夜に離れて歩いている女性の背面図

夫が家出!?妻が絶対に言ってはいけないアウトな言葉とは

2019/11/04

「恋人・夫婦仲相談所」の所長を務める三松真由美さんの元には、夫婦関係のこじれから、夫が家出してしまった……という相談が多いそうです。なぜ夫は出ていくの?について、解説してもらいました。

妻よりも夫のほうが家出する!?

筆者が運営する夫婦仲相談所では、夫婦のすれ違いを修正して円満に戻ろうというアドバイスをしています。離婚を後押ししていませんが、妻は離婚決意をしているけれど夫が承諾してくれないケースでは、妻に家を出ることを伝えることもあります。しかし、現実にはその逆のケースが多いのです。

そう、夫の家出です。

たとえば、警察庁が発表している「平成30年における行方不明者の状況」によると、男性の行方不明件数は女性の倍近くあります。もちろんこのデータには、事件や事故が要因となる行方不明も多く含まれますし、全年代が対象となるため、これを元に「夫の家出が増えている」と言い切ることはできません。

しかし、さまざまな法律相談が寄せられる弁護士ドットコムで、「夫の家出」および「妻の家出」というキーワードで検索したときに表示される相談数は、「妻の家出」が1,308件に対して、「夫の家出」は1,425件(2019年10月29日時点)。

家出する夫が少なからずいて、それに多くの妻が悩んでいることは、夫婦仲相談所だけの話でないことは、間違いないでしょう。

「おひとリーマン」から“家出”に至る夫たち

ビジネスマンのオフィスで、雨が降って街背景忙しい仕事からストレス休憩後喫煙
glowonconcept/gettyimages

以前に「おひとリーマン」に関するコラムを書きました。「おひとリーマン」とは、仕事の後、自宅に帰らず時間をつぶす夫たちを指す、筆者の造語です。

夫たちは、家に居場所がないと察するとまずは帰宅拒否になります。そのうち、妻と顔を合わせるのもイヤになると「他の場所に帰りたい」という心情になってきます。妻がいる家はピリピリした空気で気が休まらない、1人になりたい……これを“夫のわがまま”と叱ってしまうと夫婦関係はさらにこじれます。

夫と妻、それぞれの事例を挙げましょう。

A夫さんのケース(30代中盤)

妻と結婚した理由は外見が好みだったからです。飲み会で知り合いました。僕の好きな女優さんに似ていて、バストがふくよかで、そそられました。

いま思えば、ルックスだけで結婚相手を選ぶなんてバカでした。夫婦としてはとてもやっていけない。最初のうちは弁当をつくってくれたり、クリーニング出しに行ってくれたりやさしく世話してくれてたのですが、結婚して子どもができてからは僕のことは何もしなくなりました。

僕には祖父から相続したマンションがあり、ローンはないので生活は割と裕福です。妻は仕事を辞めて子育てに専念できる専業主婦になりたいと言い、それについては僕も賛成しました。でも1年前から僕のことをバイキン扱いするようになったんです。

「体臭が移るから子どもを抱かないで」「髪の毛や体毛が落ちてるから自分の動いたところにモップをかけて」など……洗濯物はもちろん「自分で洗えと」言ってきます。

そのうち子どもたちに対しても「パパって汚いよね。臭いよね」と話しかけるようになりました。とにかく馬鹿にされるので、話もしたくなくなり、いまは家を出て職場の近所のアパート住んでいます。子どもの養育費は振り込んでいます。マンションはそのまま妻と子どもに渡してもいいかなと。今後、子どもの受験もあるし、離婚はめんどくさいのでいまは考えられません。

B子さんのケース(30代後半)

私が悪かったんです……夫の唯一の趣味であるラジコンをやめるよう怒鳴ってしまったんです。当時は夫の会社が経営不振で、最初に残業代がカットになり、次に関連会社に異動になり、経済的にもつらくなりました。

私もパートを増やしたり、少しでも安いスーパーに通ったりして苦労しているのに、夫は休日になると子どもとも遊ばず、趣味仲間たちと遊びに出かけてしまう。子どもが友だちといっしょにダンスを習いたいと言うのですが、塾にも通っているので家計はギリギリ…。

それで、夫に趣味に使う小遣いを削ってと言ったら「ストレス発散はこれしかない」と、聞く耳持たないので、カッとなって大事にしているラジコンを投げて壊しました。そして怒りに任せて「給料安いくせに!くだらない趣味なんてやめてしまえ!」と怒鳴りました。夫はその日、家を出ました。数日後「別居したい」とメールが来ました。

夫の家出カウントダウンの兆候とは?

時間、長期的な投資や金融の締め切り概念として米ドル札に砂時計または砂時計の落ちる砂のクローズ アップ
Nuthawut Somsuk/gettyimages

上記の事例を見る限り、夫にも当然問題はありますが、家出の引き金になったのは「妻の言葉」です。

妻が怒っている理由がわからない、あるいは妻が怒る理由はわかるが納得できない状態が長引くと、夫は妻と話したくなくなります。距離を置こうとすると、さらに妻はイラ立って過激な言葉で攻めたくなります。

そしてドカンと「アウト」な言葉を叩きつけてしまう。男性の気持ちをズタボロに裂く言葉=プライドを壊す言葉です。

決定的なひと言を避けるためには、妻が夫のプライドを熟知しなければいけません。

学歴、家柄、職種、会社名、資産力、稼ぎ力、知識力、容姿、セックスなど、男性には決して傷つけてはいけないプライドが多数あります。もちろん、どのプライドが家出の引き金になるかは人それぞれ。「最近、夫にイラ立つことが多いな」と感じたら、夫が家出をするほど関係がこじれているかも!プライド傷つけたかも!と早めに気づいてください。兆候を見逃してはいけません。以下は、夫が家出へのカウントダウンを開始している兆候の一例です。

夫の家出カウントダウンの兆候一例

・帰宅拒否で帰りが遅い
・笑顔を見せない
・「ただいま」レベルの単語しか発することがない
・話しかけるとめんどくさそうな顔になる
・子どもを通じて会話をする
・寝室を別にしたいと言い出す
・夜のお誘いが1年間ない


カウントダウン兆候が見えたら、プライドを傷つける言動をしたことを謝り、「あなたが私の人生に必要」と言葉に出して伝えてください。もちろん、多くのケースでは夫にも問題があるので、謝罪するのは妻側のプライドも傷つくでしょう。しかし、そこはグッと堪えて大人になり、関係改善の1歩目は妻側から踏み出すようにしましょう。

ネット越しのコミュニケーションが一般的になった現代、家出のハードルも下がっています。「数日間いなくなってもスマホがあれば連絡は取れる」という感覚でフラリといなくなり、そのまま「1人が快適」と家に帰りたくなくなるのです。夫の家出は、今そこにある危機。結婚生活は何が起こるか予測不可です。家出カウントダウンの兆候を見逃してはいけません。


◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。

 
 

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