ベッドで引数と性的な問題を持っているカップル

妻が明かす、夜の営みを「したくない」本当の理由

2019/04/14

夫婦のカタチはさまざま。セックスレスに悩む妻もいれば、逆に夜の営みを「したくない」と悩むも妻もいます。今回は「したくない」妻たちの本音について、夫婦関係のスペシャリストである「恋人・夫婦仲相談所」の所長・三松真由美さんに解説してもらいます。

会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、We...

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しないのが普通!?円満夫婦でも半数がセックスレス

以前に執筆した記事『夫に「抱かれる」妻になるためにするべきコトとは?』にて、
夫側が営みを拒否する理由を5つ挙げました。復習してみます。

理由1:エロチックな気分にコンバージョンできない
理由2:妻が「お母さん」に見えて性の対象ではない
理由3:元々夫の性欲が少ない
理由4:マンネリ化でセックスがつまらない
理由5:ED気味でSEXに自信がない

どれも男性側の自己中心的な理由ですが、実は逆に「夫とはしたくない」妻も星の数ほど存在します。ちなみにこの問題に関して筆者には、『夫とは、したくない。』というズバリなタイトルの著書があります。執筆にあたっては夫の誘いを拒否している妻の方々を集めて座談会を開催。人に言えない胸の内の深い部分まで話してもらいました。

それから時が経ち、新しいセックスレス調査の結果が発表され続けていますが、セックスレスカップルの割合は“一般社団法人 日本家族計画協会”の調べでは47.2%。アンファーが実施した夫婦限定調査によると59.1%。

アンファーはさらに円満夫婦と不仲夫婦でのセックスレスの割合も出しています。その結果は、円満夫婦で52.8%、不仲夫婦で85.8%がセックスレスという結果に。

円満でも半数はセックスレスという状況。夜の営みが無いことは、特別なことではなくなってきています。

「みんな、してないの。しないほうが普通なのよ、いいかげんヤメましょう」
といった具合に、妻側も夜の営みを断りやすくなっているでしょう。でも、本音の部分はどうなのでしょうか?

妻が明かす「したくない」本当の理由

AntonioGuillem/gettyimages

以下に紹介するのは、筆者がアンダー40の妻たちから聞いた「したくない理由」の傾向をまとめたものです。

本音1:仕事と家事の両立で疲労困憊。睡眠優先。
本音2:夫が生活していく上での同志的存在に変化した
本音3:子どもがいるのにする意味がない
本音4:気持ちいいと思えない
本音5:夫の快楽だけのために使われている気分
本音6:夫がおっさん化して、性的魅力を感じない
本音7:濡れない、痛い、感じない
本音8:自分でするほうが手軽に発散できる

……列挙してみましたが、これはほんの一部。実際には途切れることなく、さまざまな本音が出てきました。

ちなみにもっとも多かったのは「本音1」の理由。共働きが一般化した時代なので、時間がない、疲れているというのが多いのは納得できます。

「本音4」以下は、妻よりは夫側の問題になります。自己満足のための稚拙なテクニック、妻を女性として扱わない無神経さ、若々しくいよう清潔でいようという向上心の欠如、妻の女性器官に対する無知さ、技術力向上のための情報不足……これ以上深掘りすると男性陣に「オイオイ」と突かれそうですのでこのへんで止めますが、これが妻たちの本音なのです。

したくなければ、しなくてもいいの?

営みがなくても仲良しならば問題にはなりません。ただ、性の欲求は株価のようなもので、環境、性ホルモン、外的刺激によって変動します。

とくに女性は生理、出産、閉経などによって体調と性意識が激しく変動します。妄想も得意ですので、突如現れた俳優にエア恋愛するかもしれない。ネットで見つけたエロチックコミックにはまるかもしれない。閉じていた性の世界が開きやすいのは女性の方です。

30代で性欲がなくても90歳まで生きるとしたら?残り60年ずっとセクシーモードにならないかと言われれば、それはないでしょう。

「みんな、してないの。しないほうが普通なのよ、いいかげんヤメましょう」という言葉は、いずれ自身を苦しめることになるかもしれません。

「したくない」を「したい」に変えるには?

AntonioGuillem/gettyimages

「したくない」を「したい」に変えるのは簡単なことではありません。しかし、多数のセックスフル夫婦の現状を知る筆者として、気づいたことがあります。

夫婦関係でセックスの比重を重視するカップル、性的欲求をすり合わせているカップルは、仕事がいそがしくても、多少疲れていても営みの時間を捻出します。

たとえば、たとえ15分だけでもお互いに満足する時間をひねり出す。あるいは、夜は疲れて眠いので、朝の短時間で営むショートモーニングセックス(SMS)にシフトしたカップルもいます。

夜の営みにスタンダードはありません。自分たちのライフスタイル、変動見込みのある性欲を考慮してトライ&エラーをするのみ。子どもはいずれ巣立ち、2人きりの世界が訪れます。オーバー40になったとき、「やばい…」という状況になっても、ときすでに遅しですよ。

◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。

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