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大人の発達障害「よくある困りごと」と「対処法」

2019/01/19【 ライフスタイル 】

最近よく聞く「大人の発達障害」。その症状と対処法がわかれば本人もまわりもラクになれるはず。今回は、忘れ物や遅刻が多い、片づけが苦手、場の空気が読めないなど、発達障害の人の日常でよくある”困ったシーン”とその対処法を紹介します。

忘れ物や遅刻が多い

一つの情報を記憶しながら、同時に別の行動をするために必要な「ワーキングメモリ」がうまく働かないのが原因。優先順位も決められないため、雑務が苦手で細かなミスを繰り返しがちです。

【本人ができること】
●家事や仕事の「やるべきこと」一覧表を作る
徹底的に「見える化」するのが効果的。その日、その週、その月ごとにやるべきことをひと目でわかるように書き出し、やり忘れを防ぐためにやったことはマーカーで消していきましょう。

●1日の中にいくつも大事な予定を入れない
「すぐ別のことに気を取られる」、「優先順位を決めるのが苦手」、「ストレス耐性が低い」などの特性があるので、そもそもスケジュールを詰め込みすぎないことが大事です。

【周囲の人ができること】
●予定やスケジュールは「目に見える形」で伝える
やる気や性格の問題ではないことを理解し、何をいつまでにやるかを口頭ではなく目に見える形で伝えるようにしましょう。進捗状況の確認を小まめに行うなどフォローするとお互いに安心です。

●大事なことを本人の目につきやすい所に貼る
やる気や性格の問題ではないことを理解し、何をいつまでにやるかを口頭ではなく目に見える形で伝えるようにしましょう。進捗状況の確認を小まめに行うなどフォローするとお互いに安心です。

衝動買いをしてしまう

多動性や衝動性を制御する役割をしているのが前頭葉ですが、この部分の血流や代謝活動のレベルが低いのが発達障害の人の特徴。衝動買いは「欲しい!」という衝動を抑えられないせいで起こります。

【本人ができること】
●自由に使えるカードや現金を制限する
衝動が抑えられないのだから、現金がなくても買い物ができてしまうクレジットカードは持たないのがいちばん。財布に入れる現金も、その日に使っていい金額だけにしましょう。

●お金の管理を1人でしない
「自分はお金の管理が苦手だから」と家族に正直に話し、夫にチェックをお願いするなどの役割分担をしましょう。人に上手に頼って、自分1人で頑張りすぎないことが大切です。

【周囲の人ができること】
●支出の「優先順位」を書き出す
優先順位を決めるのが苦手なので、周囲の人が相談に乗り、紙に書き出すなどの工夫を。また衝動買いを抑えられたり、予算や優先順位を守れたら、褒めて自信をつけさせて!

部屋やデスクを片づけられない

片づけをしている途中でほかのことに関心がうつってしまったり、何が大切で何がそうでないか判断するのが苦手なので、物がどんどん増えてしまってよけいに片づけが困難に!

【本人ができること】
●時間を決めて物を片づける
集中することが苦手なため、いちどにやろうとしても途中で飽きてしまいます。「今日は引き出しの1段目だけ」「今日はここを10分だけ」など、場所や時間を細かく区切って行いましょう。

●片づけを習慣化する
毎日の「やることリスト」の1つとして組み込み、片づけを習慣にしてしまいましょう。物をため込まなくなれば管理もラクになり、負担なく片づけができるようになっていくはずです。

【周囲の人ができること】
●片づけのスケジュールを立ててあげる
本人に任せるのではなく一緒にスケジュールを立て、片づけができたら「きれいになった」「助かった」と褒めたり感謝の気持ちを伝えましょう。本人のモチベーションを上手にUPさせて。

自分の話ばかりしてしまう

対人スキルや共感性が欠如しているため、相手の反応を見て話をすることができず、自分が思ったことをそのまま口にしてしまいがち。なので、しばしば相手を傷つけたり不愉快にすることが……。

【本人ができること】
●「聞き役」にトライしてみる
相手の話に対して相づちを打つだけでも会話はスムーズになります。また、「テーマを決めて話す」「自分の話は15秒でやめる」など会話の訓練を積み重ねるのも効果的です。

【周囲の人ができること】
●肩の力を抜いて接する
自分の話ばかりする人と話をしているとカチンとくることもありますが、本人に悪気はありません。「脳の機能障害のせいなんだ」と理解して肩の力を抜き、あまり気にしないようにしましょう。

すぐにテンパる!キレる!

発達障害の人は脳の神経伝達物質の異常が見られるため、自分の感情をコントロールするのが苦手。さらにストレスにも弱いので、突然イライラしたり、攻撃的になってしまうのです。

【本人ができること】
●ストレスを書き出す
自分はどんなときにストレスを感じるのかを書き出して規則性を見いだしましょう。「今、自分はイライラしている」と自覚することで気持ちを抑え、周囲の人との衝突を避けることができます。

●カッときたらひとりになる
イライラしてきたときには攻撃的になる前にその場を離れ、ひとりになって興奮した脳をクールダウンさせましょう。ストレス耐性が低いので、小まめに休息することで冷静さを取り戻せます。

【周囲の人ができること】
●落ち着くまで様子を見る
攻撃的になった人に周囲の人が感情的になって怒鳴り返したりしても相手には伝わらないし、よい結果にはなりません。本人が落ち着くまで、しばらくほうっておいてあげましょう。

●「サイン」を送ってクールダウンを促す
せき払いをする、机を指でトントンたたくなどのサインを事前に決めておき、相手にストレスが高まってきたと感じたら、サインを送って休憩を促すのも手です。

発達障害があっても、家族や周囲の人たちとフォローしあうことでグッとラクに生活できるようになります。自分や家族が発達障害かもしれないと感じたら、まずは心療内科(精神科)に相談してみましょう。

参照:『サンキュ!』1月号「本人もまわりもラクになる対処法つき 私もあなたも『発達障害』かも?」より。掲載している情報は18年11月現在のものです。監修/星野仁彦(児童精神科医)イラスト/伊藤美樹 構成/竹下美穂子 取材・文/秋山由紀 編集/サンキュ!編集部

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