうえで、今後どうするかを話し合ったほうが効率的です。
その3:束縛とリリースを上手に操る
「俺について来いよ」といった俺様系の夫は近年減少傾向で、逆に「妻にプロデュースされたい」と願う夫が増加傾向にあるように感じます。妻が家のことも自分のことも全部仕切ってくれるから楽ちん、と言う夫なら、その希望に沿ってマネージャーになったほうが家庭はうまくいくでしょう。
しかし、ひとはマニュアルから時折はずれると、冒険した気分になります。折を見て放置するほうが夫も成長します。妻のほうが大人だから、成長のために遠くで見守る視点も取り入れましょう
その4:喜怒哀楽は今よりもっと大げさに
鬼顔妻は嫌われますが、同じくらいかそれ以上に「夫の愛が冷める」顔は能面です。
「妻が何を考えているのかわからない」。
夫からこの言葉を言われたら、愛情の冷え込みはかなり深刻な状況です。ひとの気持ち、生きる姿勢は顔に出ます。もし「私、能面になっているかも」と思ったら、喜怒哀楽の表現は意識的に大きくしましょう。うれしければワントーン高い声で喜びを伝え、悲しいときはおもいっきり悲しそうに。困ったときは真剣に困る。ただし「怒」だけは控えめに、鬼顔禁止です。
その5:毎日3秒×2セットのスキンシップを頑張る
夫婦間のスキンシップは、結婚4年目くらいでパタリと途絶えるケースが多いです。しかし、夫婦関係改善の専門家としては、とにかく3秒でもいい、スキンシップを絶やしてはいけないと声を大にして言いたい。出かける前にポンと背中を撫で合うだけでもよし、寝る前にお互いの手の甲をさすり合うだけでよし。
鬼顔は「幸せが逃げる」と気持ちを切り替えて!
夫のことが好きで好きで大好きで、「結婚したらいい奥さんになる!」と夢見ていた頃の自分と、現在の自分の気持にギャップを感じたら、それは「夫の愛情が冷めている」サイン。
もちろん夫側にも問題はあるのですが、まずは妻がそれを回避することが幸せなシニア夫婦になる秘訣です。鬼顔になりそうなときも「あら、やだ。幸せが逃げてゆくわ」と考えられれば、気持ちがスッと切り替わります。
最後に、この記事を読んでいる夫の皆さんにもお伝えします。妻の微笑みが増えたら、声に出して伝えてください。「いつも笑顔が素敵だよ」と。面倒くさがってはいけません。愛情を伝えるときには、ストレートな言葉が一番効きます。
◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。